【感想】デッドフレイ~青い殺意~:井之脇海の鬱屈した雰囲気がいい

デッドフレイ ~青い殺意~

どうも、夏蜜柑です。
3月23日(金)放送のNHKドラマ「デッドフレイ~青い殺意~」。

第41回創作テレビドラマ大賞を受賞した、佐々木由美さんの脚本をドラマ化。1時間という短めの放送時間でしたが見応えがあり、鬱屈した主人公を演じた井之脇海さんもよかったです。

※この記事は、2月27日に作成した記事に視聴後の感想を追記し、一部書き換えたものです

番組情報

  • 放送局:NHK総合
  • 放送時間:2018年3月23日(金)夜10時~10時48分【単発】
  • 脚本:佐々木由美(新人、第41回創作テレビドラマ大賞受賞)
  • 制作統括:小林大児、中村高志
  • 演出:村橋直樹
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あらすじ

小さな写真事務所で働く藤田直樹(井之脇海)。彼の人生はまさに「デッドフレイ」。希望も潤いも無い。学歴もなく、社交性に欠け、人工知能アプリ「エリナ」と、スマホで会話することだけが楽しみだ。父親(千葉哲也)は、夢を追い起業を続け、失敗。今は酒びたり。「俺なんかいないほうがいい。殺してくれ」と、つぶやくことも。

直樹はひょんなことから人妻・紗耶(ミムラ)と出会う。紗耶の夫・篤史(和田正人)は、事業に失敗した上に、娘にケガを負わせてしまった。そして、今は失踪中。罪の意識から「殺してくれ」とつぶやいていた、という。直樹と父親。紗耶と夫。

交錯する、ふたつの救いの無い人生。「デッドフレイ」な状態から、立ち直ることはできるのか。謎めいた紗耶に、心ひかれていくうちに、直樹の中に疑惑が生まれる。「紗耶は、実は夫を殺害しているのでは?」(NHK公式サイトより)

登場人物(キャスト)

藤田直樹……井之脇海
画像加工の腕を買われ、写真事務所で働き始める。対人関係が苦手で、酒びたりの父親に嫌悪感を抱いている。

石井紗耶……ミムラ
元モデル。かつてはセレブな暮らしをしていたが、ある事件がきっかけで境遇が転落していく。直樹に「夫が旅行しているように見える写真」の作成を依頼する。

藤田孝彦……千葉哲也
直樹の父。色々な事業をしていたが全て上手くいかず、今は酒びたりの日々。直樹に「どうせお前もこうなるんだ」と吐き捨てる。

藤田敏恵……千葉雅子
直樹の母。夫の代わりに働いて家計を支えている。酒びたりの夫に厳しくなれず、ずるずると日々を暮らしている。

石井葵……粟野咲莉
紗耶の娘。とある事件をきっかけに、一切しゃべらなくなってしまっている。人間関係が苦手な直樹と、なぜか仲良くなる。

大垣優……水橋研二
直樹が勤める写真事務所の社長。プロの「画像加工職人」であり、旅行カメラマン。直樹の腕を見込んで、採用する。

石井篤史……和田正人
紗耶の夫。今は行方不明になっている。かつてはカリスマ美容師であり、都内でヘアサロンを経営していた。

デッドフレイとは?

デッドフレイ ~青い殺意~
デッドフレイ(Deadvlei)
とは、ナミブ砂漠※の一角に存在する、“死の沼”と呼ばれる枯れた沼地です。

かつて川の洪水で形成された沼地が、気候の変化によって水が干上がり、木々は立ち枯れ、その後1000年もの間“死の姿”を留めている奇跡の絶景ポイントです。

有機物を分解する生命体も存在せず、ひび割れた白い地面に1000年前に枯れた無数の木々が、空に枝を広げた姿でそのまま残っています。

※アフリカ南西部にある砂漠。5500万~8000万年前に誕生したと見られている。語源は先住民の言語で「何もない所」の意味

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感想(ネタバレあり)

思ってたよりも重くて暗い雰囲気のドラマでしたね。
ま、私そういうの好きなので、全然平気なのですが。

井之脇海さん演じる主人公・直樹が醸し出す鬱屈した感じがすごくよかった。どこかで見たことあるナーと思ったら、「宮沢賢治の食卓」の清六さんでしたね(大河ドラマや朝ドラにも出てたらしい)

今度はしっかり顔覚えさせていただきました!
今後の活躍、大いに期待します。

物語は、対人関係が苦手で人工知能アプリだけが友達という主人公・直樹が、写真加工のバイト先に現れた謎の女性・紗耶(ミムラ)にのめり込み、彼女の秘密に巻き込まれていくというサスペンス。

紗耶は、夫・篤史(和田正人)自殺スポット(華厳の滝や東尋坊)を訪ね歩く偽造写真を直樹に作らせ、その写真をブログにアップしていくんですね……コワ。

「彼女は夫を殺したのでは……?」という疑惑を抱きながらも、どんどん紗耶に惹かれていく直樹。彼女の一人娘・葵(粟野咲莉)は言葉を話さず、その原因となったのが夫の虐待らしいことがわかります。

あ、子役の粟野咲莉ちゃんは、「男の操」で浜野謙太さんの娘役を演じてた子です。元気で明るい役から一転、シリアスな演技もうまいねー!

ミムラさん演じる紗耶が妙に色っぽくて怪しさ満点だっり、娘が開けようとした扉を「ここは開けちゃダメ!」と叫んだり、このへんは少しホラーっぽくて引きこまれました。

紗耶にすっかりその気にさせられた直樹は、たとえ彼女が殺人犯でも、その罪を共に引き受けて3人で生きていこうと決意。死体が置いてあると思われたトランクルームへ乗りこむのですが……。

夫、生きてました( ̄∇ ̄;)

娘への虐待は不注意による事故で、仕事がうまくいかないとかいろいろ重なって自己嫌悪に陥り、自殺しようとしたけどできず、トランクルームで引きこもり生活を送っていた模様。

ただのダメダメ夫じゃん!

紗耶は娘をこんな目に遭わせた夫を許せず、直樹を利用して諦めさせ、別れようと考えてたらしい。

最後は、雨降って地固まる夫婦……。
紗耶に利用された挙げ句、用なしになったとたんポイ捨てされた直樹がめちゃくちゃ不憫。結局、夫婦ゲンカに巻き込まれただけだったのね。

直樹の父親を演じた千葉哲也さんとか、バイト先の社長を演じた水橋研二さんとか、出演者がみんな達者な人たちばかりだったので見応えはありましたが、結末はちょっと物足りない感じがしました。前半で煽りすぎたのかも。

存在感ありまくりの人工知能は特に何の回収もせず終わったし、開かずの部屋のカーペットについていた大量の血(のようなもの)も、結局なんだったのかわからないままだった。

でもこういう雰囲気は嫌いじゃない。
これからも面白い脚本を書いていただきたいです。


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