「闇の伴走者~編集長の条件」第4話|下山事件の意外な真相

闇の伴走者~編集長の条件

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「闇の伴走者」記事一覧

どうも、夏蜜柑です。
連続ドラマW「闇の伴走者~編集長の条件」第4話。

田中泯さん演じる幻の漫画家・校条啓蔵が登場。いつものことだけど、強烈な存在感に圧倒されるわ。

物語も大詰め。事件の謎解きだけでなく、人間ドラマとしても見応えのある内容。漫画誌「ブレイブ」が復活するかどうかも気になる。

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第4話「真実」あらすじ

  • 伊東(白石隼也)が何者かに突き落とされて怪我を負い、醍醐(古田新太)は「一旦調査を中止する」と言い出す。父の死の真相を知りたい優希(松下奈緒)は、調査続行を訴え、醍醐と2人で進めることに。
  • 優希は転落死した南部(岩松了)の後輩・塚本(橋爪淳)と会い、南部が尊敬に値する編集者だったことを聞く。塚本は、南部の愛人・渡辺治子の連絡先を優希に手渡す。
  • 優希は過去の新聞から、元紙芝居作家で漫画家の校条啓蔵(田中泯)が関わった事件を調べる。20年ほど前、校条はメンジョービルの屋上から転落し、「何者かに突き落とされた」と言うが犯人は見つからず、警察は借金を抱えた校条自身による保険金詐欺ではないかと疑っていた。
  • 優希と醍醐は、メンジョービルを訪ね校条と会う。かつて南部は校条を訪ね、「あなたの作品を原作に新しい漫画を作らせてほしい」と依頼していた。校条は下山事件を題材にした紙芝居を貸本漫画にリメイクし、南部はその漫画のファンだった。
  • 校条が描いた下山事件は、下山総裁がGHQに裏切られたショックで自殺を図る、という真相だった。校条は自殺の名所だった線路のそばに住んでおり、当時その場所で何度も下山を見たと言う。さらに事件当日の夜、去っていく男の姿も見ており、校条は「下山総裁は自分を殺すために殺し屋を雇った」と推察していた。
  • 20年前、校条自身も自殺を考え、自分を殺すために「落とし屋」を雇ったことを明かす。校条は、南部もまた自分を殺すために殺し屋を雇ったのだと言うが、事件の目撃者である近所の主婦は、南部が後ろ向きに落ちていったと語る。
  • 一方、伊東は自分を突き落とした犯人が右足だけかかとのすり減った靴を履いていたことを思い出す。想起社を訪れた伊東は、そこでかかとのすり減った靴を履いた男を見かけるが、見失ってしまう。

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闇の伴走者~編集長の条件 「闇の伴走者~編集長の条件」全話あらすじ感想・登場人物(キャスト)

第4話「真実」感想

伊東くんを突き落とした犯人、やっぱり「かかとがすり減った靴」を履いてたのか! 前回の映像では、暗くてかかとの部分がはっきり見えなかったんですよね~。

でも、足を引きずってるようには見えなかったけどなぁ。いったい誰?想起社にいたってことは、社内の人ですよね。

わたしは正社員の武井(金井勇太さん)が怪しいんじゃないかと。

ほかの編集部員は毎回何らかのセリフがあるのに、武井だけほとんどセリフないのが気になるんですよね。金井さんがストーリーに絡んでこないって、不自然じゃないですか?

校条啓蔵が見た下山事件

さて、やっと幻の漫画家が下山事件について語ってくれました。田中泯さん、迫力があるから何を語っても「本当」のことのように聞こえるわ。

彼の話を時系列にざっとまとめると、こうなります。

  1. 事件の前、下山総裁が線路のそばを歩いているのをたびたび見かける
  2. 1949年7月5日夜、線路で下山が自殺、別の男が土手を降りていくのを目撃
  3. 1958年頃、下山事件を題材にした紙芝居を作る
  4. 手塚治虫の「新寶島」を参考に、漫画を書き始める
  5. 紙芝居を元に、下山事件を貸本漫画にリメイク(南部少年が読む)
  6. 20年前、借金を苦に「落とし屋」を雇って自殺を図る(片足が不自由になる)
  7. 南部が訪ねてきて「新しい漫画を作りたい」と言う

校条の考える下山事件の真相が、「GHQに裏切られて自殺」というのも意外だったけど、「自分で死ぬ度胸がないから殺し屋を雇って自分を殺させた」というのも意表を突かれましたね。

でも、その後の校条の話が、すごく説得力があるんだよね。

南部は、「子供の頃はわからなかった。でも今なら下山総裁の気持ちがわかる」と言ったそうです。校条は、南部の死もまた自殺だと言います。

「部下と上司の板挟みになったり、部下を捨てて保身に走りたくなったり、そうなるとほんと、自分が嫌になるもんだ」

「人間なんてすぐ自分が嫌いになる。すぐ自分を責めて死にたくなるもんだ」

これは編集長だった南部のことでもあり、国鉄総裁だった下山のことでもあり、会社社長だった校条自身のことでもあるのでしょうね。

落とし屋の正体は?

さて、いくつかの事件が複雑に絡み合っているこの物語。
整理してみると、現在判明していない犯人はこの6人です。

  1. 下山総帥を殺した犯人(プロの殺し屋?)
  2. 校条が雇ったプロの殺し屋(通称「落とし屋」)
  3. 優希の父の死に関わったと思われる「落とし屋」
  4. 南部を殺した犯人
  5. 伊東を階段から突き落とした犯人
  6. 優希の部屋に脅迫状を挟んだ犯人

すべて同一人物という可能性は薄いです。

優希は、(1)下山総裁を殺した「殺し屋」と、(2)校条を殺そうとした「落とし屋」は同一人物ではないかと言っていましたが、年齢的に厳しいような気がするんですよねぇ。

(2)と(3)優希の父を殺した(と思われる)落とし屋は、同一人物である可能性大だけど。

さらに(5)と(6)も同一人物でしょうね。
たぶん、かかとがすり減った靴を履いてる男

次回明らかになるのは、(4)(5)(6)だけかなぁ。
最終回で、これらの犯人すべて明らかにするのは難しそう。下山事件については謎のままだと思うし。

いろんな顔を持っていた南部

嫌われ者だった南部さんの意外な一面も見えてきました。
醍醐と同じく、漫画に対しては人一倍研究熱心で努力家だった南部さん。

あまりにも真剣すぎて、周りの人に対する心配りが後回しになってたようです。

近所の主婦の目撃談から察して、南部は他殺のようですが……。
彼が抱えていた秘密、まだ何かありそうですよね。

醍醐が「ブレイブ」の編集長を続けるかどうか、優希が姉とのこじれた仲を修復できるかどうかも気になるところ。

どんな結末が待っているのか、楽しみです。

冒頭の語りについて

毎回、オープニングで優希が語る一節。
出所が気になったので、調べてみました。

これらが何を示唆しているのかも、ちょっと気になるところです。

第1話

神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である

マタイによる福音書より

第2話

剣を取る者は、みな剣で滅びる

マタイによる福音書より

第3話

穴を掘る者は、自らこれに落ちる

旧約聖書より

第4話

狭い門から入れ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い

マタイによる福音書より