僕らは奇跡でできている最終話|宇宙へ行った一輝と存在しない大河原さん

「僕らは奇跡でできている」あらすじ感想

「僕らは奇跡でできている」の記事一覧を見る

どうも、夏蜜柑です。
フジ火曜9時「僕らは奇跡でできている」最終話。

大好きなドラマが終わってしまいました。
最後はちょっとやり過ぎな気もするけど(笑)、面白かったです。

橋部敦子さんの書く「大事なもの」がわたしは好き。

ちょっとだけ見方を変えること。
いつもと逆の考え方をしてみること。
自分の世界を尊重すること。

社会に役立つ新しいシステムを開発したり、知識や情報を武器に世界を動かすようなことに比べたら、「アイスの木のスプーン」のように取るに足らないことかもしれない。

けれど、一輝が言ったように、宇宙は手の届かない場所ではなく、自分の中にあるもの。
わたしも「自分を生かしきること」ができたらいいな、と思います。

以下、ネタバレを含みます。

最終話のあらすじ

  • 一輝(高橋一生)は大学を休み、森へ出かける。「光を大きくしたら嫌なことまで入ってきて辛くなった」と話す一輝に、祖父の義高(田中泯)は「よかったな」と言う。
  • 一輝を心配する沼袋(児嶋一哉)は、一輝の家を訪ね、大量のきゅうりとメモを山田に預ける。そのメモには「コンチューバーN」の動画のアドレスが記載されていた。
  • 翌日、大学に戻った一輝は鮫島(小林薫)に「ここを辞めます」と宣言し、鮫島からそのことを聞いた樫野木(要潤)は戸惑う。一輝は生徒たちと行くフィールドワークに樫野木を誘う。
  • 一輝が辞めることを知った琴音(矢作穂香)たちは、育実(榮倉奈々)に説得してほしいと頼む。治療に訪れた一輝にそのことを伝えると、一輝は辞職の理由を育実にだけ教える。
  • 鮫島は、「相河先生のようになりたいけど、やりたいことが見つからない」と悩みを打ち明ける学生たちに「スプーンはスプーンのままで、ほかの何かにならなくてもいろいろと生かされる。ただそのものを生かし切ること」だと語る。
  • 樫野木は、フィールドワークで食べていく覚悟も才能もない自分と向き合うことが怖くて、家族のせいにしていたことを鮫島に打ち明ける。自分の選択が正しかったと思うためには、一輝を否定するしかなかったと。「だから相河先生と出会えたのかもしれない」と鮫島は言う。
  • 樫野木は一輝のフィールドワークに参加し、「ひどいこと言って悪かった」と謝る。学生たちから大学を辞めた理由を問い詰められた一輝は、「宇宙に行きます」と答える。
  • 育実はやりたいことがいろいろ出てきたと言い、「これからは自分のクリニックを作っていこうと思う」と一輝に語る。一輝は山田(戸田恵子)が自分の実の母親だということを育実に打ち明ける。
  • 山田と義高は縁側で酒を飲みながら月を見上げる。そのころ地球の遥か上空で、一輝は宇宙空間を漂っていた。

最終話の感想

一輝が立ち直れたのは…

前回、樫野木先生にひどいことを言われて落ち込んでいた一輝でしたが、おじいさんに「よかったな」と言われ、立ち直りました。

辛いことを否定せず、「そのおかげで得るものがあった」と考え方を変えたのでしょう。

歯を抜いたおかげで、歯のありがたみがわかったように。
自転車のタイヤがパンクしたおかげで、思いがけない出会いがあったように。
破れたギョーザのおかげで、おいしいスープができあがったように。

