悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~最終話|母・郁美が抱えていた秘密

悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~

「御子柴礼司」記事一覧

どうも、夏蜜柑です。
「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」最終話のあらすじと感想です。

めちゃくちゃいい最終回だった…!!

最後の法廷のシーン、御子柴はいつものように無表情で、淡々と語っているのに、どうしようもなく心が揺さぶられ泣いてしまいました。

最終話のあらすじ

廃業宣言をした御子柴(要潤)は、弁護士の宝来(本村健太郎)に案件を引き継がせて姿を消してしまう。洋子(ベッキー)は御子柴が帰ってくると信じ、郁美(浅野温子)の事件を調べ始める。

検事・岬(津田寛治)から洋子のことを聞かされた御子柴は、事務所に戻ってくる。洋子は成沢(市山貴章)の前妻・佐希子が5年前に大田区で起きた通り魔事件の被害者だったことを伝える。

成沢について再び調査する御子柴。通り魔事件の犯人は統合失調症と診断され、不起訴処分になっていた。成沢は犯人を憎み続けることを選び、民事訴訟の原告団には加わっていなかった。

第三回公判が始まる。御子柴は元科捜研の氏家(岩谷健司)を証人に呼び、法廷に装置を持ち込んで死体発見現場を再現。滑車を取り付けた金具が抜けてしまうことを証明する。

郁美は事件の前々日にガーデニング用の枕木をゴミに出す際、縄で縛ったと話す。縄に残っていた皮膚片は、その際についたものだった。

妻を殺した犯人が不起訴になり、怨念と憎悪を胸にためていた成沢は、己の恨みを晴らせない代償行為として“死体配達人”の母である郁美を陥れようと計画。

婚活パーティーで接触した郁美と再婚し、仲のいい夫婦を演じた上で、彼女を殺人犯に仕立て上げるため遺書を偽装し、梁に滑車を取り付けた痕跡を残し、郁美の皮膚片がついた縄を使って自殺したのだった。

御子柴は「全ての不幸を引き起こしたのは“死体配達人”である私です」と主張し、この事件で誰かを断罪する必要があるならそれは私だと告げる。岬は起訴を取り下げ、負けを認める。

郁美と接見し、「最後に本当のことを聞かせてくれ」と訴える御子柴。郁美は御子柴の父・園部謙造(野仲イサオ)が慰謝料を払うために自殺したことを明かす。

14歳の御子柴が佐原みどりを殺害し、佐原家から8000万円の慰謝料を請求された。会社をクビになっていた父・謙造は「信一郎が負担する分を少しでも軽くしてやるのが、俺にできる唯一のことだ」と言い、自分の死亡保険金から工面する方法を選んだという。

郁美は謙造の自殺に手を貸したことを告白。「お父さんは本当にいい人だった。最後まであなたを理解してあげられなかったことを悔やんでいた」と話す。

佐原みどりを殺害した事件現場に足を運んだ御子柴は、みどりの姉・亜季子(奥菜恵)と再会する。「私は償い方を間違っていた」と謝罪する御子柴に、亜季子は「私と美雪を救ったように、誰かを救い続けなさい」と告げる。

登場人物はこちら

悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~|全話あらすじ感想・登場人物(キャスト)

最終話の感想

事件の真相

意外な事実が明らかになりましたね。

怪しいと睨んでいた資産家の成沢は、やはり最初から郁美を“死体配達人”の母親だと知って接触していました。

そこまでは予想がついたのですが、その理由がわからなかったんですよね。

成沢の前妻は通り魔事件で殺されていて、犯人は統合失調症と診断され不起訴に。彼が抱える憎悪は、やがて別の事件の加害者家族へ向かっていったのです。

自分の命をかけてまでも、“死体配達人”の母である郁美に罰を与えようとした成沢。彼が抱える闇は相当深かったのだと思います。

しかし、この事件で受けた郁美の心の傷も深いはず。彼女はもう幸せになれないんじゃないか……そう思うと、やりきれない。

被害者と加害者だけでなく、それぞれの家族、その友人知人の心境。直接関わりのない第三者の立場。それぞれの思いについて考えさせられる作品でした。

興味ではなく“恐怖”

最終話にして、魅力的なキャラクターが登場。
元科捜研の研究員で、〈氏家鑑定センター〉の氏家さんです。

新しい麻酔の効き目を自らの体を使って実験。かなりアブナイ人っぽい。なんでこんなオモシロい人、最後に出すのよ~。最初から出せばよかったのに!

御子柴に、なぜ“死体配達人”だと知っても態度を変えないのかと聞かれた彼は、こう答えました。

「興味がないから。どうしてみんな、他人の人生にそんなに興味があるんだろうね。逆に不思議なんだ。自分の人生がうまくいかない不満を他人にぶつけてるんじゃないかな」

このドラマは「ぎくっ」とするセリフが異常に多いのですが、これもまた。自らを振り返って、考え込んでしまいました。

氏家さんの言うことも一理あるけど、興味本位で口出しする人ばかりではないと思う。単純に“怖い”という人も多いのでは。特に女性や子供。

御子柴の場合、彼が犯した犯罪の内容からも、小さい子供を持つ親は彼が近くにいたら不安で仕方ないと思うよ…。

彼を排除しようとするのは、自分や自分の大切な人に被害が及ぶのを怖がっているからではないのかなぁ。

どうすれば洋子のように恐怖や偏見にとらわれずに、罪を犯した人の本質を見ることができるのか、正直わからない。

御子柴の母・郁美が抱えていた秘密

郁美の回想シーンで描かれていたのは、成沢ではなく前夫(御子柴の父)謙造の自殺だったんですね。これは騙されました。

御子柴はずっと、父親が責任逃れをしたように思っていました。8000万円の慰謝料を払う前に自殺して、自分のことも家族のことも放棄したのだと。

でも、そうではなかった。
死亡保険金を慰謝料にあてて、御子柴の負担を減らすためでした。

彼は彼なりに父親の使命を果たそうとしたのでしょう。
だから、前回の御子柴の言葉に郁美はあれほど激昂したんですね。

終わりのない贖罪

佐原みどりちゃんを殺害した現場へ足を運び、花を供える御子柴。そこで、第1話と第2話に登場したみどりちゃんの姉・亜季子と再会。

「奈落の底から手を伸ばしてくる者を救い続けることが、唯一の償いだと思って生きてきた。でもその結果、さらに多くの人を傷つけた。私は償い方を間違っていた」

けれども、亜季子は御子柴の償い方を否定しませんでした。

何が正しいのか誰にもわからないことを、一生やり続けなければならない御子柴。ドラマはハッピーエンドでしたが、彼の贖罪の人生は死ぬまで続きます。

原作は今のところ「悪徳の輪舞曲」が最新刊なのですが、続きはあるのかなぁ。もしあるなら、またドラマ化してほしいです。

「オトナの土ドラ」記事一覧