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どうも、夏蜜柑です。
2月4日放送「西郷どん」第5回。
このだらだらとした中身のない展開、いつまで続くんだろうなぁ。もういいかげん歴史ドラマが見たいよ。緊迫感プリーズ。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」あらすじ
- 斉彬(渡辺謙)は、斉興(鹿賀丈史)派の重鎮たちを罰せず重用すると宣言。父が流罪で謹慎中の正助(瑛太)は斉彬のやり方に憤る。
- 吉之助(鈴木亮平)たちは、正助のために御前相撲で勝ち上がり、斉彬に直訴しようと考え、相撲の練習に励む。
- 糸(黒木華)に縁談話が持ち上がり、正助はショックを受ける。しかし糸と話すうちに、糸が思いを寄せているのは吉之助だと気づく。
- 島津家の姫・於一(北川景子)が見守る中、吉之助は順当に勝ち上がり、糸の縁談相手・海老原重勝(蕨野友也)との決勝に臨み見事勝利する。
- 斉彬は、優勝した吉之助に相撲を挑む。殿様に勝てば切腹だと周囲が気を揉む中、吉之助は斉彬を投げ飛ばしてしまう。吉之助が放り込まれた牢には、謎の男(劇団ひとり)がいた。
第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」の感想
糸に縁談が持ち上がり、喜べない正助を見てようやく正助が糸を好きなことに気づく鈍感な吉之助。当然、糸が好きなのは自分だということにも気づいていない。
悩む糸。焦る正助。ひとり脳天気な吉之助。
あーどうでもいいっ!!
片想いとか三角関係とか、どうでもいいんだよー!(`Д´) ムキー!
そういうの、このドラマに求めてないんだよね。
いや、ロマンスを全否定してるわけじゃないんです。
わたしが欲しいのは、本筋(歴史ドラマ)をしっかり描いたうえでの、チョイLOVEなんですよ!
時代劇が本格的であればあるほど、たまに差し込まれるLOVE展開に萌えるんですよ!
歴史ドラマがヘロヘロな状態でLOVEだけ出されても、全然萌えませんっ。
斉彬が藩主になったことで、薩摩はどう変わるのか。
斉彬自身は、何をどう変えようと考えているのか。
斉彬には、長所もあれば、短所もあるはず。
具体的なことが何ひとつ描かれないので、さっぱり伝わりません。
そこは個人的に勉強しといてよー、ってことなんでしょうか?
あと、薩摩藩だけじゃなくて、ほかの藩の動向とかも知りたいですよね。
Twitterで「#どん頃」が盛り上がってるのに、ドラマは完全無視だもんなぁ。
西田敏行さんが「まんが日本昔ばなし」の常田富士男さん風に「さて、西郷どんが○○していた頃、○○藩では……」って語ってくれたら、一気に画面に集中しそうなのに。
相撲大会にしても、参加する目的が「殿様に直訴」「糸の縁談相手を負かす」って、本当にショボい。
問題が持ち上がると、いつも上司に直訴するというワンパターン展開。
もうちょっと、捻ってほしいです。
若い吉之助や正助が、一生懸命考えたり、議論を交わしたり、試行錯誤したり、失敗して落ち込んだり……そういう姿が見たいのに。
ただ鰻をとったり相撲を取ったりするだけでは、西郷さんの魅力が全く伝わってきません。
於一(篤姫)役の北川景子さんは綺麗だったけど、なぜ吉之助にそこまで入れ込んでBETしまくるのか謎です。
吉之助にしても、斉彬にしても、このドラマで描かれる「魅力的な人物」って、どこがどう魅力的なのかわからないまま、いつの間にか「魅力的」なことにされてる気がします。
WOWOWドラマ推しですみませんが、「宮沢賢治の食卓」で鈴木亮平さんが演じた宮沢賢治は、童話作家らしい個性的な長所と短所を丁寧に表現し、人として魅力的な人物になっていました。
あの時は鈴木さんの演技に毎回心を掴まれたのに、今回は西郷さんの魅力も鈴木さんの魅力も引き出せていません。残念です。