「結婚相手は抽選で」最終話|2人が書いた希望条件は…

ドラマ「結婚相手は抽選で」あらすじ感想

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どうも、夏蜜柑です。
フジ土曜深夜「結婚相手は抽選で」最終話(第8話)。

ああああー、よかった。

ラストシーン、龍彦と奈々のその後を想像して幸せな気持ちになりました。
急にうまくまとまった気がしなくもないけど、その違和感を上回る面白さだった。

「キモい」と言われていた龍彦が、見合いを重ねるうちに内側から変わっていき、最終回では見違えるほどカッコいい男になっていました。

夏蜜柑
見た目ではなく、中身がカッコいいところがいいんだよね。

龍彦の心の動きを丁寧に描いていたので無理やり感がなく、見ている方も自然と龍彦を応援する気持ちになっていました。

設定はありえないのだけど、そのありえない世界で生きる人たちはみんなリアルだった。

メインの登場人物が中盤まで交わらないのに、全くイライラしなかったし(というか展開の予想がつかなかった)、毎回彼らのお見合いのなりゆきを見るのが楽しみでした。

深夜枠でやるのはもったいないドラマだったと思います。
プライムタイムでも、こういう真面目で面白いドラマを放送してほしい。

以下、ネタバレを含みます。

最終話のあらすじ

  • 〈抽選見合い結婚法〉の施行から1年。龍彦(野村周平)が立ち上げたレジスタンスの団体「ASBE」はホールで反対集会を開くことに。リーダーの広瀬(内田健司)は龍彦にスピーチを求めるが、龍彦は断ってしまう。
  • 広瀬の付き添いで訪れたラジオ局で、龍彦は奈々(高梨臨)と再会する。久しぶりに会った奈々はお好み焼きを手際よく焼けるようになり、もう一度バイオリンを始めるつもりだと話す。
  • 龍彦は潔癖症と人間不信を克服し、「法律も悪いことばかりじゃなかった」と話す。だが「ASBE」を立ち上げたにも関わらず裏方に徹し、人前でのスピーチを躊躇する龍彦に、奈々は「いつまで逃げてるのよ!」と苛立ちをぶつける。
  • 集会の日、 奈々に背中を押されて壇上に上がる龍彦。龍彦は見事にスピーチを成し遂げ、その動画はたちまち拡散される。龍彦の動画を見た嵐望(大谷亮平)は、一方的に送り続けていた好美(佐津川愛美)へのメールを終わりにしようと決める。
  • 好美は見合いを3回断った罰則で東京を離れ、地方の診療所で働いていた。嵐望からの別れのメールを見て戸惑う好美。好美は嵐望の子供を授かり出産を控えていた。
  • レズビアンであることを告白した娘・ひかり(大西礼芳)の気持ちに気づいた小野寺(若村麻由美)は、〈結婚見合い抽選法〉を廃止させるべく総理にかけあい、数ヶ月後、正式に廃止が決定する。
  • 好美は嵐望にメールを送り、子供が生まれ母親になったことを報告する。嵐望はすぐに好美のもとへ駆けつけ、「俺と娘、息子の4人で家族になってください」とプロポーズする。好美は嵐望の申し出を受け、東京で暮らすことを決める。
  • 奈々は祖母から家を出て自立することを勧められる。クリスマス、奈々は龍彦をいつもの居酒屋に呼び出してレジスタンスの成功を祝う。奈々が書いた見合い相手の希望条件は「本音で話せる人」だった。同じ条件を書いていた龍彦は、それを聞いて驚く。2人は互いに本音で話せることを認め合う。

