ドラマ「この世にたやすい仕事はない」第2回~原作との相違点、結末は?

真野恵里菜さん主演のNHKBSプレミアムドラマ「この世にたやすい仕事はない」の第2回が放送されました。

独特の世界観を持った原作を、ドラマではうまくアレンジして大人の童話風に仕上げていますね。原作もおすすめなので、気になる方はぜひ読んでみてください。

第2回のネタバレと感想は、こちらの記事で書いています。

http://dramaeveryday.com/nhk_sigoto_02/

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ドラマ「この世にたやすい仕事はない」原作について

このドラマの原作は、芥川賞作家・津村記久子さんの連作短編小説です。
ドラマよりもミステリアスでシュールな世界が楽しめる、ちょっと怖いけど面白い本です。
原作の主人公は、ドラマの真野恵里菜さんよりもやさぐれている感じがしますね(笑)

津村さんはこの小説について、「いくら長年親しくしている友達でも、その仕事の話を詳しく聞いてみると、普段からは想像もつかない姿が浮かび上がってくるということが多々あります。ある日、他人の仕事は全部SFなんやわ、と思い立ち、原作の小説を書くことにしました」と語っています。

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第2回「バスのアナウンスの仕事 後編」における原作との違いは?

それでは今回も、ドラマと原作の相違点についてあげてみます。
以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。

【その1】主人公が配属された部署

ドラマでは……「アナウンス作成部」。
原作では……「アホウドリ・アナウンス作成係」。他部署の社員から「アホアナ係」などと呼ばれ軽く見られているけれど、主人公と江里口さんは平然とした顔でやりすごします。

【その2】変質者情報

ドラマでは……梅ノ木幼稚園の園長から聞かされます。
原作では……会議で持ち上がった情報です。アホウドリ号で注意喚起のアナウンスを流そう、というのも会議で決まりました。

【その3】注意喚起アナウンス

ドラマでは……江里口さんが去った後、主人公が独断で決めて自分で録音します。
原作では……広報部長が「男性の声のほうが目立つんじゃないか」と江里口さんに提案し、風谷課長が志願して録音します(風谷課長のも素朴でよかった、と主人公は述べています)。

【その5】江里口さんの告白

ドラマでは……社内アナウンスを使って退社することを告白しました。主人公のかすみは江里口さんが辞めることに対して「ひどいです」と不満を露わにしていました。
原作では……主人公がお昼休みに江里口さんと一緒に食事をしているときに、さらっと伝えられます。主人公はショックを受けますが、「そりゃ江里口さんにも人生設計があるしなあ」とすぐに気を取り直します。原作の主人公は30半ばという年齢設定なので、ちょっと大人ですね。

【その6】風谷社長の策略

ドラマでは……江里口さんを引き留めるため、風谷課長がアホウドリ号の広告料を上げて苦情が殺到するという事態を引き起こします。
原作では……その部分はありません。江里口さんは普段どおり仕事をして何事もなく辞めていきました。

【その7】設計事務所があった場所

ドラマでは……梅ノ木幼稚園の園長が「以前設計事務所があった場所に、変質者が出没する」と言います。
原作では……風谷課長が「娘が知らない男に追いかけられた場所」として語ります。

【その8】みまもりたい

ドラマでは……江里口さんが町の子供たちを守るため、ひそかに停留所近くのお店を回って“みまもりたい”を依頼します。
原作では……“みまもりたい”は登場しません。

【その9】主人公のオーバーワーク

ドラマでは……江里口さんが辞めた後、主人公は必死に営業をして広告を取り、アナウンス作成以外の仕事までやってのけます。その結果、燃え尽きてしまいます。
原作では……特に頑張る描写はありません。

【その10】アナウンスの仕事

ドラマでは……隣町のアナウンスもと主人公は契約更新を迫られます。
原作では……バスのアナウンスの仕事はめでたく終了し、主人公は広報部長から紹介された得意先の会社に転職することになります。

【その11】はなばたけアドの存在

ドラマでは……江里口さんが辞めた後に「はなばたけアド」から電話がかかってきて、主人公がお店を訪ねて「設計事務所のあった場所」だと気づきます。
原作では……主人公は風谷課長から「事務所が入ってたんだよ!」と聞かされるだけです。「はなばたけアド」のアナウンス広告は、江里口さんが最後に担当した仕事です。

【その12】結末

ドラマでは……バスに乗って帰る途中の主人公が、「はなばたけアド」の店先に江里口さんが立っているのを見つけます。
原作では……主人公は暗くなってから「そういえばこのあたりにあったな」と思い、歩いてその場所を確かめに行きます。

以下、原作の「バスのアナウンスの仕事」の結末を簡単に説明します。

あたりは人気がなく、店はすべてシャッターが下りていて、ひっそりとしています。夜はちょっと通りたくないな、と思うような場所です。

すると、突然煌々とした大きな光が主人公の目に入ってきます。コンビニを思わせる地上一階の広々とした明かりでしたが、コンビニではなくガラス張りの事務所だとわかります。事務所の入り口の表札を見て、主人公は初めてそこが「はなばたけアド」だと知ります。

カウンターで仕事をしているのは江里口さんでした。

主人公は「はなばたけアド」の営業時間が10時から21時だということを思い出し、「江里口さんは、どうもなんとかしてくれたようだ」と思うのです。
私は原作のこの結末がすごくほっこりして好きだったので、ドラマ版はちょっと物足りない感じがしました。

でも、江里口さんの存在感は、圧倒的にドラマのほうがありました。原作のイメージを取っ払ってしまう勢いでしたね~。

その江里口さんですが、今回でお別れかと思いきや……実は、物語の最後に重要な役目を果たすため、再登場するんです!

原作「この世にたやすい仕事はない」の結末は?

ドラマがどういう結末を迎えるかわかりませんが、原作では、ラスト近くに主人公が江里口さんと会ってお茶をしている場面が描かれます。

すると江里口さんが、母親の職場が人を募集をしているので面接を受けてみませんか、と主人公に言うんです。

その仕事は、主人公が最初に燃え尽きて辞めてしまった仕事(原作では医療ソーシャルワーカー)です。

主人公は、江里口さんが知っていることに驚きながらも、ふたたびそれを受け入れる日がきたことを悟ります。

私はこのシーンも好きなので、ドラマでも見てみたいですね~。