NHKドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」原作・キャスト・あらすじ

土曜時代ドラマ 『そろばん侍 風の市兵衛』

向井理さん主演のドラマ「そろばん侍 風の市兵衛」が、2018年5月19日(土)からNHKの土曜時代ドラマ枠でスタートします。

「清貧を旨とする浪人・唐木市兵衛が、得意のそろばんで様々な家を渡り、風のようにしなやかな剣で獅子身中の虫を退治していく新感覚時代劇」だそうです^^

原作のネタバレ感想はこちら
「風の市兵衛」ネタバレ感想 「風の市兵衛」ネタバレ感想|ドラマ化が楽しみな痛快時代小説

番組情報

  • 放送局:NHK総合
  • 放送時間:2018年5月19日(土)から毎週土曜午後6時5分~【連続9回予定】
  • 原作:辻堂魁「風の市兵衛」シリーズ
  • 脚本:池端俊策(第1部)、小松與志子(第2部)、森岡利行(第3部)
  • 音楽:丸山和範
  • 演出:榎戸崇泰、中島由貴(NHKエンタープライズ)
  • 公式サイト:http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/soroban/

あらすじ

時は文政。江戸では町民文化が花開き豊かさを謳歌する一方、武士の台所事情の逼迫は隠しようもなくなっていました。そんな時代に人々が頼ったのが、半年毎の契約で家計を預かる「渡り用人」。現代で言えば会計士兼経営コンサルタントです。経済に疎い武家の家計は何処も火の車。一方、消費の伸びで売上げを増やす商家の裏側には、これを利用して私腹を肥やし、店を乗っ取ろうとさえする輩がうごめいていました。
そんな家の家計を預かるのが主人公・唐木市兵衛。筆頭目付の家に生まれながら家を出て上方に上り、あらゆる商売を経験してそろばんの技を身につけた市兵衛ですが、実は剣の達人でもあります。愛する者を守る時だけに抜くその剣は、人呼んで「風の剣」。実直に生きながら悪に苦しめられる人々のもとに市兵衛が爽やかな風を吹き起こし、悪をなぎ倒して行きます。

第1部「春の風」
市兵衛が宰領屋の矢藤太から頼まれて入った家は貧乏旗本。しかも主の道久は女郎と心中死体になって見つかり、後には未亡人の安曇と嫡男の頼之が残されていた。道久には50両もの借金があったが、金の行方を探った市兵衛は、道久が心中相手の女郎に注ぎ込んだという話に不審を抱く。

第2部「雷神」
市兵衛の新たな勤め先は内藤新宿の呉服屋・磐栄屋。主人の天外が襲われて重傷を負い、一人娘のお絹が店を背負っていた。到着早々店先で因縁をつけるごろつきを撃退する羽目になり、何やら物騒な様子。さらに店には幕府から土地召し上げのお達しが来て、窮地に追い込まれていた。

第3部「帰り船」
醤油問屋の広国屋に雇われた市兵衛だが、雇い主は店ではなく、店の若主人の従妹・美早だった。本家から手伝いに来ていた美早は、店の帳簿に不審な点があり、調査のために市兵衛を雇ったと打ち明ける。だが若主人の勘七郎は商売に身が入らず、経営を頭取の伊右衛門らに任せきりにしていた。(NHK公式サイトより)

原作について

このドラマの原作は、辻堂魁さんの長編時代小説シリーズ「風の市兵衛」です。

2010年3月に第1作「風の市兵衛」が刊行され、現在21巻まで刊行されています。第5回(2016年)歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞作。

かつて上方で「風の市兵衛」と呼ばれた“風の剣”の遣い手・唐木市兵衛が、渡り用人として家々を渡り歩き、面倒ごとを解決していく痛快エンターテインメント小説です。

わたしは初巻だけ読みましたが、面白かったです。

主人公・市兵衛がワケありの旗本・高松家に雇われ、謎の多い家計の詳細を調べていくうちに、とんでもない大事件に発展する……というミステリ要素もあるストーリー展開にワクワクしました。

魅力的な登場人物がどんどんストーリーに絡んできて、ひとつずつ謎が綻んでいく過程は爽快です。後半は一気読みしてしまいました。

ドラマでは、初巻のお話は第1部「春の風」として描かれるようですね。

重要な登場人物のひとりである市兵衛の雇い主・頼之は鈴木福くんが演じると思われ、こちらも楽しみです。

主人公・市兵衛はこんな人

この物語の主人公・唐木市兵衛は、長身色白で少し頼りない風貌。
性格は温厚で優しく、非常に頭のいい人物です。

「算盤は武士が学ぶものではない」という考え方が一般的な江戸の町で、市兵衛は算盤と商い経営の腕を生かした“用人”という仕事で暮らしを立てています。

しかし、市兵衛にはもうひとつの顔がありまして。

“風の剣”と呼ばれる剣術の遣い手でもあるのです。
これがかなりの凄腕(見た者が震え上がるほど)なのですが、本人は普段おくびにも出さず、いざという時以外はしれっと“算盤侍”の顔をしています。

市兵衛曰く、「金を稼ぐのは、剣の腕よりも算盤のほうがずっと役に立つ」。
とはいえ、人がいいので全く儲かってはなさそうなんですけどね。

聡明でありながら強靱な肉体も併せ持つ、魅力的な主人公です。

原作を読んでいても思いましたが、この役、向井理さんのイメージにピッタリなんですよね。前々から時代劇が似合いそうと思っていたので嬉しいです。

“渡り用人”とは?