夏蜜柑

辛い気持ちを受け入れたら、それは光に変わるのかもしれません。

一輝が意外と早く立ち直れたのは、大学の講師になってたくさんの人と出会い、いろんな経験をしたからですよね。

その経験(出会った人々)が一輝にヒントを与え、苦しいときに救うことになった。
今回の経験も、いつか自分を助けてくれるかもしれない。

みんな毎日生きるのに必死で気づかないけど、この世界からいろんなものをもらっているんだと思う。

樫野木先生の爆弾問題

樫野木先生が落とした爆弾については、処理の仕方がちょっと物足りなかったかなぁ。
悪くはないんだけど、欲を言えばもう少し時間をかけてほしかった……。

夏蜜柑

個人的にいちばん興味のある問題だったし、じっくり見てみたかったんですよね。

樫野木先生のように夢を諦めざるをえなかった人は多いと思うし(わたしも含めて)、その人たちの生き方を安易に否定してほしくはなかったのです。

でも、これは一輝の物語であって、樫野木先生の物語ではないんですよね。

残念ではあるけど、立ち位置的に仕方ないかもしれません。

樫野木先生が「フィールドワークで食べていく覚悟も才能もない自分」と向き合うことを避けていたから、「相河先生と出会えた」という考え方は面白かったです。

現実的ではないかもしれないけど、わたしこういう考え方好きです。

おいしい鮫島教授

鮫島教授は最後においしいとこ持っていきましたねー。

「相河先生のようになりたいけど、やりたいことが見つからない」という学生たちに、一輝が持ち歩いている缶の話をする鮫島教授。

歯ブラシとか、アイスの木のスプーンとか、よくわからないガラクタみたいなのが詰まってる、あの謎のあられ缶です。

相河先生がやっていることは、その中に入っているものをどう生かしきるかってことだと思う。
たとえばアイスの木のスプーン。普通はゴミだよね。あれを、どう生かすか。

フィールドワークでは、ちょっとしたことに役に立つ。
種や苗を植えたときの目印にしたり。魚を釣るときの浮きに使ったり。

スプーンはスプーンのままで、ほかの何かにならなくても、いろいろと生かされる。
スプーンがほかのものと比べて、何ができるとかできないとかじゃない。

ただ、そのものを生かしきること。

これはわかっていても忘れてしまうんだよね。何度もね。
壁にぶつかるたびに「わたしには何もない」って思うし、「できることなんかない」って思う。

たいてい、「できる人」と自分を比べて落ち込むんだけど。

ゴミだと思うもの、役に立たないと思うものを、どう生かすかは自分次第。
たとえ今は役立てる方法を思いつかなくても、捨てちゃダメなんです。

存在しない大河原さん

山田さんの話にいつも出てくる「大河原さん」。
話だけで本人が登場しないから、絶対なんかあるよなぁ~って思ってました。

山田さんがでっちあげた架空のお友達だったんですね。

きっと今までも、一輝が落ち込むたびに、「大河原さん」はたくさん野菜を持ってきてくれたんでしょうね。一輝に友達ができそうになるたびに、「大河原さん」は山田さんを食事に誘ったんでしょうね。

夏蜜柑

泣ける……。

ふぐ丸

大河原さんで泣く日が来るとは。

熊野事務長のひとこと

脚本担当の橋部さんが「最終回に熊野事務長にどうしても言わせたい一言がある」って言ってたのが気になっていたのですが、これでした。

「鮫島教授。この世界からひとつだけなくせるとしたら、なにをなくしますか?」
「どうしたの?急に」

「……」
「事務長は?」

「時間です!」

これ橋部さんが思ってることなのかなぁ。
時間をなくすなんて、考えもしなかったよ。

夏蜜柑

すごい哲学的。

橋部さん、今度「世にも奇妙」みたいな雰囲気のSFファンタジー書いてくれないかなぁ。
ぜったい面白そう。

それぞれの結末

育実は「やりたい」ことが次々出てきたみたいで、忙しそうでした。
でも今度は助けてくれる人もいるし、楽しそうでよかった。

夏蜜柑

無理しないでね。

樫野木先生の授業はガラッと変わって、受けている学生たちも楽しそう。
琴音の次の標的は樫野木先生になるのかならないのか……。

新庄くんは沼袋先生に弟子入りして、「コンニャッぷるん」に変身。
動画でコンニャクを伝えることにしたみたい。

虹一くんとお母さんも、うまくいってる様子。
育実の元カレ・雅也はウォーキングにハマってる?

でもって一輝は、念願かなって宇宙飛行士になったようです。

毎回ハッとさせられる場面やセリフがあって、そのたびに深く考えさせられました。
わたしの中では、今期ずっと首位独走でした。

高橋一生さんが役にハマっていたことも大きかったですね。
現実に一輝という人物がこの世にいるみたいで、まったく違和感なかったです。

宇宙遊泳のシーンは要らんかったかなーと思うけど(笑)

個人的にはもう少し暗いトーンのほうが好みなのですが、この作品の明るさは抵抗がなかった。いろんなものが、うまく噛み合っていたような気がします。

夏蜜柑

長らく感想にお付き合いくださった皆さま、ありがとうございました。

このドラマは、FODプレミアムで視聴可能です(無料キャンペーンあり)

「僕らは奇跡でできている」の記事一覧を見る

新着記事を読む?