「監査役 野崎修平」第1話あらすじ&感想:池井戸作品との違いを見せてほしい

連続ドラマW「監査役野崎修平」

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どうも、夏蜜柑です。

連続ドラマW「監査役 野崎修平」第1話。

またまた銀行を舞台にしたドラマが始まりました。
「陸王」「アキラとあきら」の影響で、”稟議書”と聞くだけでモヤッとします。

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください

第1話のあらすじ

  • 1998年。支店長を務める野崎修平(織田裕二)の支店が業績不振で閉鎖される。
  • 野崎は出向を覚悟していたが、異動先は役員昇格となる監査役への就任。だが監査役は、仕事のない窓際職務だった。
  • 野崎の元に、タニダエージェンシーを調査するように書かれたメモが届く。野崎は早速調査を始めるが、かつての部下・阿部龍平(ユースケ・サンタマリア)から調査をやめろとの指示が下る。
  • 野崎はタニダエージェンシーのバックに政界に通じる大物が存在し、おおぞら銀行が不正融資していることを知る。野崎の行動に手を焼いた上層部は、阿部に責任を押し付け退職に追い込む。
  • 野崎を監査役に抜擢した頭取の京極雅彦(古谷一行)は、全てを明るみに出すよう野崎に告げる。

第1話の感想

不正融資、隠蔽体質、左遷や首切り。銀行の嫌な面を、これでもかと見せつけられた第1話でした。

銀行に限らず、どこの会社にも闇はあるのかもしれませんが、私ならこんな闇を目の当たりにしたら辞めてるわ。

この主人公、ただ人がいいだけではなく、シビアで打算的な面を持っていることが意外でしたね。

正義の味方ではない主人公

まだ支店長だった冒頭のエピソードで、野崎は倒産を噂される会社に独断で1千万の融資をします。しかも無担保で。

後日、その会社はやはり不渡りを出してしまうのですが、社長が返済に充ててほしいと、娘の結婚資金として貯めていた1千万を持参します。

池井戸作品の主人公なら、ここは断固として拒否し、感動を誘う場面になったはず。
彼らは自分の出世や銀行の業績よりも、顧客の幸せを最優先するからです。

ところが野崎はその金を受け取り、視聴者の期待をあっさり裏切るんですよね。

それだけでなく、なんと野崎はこの金を当て込んで融資していたことが、直後のユースケ・サンタマリアさんとの会話で明らかになります。

「あなた、私より人が悪いんじゃないですか」

結婚資金を取り上げて保身に走ったことをユースケさんに指摘された野崎は、こう言います。

「筋は通さなきゃならない」

主人公・野崎が、私たちが想像するステレオタイプの正義の味方ではないことを伝える、重要かつ印象的なシーンでした。

「踊る」で共演した2人が因縁の関係

さらに、監査役になった野崎に、瀧本美織さん演じる秘書が「不正融資をしたことがあるって本当ですか?」と聞いてきます。

ええっ、まだあるの?どんだけ悪い人なの?
と、ガッカリしかけた視聴者の気持ちを、ふたたび裏切る野崎。

実際に不正融資をしたのは当時部下だったユースケさんで、野崎はその罪を被って左遷させられていたのでした。

野崎が常に保身を優先させる人間だったら、部下を庇うはずはないですよね。しかも野崎は、自分に罪を着せた部下を恨むことなく付き合いを続けていました。

ここで再び、主人公・野崎への興味をかきたてられましたね。

織田裕二さんとユースケ・サンタマリアさんと言えば、「踊る大捜査線」での共演が蘇りますが、お二人とも年齢を重ねて印象が変わりましたねー。

過去作とはまた違った関係を見せてくれることを期待してます。

圧倒的な存在感を放つ頭取・京極

織田さんやユースケさんの貫禄を軽く超え、圧倒的な存在感を放っていたのが、頭取役の古谷一行さんです。

野崎を監査役に抜擢し、行内の刷新を望みつつ、平然と部下に責任をなすりつけ、自分だけは現在の地位を確保しようとするむちゃくちゃ嫌らしい男です。

セリフは少なく、登場シーンもわずかでしたが、初回だけで京極の怖さにビビりました。

今後は野崎と対立し、激しく争うことになりそう。野崎がどうやって京極を追い詰めるのか、楽しみです。

岸谷五朗さんと、松嶋菜々子さんは、次回からの登場になるようで。このふたりが野崎とどう絡むのかも注目です。

銀行ドラマ=池井戸作品というイメージが定着した今、このドラマがどんな新しさを見せてくれるか、独自の切り口やストーリーに期待します。

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