このドラマの主人公・唐木市兵衛は、「渡り用人」を生業としている設定です。
“用人”というのは、金銭の出納や雑事などを扱う職のようです。

用人:江戸時代の武家の職名。常設の職ではないが,家臣中の有能者をこれに任じて財政,庶務万端を取扱わせた。幕府の側用人などはこの例で,将軍に近侍し,幕政に参画したため,老中をしのぐ権勢をふるう者もいた。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)

「渡り」は、期間限定で雇われ、職場を渡り歩く……といったイメージですかね。今で言うと派遣社員のような感じでしょうか。ちなみに当時は、「口入屋」とか「請け人宿」とか呼ばれる斡旋業者が仕事を紹介していました。

時代劇で、こういう職業を生業とする主人公は珍しいのでは。
向井理さんの知的なイメージとも合っていて、適役だなぁと思っています。楽しみ。

登場人物(キャスト)

※第4回までのネタバレを含んでいます

唐木市兵衛……向井理
様々な家に雇われて家計を預かる渡り用人。筆頭目付・片岡家の次男だが、13歳の時に父が死んだのを機に家を出る。以来、上方で様々な職に就き、己の力で自由に生きている。「風の剣」の遣い手でもある。

渋井鬼三次……原田泰造
〝鬼渋〟とあだ名される北町奉行所の同心。一筋縄ではいかない食えない人物で、組織に捉われず単独行動も辞さない。矢藤太を通じて市兵衛と知り合う。

返弥陀ノ介……加治将樹
市兵衛の兄・信正に仕える小人目付。信正に心服し、その弟を案ずる思いを察して常に市兵衛に寄り添う。

青……山本千尋
清国から渡ってきた女剣士。柳屋稲左衛門や石井彦十郎の屋敷に出入りし、中国武術を使って市兵衛の命を狙う。柳屋一党を捕縛した際、市兵衛が討ち取ったかに見えたが、実は生きていた。

助弥……内野謙太
渋井の手足となって動く岡っ引き。決まりごとに捉われない一匹狼の渋井を慕い、常に行動を共にする。

佐波……橋本マナミ
小料理屋「薄墨」の女将で、市兵衛の兄・信正の恋人。身分の違いから正式に連れ添うことは出来ないが、信正と生涯を誓い合っている。

矢藤太……渡辺いっけい
用人を斡旋する口入屋「宰領屋」の主人。市兵衛とは旧知の間柄で、難儀な仕事ばかり市兵衛に持ち込む。北町奉行所の同心・渋井鬼三次を市兵衛に紹介する。

片岡信正……筒井道隆
旗本・御家人を取り締まる筆頭目付で、市兵衛の歳の離れた異母兄。かつて、全てにおいて自分よりも秀でていた市兵衛に嫉妬を覚え、憎んでいたこともある。家を出た市兵衛と二十数年ぶりに再会、ともに悪に立ち向かう。

第1部の登場人物

安曇……村川絵梨
市兵衛が雇われた高松家の妻女で頼之の母。夫・道久が岡場所の女と心中を図ったことに心を痛めながらも、一人息子・頼之を逞しく育てようと気丈に振る舞う。

高松頼之……鈴木福
市兵衛が雇われた高松家の嫡男。道久が亡くなったため、高松家を相続することが決まった。最初はそろばんを扱う市兵衛に反発していたが、徐々に信頼を置くようになる。父・道久の仇を討つため、市兵衛とともに柳屋稲左衛門を調べる。

大原甚右衛門……でんでん
高松家の家士。礼儀正しく人のいい老人。

石井彦十郎……開沼豊
四千石の旗本。高松道久の幼なじみで友人。道久が借りた五十両の借用手形に裏書きをしている。薬種問屋「柳屋」とは古くからの付き合いで、柳屋が処方する〈津軽〉という薬を使用している。

柳屋稲左衛門……鶴見辰吾
旗本・石井家に出入りする薬種問屋「柳屋」の主人。清から来た3人の女を侍らせ、ロシアから密輸で仕入れた〈津軽〉を江戸に広めようとしている。

長治……星野英利
神田多町の店頭。「柳屋」から仕入れた〈津軽〉を店で売って荒稼ぎをしている。上方で色茶屋をやっていた時、市兵衛に世話になったことがある。

第2部の登場人物

磐栄屋天外……高橋克実
内藤新宿の呉服店「磐栄屋」の主人。秩父出身。夜道で強盗に襲われ深手を負うが、なぜか事件について多くを語らない。娘のお絹を大切に育てている。

絹……小芝風花
天外の娘。父親が深手を負い、代わりに商いを続けている19歳の気丈な娘。用人を雇う際、「そろばん勘定ができて腕っぷしの強い人」を条件とし、市兵衛を受け入れた。

丸平……坂田響
磐栄屋の小僧。秩父出身。ちょっと大人びた口を利くしっかり者の少年。市兵衛の風貌を見て不安を抱くが、すぐに信頼を置くようになる。岸屋が怪しいと市兵衛にこっそり教える。

岸屋新蔵……山中崇
麹町の大店「岸屋」の主人。磐栄屋の番頭や手代を何人も引き抜いた。内藤新宿に店を構えようと企んでいる。

大黒屋重五……阪田マサノブ


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