フジ月曜深夜のドラマ「青と僕」の最終回(第6話)。
あぁ青かった。そしていいドラマだった。
最後は明るい終わり方でした。
大満足!!
最終回「絶望と希望」あらすじ
- 〈ぼく〉(井之脇海)は、〈あいつ〉の母親ルリコ(霧島れいか)に自分の心ない言葉が〈あいつ〉を自殺に追いやったのだと告白し、謝罪する。
- 詩織(池田エライザ)もまた、高校時代に〈あいつ〉の絵を密かに塗りつぶしたことを告白。ルリコは詩織に一冊のスケッチブックを手渡す。そこには、〈あいつ〉が描きためた詩織のスケッチが並んでいた。
- 自分に嫌気がさした〈ぼく〉は〈あいつ〉のLINEに「俺、そっち行ってもいいかな」とメッセージを送る。そのメッセージを受け取ったのは詩織だった。詩織は〈あいつ〉の自宅へと向かう。
- 〈ぼく〉は〈あいつ〉が飛び降りたと思われる屋上の金網によじのぼる。雨が降り出し、見ると屋上の床一面に〈あいつ〉が描いたと思われるクジラの絵が。
- 〈あいつ〉が死ぬ直前に送ったメッセージの「見せたいもの」とは、この絵のことだったのだと気づく〈ぼく〉。〈あいつ〉の死は自殺ではなく、事故だった。
- 雨の中、詩織がやってきて〈ぼく〉を抱き締める。雨が上がり夜が明け、2人は〈あいつ〉の絵を見ながらタバコを吸う。〈ぼく〉にはいつもと同じ日常が戻ってくるが、表情は晴れやかだった。

「青と僕」最終回多くの方に見ていただき、ありがとうございました!3人の不器用で、切なくて、美しく、青き姿いかがだったでしょうか?写真はクランクアップの様子です!この瞬間、このメンバーにしか作れなかったドラマでした!#青と僕 #井之脇海 #寛一郎 #池田エライザ #中島広稀 #金子大地 pic.twitter.com/Cl8XRfqPLJ
— 青と僕 (@aotoboku_fujitv) August 14, 2018
最終回の感想
堪能しました。
〈ぼく〉と詩織が夜明けの空の下でタバコを吸うシーンが最高でした。
そして〈あいつ〉の死が自殺じゃなくてホッとした。
死んだことにかわりはないし、お母さんにすれば、バランス崩して落ちたのだってやりきれないだろうけど。
でも「いつ死ぬかわからない」が口癖だった〈あいつ〉らしいというか。
屋上に描いたクジラの絵。
あの日、〈あいつ〉はそれを〈ぼく〉に見せようとしたんですね。
〈あいつ〉の死が自殺か事故か今日までわからなかったのは、この絵が誰にも見つからなかったから。あの文化祭の看板と同じように、水に濡れたら浮かび上がる仕掛けになってたんだろうね。
見つけてあげられてよかった。
きっと死んだ〈あいつ〉も、「早く見つけてくれよ」って思ってたに違いない(笑)
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〈ぼく〉が〈あいつ〉に酷いことを言ってしまった気持ち、すごいわかる。
「通勤時間とかムダだしな」なんて、通勤の苦労もしたことない人にサラッと言われたら、わたしもたぶんムッとしてしまう。
そんなこと、自分がいちばんよくわかっているのだ。
でも、働かなきゃいけなくて、生きていかなきゃいけなくて、嫌なことも辛いことも必要だと無理やり納得させて、どうにかこうにか毎日乗り越えているのだ。
そして〈ぼく〉にとって〈あいつ〉は、八つ当たりできる=甘えられる存在だったのだと思う。
どうしようもなく鈍感な〈ぼく〉は、きっとこれからもたくさんの人を傷つけるだろう。だけど、傷つき、痛みを知った彼の顔は、第1話とは別人のように見えた。
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〈あいつ〉になりすまして〈ぼく〉にLINEのメッセージを送っていたのは、詩織だったんですね。
「忘れるなんて許さない」
「俺、殺されたんだ」
これ、詩織が送ってたのか……。
うーん。詩織の気持ち、全くわからないわけではないけど、共感はしづらいなぁ。
わたしの学生時代は、青春とも恋愛とも無縁だったから。
でも池田エライザさんの演技には引き込まれました。
共感はできなかったど、詩織のことを嫌いにはなれなかった。
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30分×6話と短めだったけど、中身はそれ以上でした。
こういうドラマは本当に見ていて楽しいし、心が満たされます。
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