ドラマ「探偵物語」感想:身長差キスなし?犯人は映画とも原作とも違った

斎藤工×二階堂ふみ「探偵物語」

どうも、夏蜜柑です。
日曜プライムドラマスペシャル「探偵物語」。

薬師丸ひろ子さん主演の映画と比較しながら見てました。ストーリーはほぼ同じだけど犯人がまるっきり違ってましたねー。原作とも違う犯人。映画で印象に残っていたシーンは、わざと避けたのかしら。

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薬師丸ひろ子主演映画「探偵物語」
映画「探偵物語」ネタバレ感想:薬師丸ひろ子と松田優作のユルい探偵ゴッコ

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

番組情報

  • 放送局:テレビ朝日系
  • 放送時間:2018年4月8日(日)夜9時~
  • 原作:赤川次郎「探偵物語」
  • 脚本:黒岩勉(「すべてがFになる」「僕のヤバイ妻」「貴族探偵」)
  • 演出:筧昌也(「死神くん」「脳にスマホが埋められた!」)
  • 主題歌:安藤裕子「探偵物語」
  • 制作:テレビ朝日/MMJ

あらすじ

  • 貧乏探偵・辻山秀一(斎藤工)は、新井家の家政婦・長谷沼君江(夏木マリ)からお嬢様大学生・新井直美(二階堂ふみ)のボディーガードを頼まれる。直美は5日後に留学することになっていたが、毎日夜遊びに興じ、元カレ・三好斗真(稲葉友)にも付きまとわれていた。
  • 辻山の元に、高峰清人(吹越満)から連絡が入る。高峰は、辻山がまだ刑事だった6年前、ある事件を一緒に捜査した刑事だった。高峰は、辻山の元妻・本宮幸子(長谷川京子)に八代和也(山本剛史)殺害の容疑がかかっているという。
  • 殺された八代和也は、暴力団組織との関わりも噂される「国崎興産」会長・国崎成道(國村隼)の跡取り息子で、6年前に辻山と高峰が捜査していたIT殺人事件の容疑者だった。幸子は辻山と別れた後、国崎と和也の両方と男女の関係にあったらしい。
  • 辻山から事情を聞いた直美は、真犯人を見つけて幸子を助けようと言い出す。2人は国崎の手下に追われながら、八代の母・前田三千代(山下容莉枝)に会いに行く。三千代は八代が国崎を殺そうとしていたこと、協力者がいたことを話すが、翌朝水死体となって発見される。
  • 幸子は国崎の手下に狙われ、辻山に助けを求める。直美は幸子を屋敷に匿い、辻山と共に八代が殺されたホテルへ行く。辻山は、八代が泊まった部屋の隣の部屋のバスルームで見つけた髪の毛を持ち帰る。
  • 家政婦の長谷沼が国崎に拉致され、辻山は幸子を連れてくるよう脅される。その晩、辻山と幸子が抱き合っているのを見た直美は、ひとりで国崎に会いに行く。長谷沼は解放されるが、代わりに直美が囚われる。
  • 直美を助けるため、辻山と幸子は国崎のもとへ。辻山は、国崎の右腕・岡野(正名僕蔵)が国崎の後を継ぎたいがために八代を殺し、幸子に罪をなすりつけたのだという推理を披露する。直美は間一髪で助かる。
  • しかし、辻山がホテルから持ち帰った髪の毛がなくなっていたことから、八代を殺したのは高峰だったことがわかる。高峰は6年前、裏カジノにはまって借金を抱え、八代にIT殺人の捜査情報を売ったことから関係が続いていた。八代から国崎殺しを依頼された高峰は、八代との関係を切ろうと殺害計画を企てたという。
  • 直美がニューヨークに旅立つ日がやってくる。空港に現れた辻山は、直美に駆けっこの勝負を持ちかけ、「俺が勝ったら行かないでほしい」と言う。走り出す2人。

キャスト

辻山秀一……斎藤工
新井直美……二階堂ふみ
長谷沼君江……夏木マリ
高峰清人……吹越満
岡野祐司……正名僕蔵
本宮幸子……長谷川京子
国崎成道……國村隼
門倉正志……庄野崎謙
三好斗真……稲葉友
大津智子……山本亜依
柴木敦……鈴木貴之
前田三千代……山下容莉枝
平本茂……大河内浩

感想

昭和版と違って、お色気シーンがずいぶん爽やかでしたね(笑)