最終話の感想

初回は暗くて重くてどうなることかと思いましたが、面白いドラマでした。

一見ちぐはぐな龍彦と奈々が、最終回ではお似合いのカップルに。
ドラマの内容も同じで、上面ではなく中身を重視したストーリーに毎回痺れました。

“奈々の言葉”が龍彦の特効薬

「ASBE」を立ち上げたことで大勢の仲間ができ、人間不信を克服したかに見えた龍彦でしたが、自己主張することへの恐怖は未だ根強く残っていました。

そんな龍彦を見てイライラを募らせる奈々。
奈々は変わりたくても変われない自分自身の不甲斐なさを、龍彦に重ねていたのでしょうね。

龍彦に言った「いつまで逃げてるのよ!」は、自分に向けた言葉でもあったと思います。

誰にでも荒療治が効くとは思いません。
潔癖症も人間不信も、根性でどうにかなるものではないはずです。

龍彦の場合は、“奈々の言葉”だから効果があったんでしょうね。

抽選見合いによって今まで出会うことのなかった人たちと出会い、知らなかったことを知り、学んでいくうちに、龍彦の中には“奈々の言葉”を受け入れる土壌ができていたのだと思います。

不思議なもので、言葉は「誰が」「いつ」言うかで全然違ってくる。
このタイミングで奈々と出会えたことは、龍彦にとって幸運だったのかもしれません。

夏蜜柑
龍彦のスピーチ、感動した。

自己表現することで救われる

「ASBE」のリーダーの広瀬さんが言っていた「自己表現することで救われる」というのは、わかる気がします。

夏蜜柑
わたしの場合は、文章を書くことでした。

独りよがりの拙い文章でも、ずっとコツコツ書き続けていると、たまーに「わたしも同じです」と言ってくれる人が現れるんですよね。

その時、「あぁ勇気を出して書いてよかった」って思うんです。

誰にも理解されないだろうと思って心の中に留めていたことを、思い切って外に出してみたら、同じことを思っている人に出会えた。たったそれだけのことで救われるんです。

ほかの表現方法についてはわからないけど、たぶん同じようなことではないかと思います。

嵐望と家族になることを選んだ好美

嵐望の子供を身ごもった好美は、東京を離れ、地方でふたたび母親と同居。
海の近くだったけど、場所はどこだったんだろう?

それにしても、なぜ嵐望は結婚前の女性を妊娠させるのか。
過去にそれで相手の女性に苦労させているのだから、もうちょっと慎重になってよ。

そして好美もまた嵐望に何も告げずに出産してしまう。

最後はハッピーエンドだったからよかったけど、どうも素直に喜べないわー。
妊娠と出産の苦労を何も見ずに子供を手に入れる嵐望って……どうなの。

夏蜜柑
好美以上に「強烈な母性を感じた」女性が現れたら、フラフラついて行きそう。
ふぐ丸
好美、本当に嵐望で大丈夫なんか?

好美母は、急に自立したねぇ。
あれほど娘に依存していたのに、どうしたんでしょう。

でも、外に目を向けてくれるようになって助かりましたね。
友達を作って、新しいことや楽しいことを見つけて、自分の人生を楽しむのがいちばん。

あんな小さな村で飽きないか心配だけど。

2人が書いた希望条件は…

龍彦たち「ASBE」のレジスタンス運動が実り、〈結婚見合い抽選法〉は廃止されました。

ひかりと小野寺大臣は和解。
結婚の義務から解放された若者たちは大喜び。

夏蜜柑
結婚する義務はない。
ふぐ丸
結婚する権利はある。

龍彦と奈々は、希望条件がどちらも「本音で話せる人」でした。
本音で話せる2人はいい雰囲気だけど、まだ付き合うまではいかない。

付き合うことになるのかな、と想像させる終わり方がよかったです。

このドラマ、もし「架空の世界」という設定がなかったら、見なかったかもしれない。
現実の世界で男女が見合いしたり恋愛したりする話だったら、スルーしてたと思う。

最近、ドラマの「リアル」ってなんだろう?ってすごく考えるんですよね。
このドラマはリアルだけどリアルじゃない。リアルじゃないけどリアル。

何もかもリアルでがんじがらめなドラマは、やっぱり見ていてしんどい。
このドラマの「リアル」のバランスが、わたしにはちょうどいい具合でした。

東海テレビさん、また垣谷美雨さん原作の「もしもの世界」を作ってください。

このドラマは、FODプレミアムで視聴可能です(無料トライアルあり)

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