NHKの連続ドラマ「3000万」第3話のあらすじと感想(ネタバレ有)です。
やることなすこと悪手で、さらなる問題を引き起こしてしまう佐々木夫妻。
息子の純一くんだけがまともに見えますね…。
ソラはいったい何者なのか、あの3000万は何なのか、未だわからないまま。展開の予想がつかなくて面白い。
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NHKドラマ「3000万」登場人物(キャスト)一覧・あらすじ第3話のあらすじ
祐子(安達祐実)は体が回復していないソラ(森田想)を放り出すことができず、家に連れて帰って3日間だけ匿うことに。
祐子とソラが蒲池(加治将樹)を湖に沈めたことを知らない義光(青木崇高)は、厄介ごとを祐子に押し付け、作曲に没頭する。
奥島(野添義弘)と野崎(愛希れいか)は病院の防犯カメラを確認し、蒲池こと赤松良太郎がソラの脱走に手を貸したのではないかと推測する。
一方、強盗グループの指示役・坂本(木原勝利)は、長田(萩原護)とともに蒲池とソラの行方を追うが、蒲池のアパートで奥島たちと鉢合わせてしまう。
その場はやり過ごすものの、大津(栗原英雄)からは降格を言い渡される。
海外へ逃げるというソラのために、祐子はソラの実家を訪ね、ソラの母親・山崎志穂(片岡礼子)からパスポートを受け取る。
志穂はソラを心配するどころか、「もう迷惑かけるのだけはやめてと伝えて」と言い放つ。
帰宅した祐子はソラに母親の反応を聞かれ、「心配してたよ」と嘘をつく。
「例のお金で幸せにならなきゃ意味がない」というソラの言葉に背中を押された祐子は、息子の純一(味元耀大)のために、200万円のグランドピアノを現金で購入する。
奥島と野崎は、ソラが脱走する前日の防犯カメラに佐々木夫妻が映っていたことから、2人を呼び出す。
蒲池の写真を見せられた祐子は凍りつき、言葉を失うが、必死に平静を装って知らないふりをする。そんな祐子の表情に注目する野崎。
2人が帰宅すると、ソラが姿を消していた。祐子が隠していた金もなくなっていた。
義光はうろたえ、すでに仕事を辞めたことや、プロデューサーへの支払いに貯金を使ったことを打ち明ける。
ピアノをキャンセルしようと言う義光に、激怒した祐子は「キャンセルだけは絶対に許さない」と断言する。
祐子はひそかに、ソラのバッグに追跡タグを付けていた。自分の携帯で位置を確認すると、ソラは駅に向かって歩いていた。
第3話の感想
ヤバいお金で買う200万のピアノ
ついに買ってしまいましたね、200万円のグランドピアノ。しかも例のお金で。
祐子は蒲池を殺したことで精神的に追い込まれているので、冷静な判断ができなくなっているのかもしれない。
人殺しまでしたんだから、このお金で幸せを手に入れないと割に合わない、という思考に支配され、そのリスクを考える余地がなくなってしまってる。
義光は音楽に夢中で、祐子のようすがおかしいことにも気づけない。
ブラックコメディと化すフライパン
義光は悪い人じゃないんだけど、「子供みたいな男」の典型で、今回はさすがに呆れてしまいました。
またフライパンを買ってくるとか、もはやブラックコメディ。
無償労働の道具どころか、祐子にとっては殺人の記憶を呼び起こすスイッチになってしまっているのに、まるで気づかない義光。
祐子が「純一の夢」のためにお金を使うのに対して、義光は「自分の夢」のために貯金を使い込んでしまう。
このドラマで描かれる義光の鈍感さや幼稚さって、笑いを意図してるのかなぁ。個人的にはむしろ怖さを感じて笑えなかったけど。
ステレオタイプなキャラクター造形もあえてなのかもしれませんが、これから先の展開で義光の別の一面が見られることを期待します。
3000万の行方
ソラが金を持って逃げてしまい、途方に暮れる祐子と義光。
今さら元に戻れないと言う義光に、
「戻れるよ! 戻るんだよ、純一のためにも! ピアノだけでも買ってあげられた。それでいいよ」
と叫ぶ祐子。
殺人の罪を犯してしまった祐子は、もう自分の幸せは考えていないのかもしれない。
ただ、ちょっと気になったのは、3000万の正体です。
ソラが「あの金さ、何なのか聞きたい?」と言ったとき、祐子は即座に「聞きたくない」と答えてシャットアウトしました。
てっきり盗んだ金だと思ってたけど、もしかして違う可能性もある…?
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