岡野の目を欺くために2人が下着姿になって布団にもぐりこんだり、幸子が辻山に迫って関係を持ったり、ところどころ映画と同じシーンもあったけど、映画で印象深かったシーンはことごとく外されていたような。

最も記憶に残るラストのキスシーンは、あえて避けたような気がします。

そこはかとなく漂う色気に、コレジャナイ感

キャスティングについてですが。

斎藤工さんの貧乏探偵役、意外とよかったです。
ちょっと若すぎるんじゃない?と思っていたのですが、斎藤さんて36歳なんですね。全然若くない。

松田優作さんは33歳だったから、松田さんのほうが3つも若いんですよ。ちょっと驚きです。なんだろうね、あのやさぐれ感とくたびれ感。昭和の33歳ってみんなこんなだっけ?

斎藤さんのほうが、断然若いし元気に見えるもんなぁ(そしてやたら脱ぐ)
どんなにカッコ悪い中年を演じていても、あらゆる場面でカッコ良さがダダ漏れなのよ^^;

二階堂ふみさんのお嬢様役は、微妙かな。
可愛いしフリフリ衣装も似合うんだけど、やはりコレジャナイ感が。
そこはかとなく色気が漂ってるんだよね(そしてやたら脱ぐ)

今の時代に合わせたのかもしれないけど、「世間ずれしていない清純派お嬢様」の直美が、人生に疲れた中年探偵を振り回す、という設定が面白かったんだよなぁ。

元妻・幸子役の長谷川京子さんと、家政婦・長谷沼さん役の夏木マリさんはハマってました。特に長谷川さんのビッチな感じがすごくよい(もちろん演技のことね)

前作と比べなければ…

昭和世代にとって、薬師丸ひろ子さんと松田優作さんの「探偵物語」はある意味伝説化してるので、もはや新鮮な目では見てあげられないんですよね……申し訳ない。

でも、オリジナルとして見れば、まあまあ面白かったのでは。
ストーリー展開は映画よりわかりやすかったし、テンポもよくて退屈はしなかったです。

高峰が事件のあらましを語る役目を担ってくれたので、状況が逐一把握できたのもよかった。

今回のドラマは、映画より原作に近いのかなぁ?
高峰は原作にも出てこなかったような気がするけど、どうだったかなー。

わたしが原作を読んだのは35年前なので、もうすっかり忘れてしまってて。映画とごっちゃになってたりもして。でも辻山が40過ぎのくたびれたオッサンで、全然萌えなかったことだけはハッキリ覚えてる(笑)

密室トリック&犯人はドラマオリジナル

犯人については、配役を見た時点でなんとなく想像できました。
映画版に高峰なんて人物出てこないし、吹越さんだからねぇ。ぜったい何かあると思った。

密室トリックは、えらい手の込んだトリックでしたね。

八代が泊まった部屋(809号室)のバスルームで殺害し、幸子を睡眠薬入りの酒で眠らせた後、幸子だけを隣の810号室に運び、高峰本人がバスルームで血糊まみれになって死体を演じるという。

幸子に「自分が犯人扱いされる!逃げなくては!」と思わせることが目的だったみたいだけど、ちょっと厳しいよねー。偶然の条件に頼りすぎてる。幸子が死体を確かめてたらどうしたの?

まあ、この作品のミステリ部分を真剣にツッコんでもしょうがないんだけど。

映画だと、バスルームの換気口が隣の部屋と繋がっていて、隣の部屋にいた犯人が換気口を通って侵入し殺害するというトリック(というほどでもない)でした。ちなみにこのトリックを見破ったのは直美。

映画の犯人も原作とは違ってたと思うけど、映画のはかなり衝撃が大きかったんだよなぁ。
原作の犯人は、たしか岡野だったはず(たぶん)

あと、映画では直美が犯人を突き止める実質の探偵役だったけど、ドラマでは辻山でしたね。やはり斎藤工さんなので、辻山がカッコ良く見えるよう考えて作られたのかしら。

切なくないラストシーン

映画では、直美が旅立つ前の夜、辻山に告白して振られるシーンがあったのですが。
今回は省かれていて残念。

家政婦の長谷沼さんが直美のお父さんとデキてて、直美が複雑な思いを抱いている……という設定もなかったなぁ。こういうところに直美の子供っぽさが表れていたんだけど。

平成版は、全体的に明るく軽い仕上がりになっていた感じ。
映画のラストシーンを見た時に感じた、胸を締めつけられるような切なさは皆無でした。