映画「グレイテスト・ショーマン」感想|楽しめなかった少数派の私

映画「グレイテスト・ショーマン」感想

「グレイテスト・ショーマン」

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どうも、夏蜜柑です。
2018年の話題の映画「グレイテスト・ショーマン」を観ました。

面白いと絶賛する人が多いので期待して観たのですが、ごめんなさい。
わたしにはあんまり……でした。

人気の高い作品のようなので、ネガティブな感想を持つ人は少ないと思います。
この作品のファン、あるいはこれから見るのを楽しみにしているという方は、ほかのレビューを見てください。

※ネタバレを含みます

作品概要

  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 上映時間:105分
  • 公開日:2017年12月20日(アメリカ)/2018年2月16日(日本)
  • 原題: The Greatest Showman
  • 監督:マイケル・グレイシー
  • 脚本: ジェニー・ビックス/ビル・コンドン
  • 音楽:ベンジ・パセック/ジャスティン・ポールほか

あらすじ

19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが……。(公式サイトより)

キャスト

P・T・バーナム…ヒュー・ジャックマン
フィリップ・カーライル…ザック・エフロン
チャリティ・バーナム…ミシェル・ウィリアムズ
ジェニー・リンド…レベッカ・ファーガソン
アン・ウィーラー…ゼンデイヤ
レティ・ルッツ…キアラ・セトル
W・D・ウィーラー…ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
トム…サム・ハンフリー

感想

予備知識をまったく入れずに観ました。
こういう話だったんですね。

雰囲気は「ラ・ラ・ランド」と「SING」を合わせたような感じ。
でも上記2作のほうが断然面白かった。

2時間半くらいあるのかと思ったら、意外と短くて、あっという間に終わってしまいました。残念ながら、ほとんど心が動くことがないままでした。

どうしてだろう……と気になって、いろいろ考えてみたんですよね。
まず、この映画の特長をまとめてみた。

  1. 色鮮やかでおとぎ話のような映像
  2. 華やかな衣装のショーが楽しめる
  3. サクサク進んで、葛藤や苦悩がじっくり描かれることはない
  4. ミュージカルシーンが多い
  5. 「ディス・イズ・ミー」などの歌が素晴らしい
  6. テーマは意外と重い

この中で、わたしが好感を持った項目は〈4〉〈5〉〈6〉のみでした。
順番に説明したいと思います。

〈1〉映像について

きれいなんです、すごく。
まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。

でも神経過敏なわたしには、彩度が高すぎて刺激が強かった。

ティム・バートン監督の作品にも言えるんですけど、人工的な色彩っていうんですかねぇ……明らかに自然ではない感じの……こういう色彩がちょっと苦手。

チカチカして、長時間見ていると疲れてしまうんです。個人的な問題です、はい。

〈2〉ショーについて

それなりに楽しいです。でも感動するほどではなかったです。
たぶん、「ショー」というものがそんなに好きじゃないんでしょうね、わたし。

あと、サーカスを謳っている割には、サーカスらしい描写が殆どなかった。
誰かをセンターにして、みんなが集まって踊るシーンは多かったけど。

空中ブランコにしても象にしても、ショーとして「魅せる」ミュージカルシーンはなかったと思う。

〈3〉ストーリーについて

これがいちばんのネックかなぁ。
ストーリーが浅くて全然面白くなかったです。

主人公のバーナムは、実際に19世紀に活躍した興行師らしいのですが……。
好きになれなかった。どっちかというと嫌い。

バーナムが本物のオペラ歌手に夢中になって、サーカスの団員たちを邪魔者扱いするようになったときには期待が膨らんだのですが、その後、彼は自省することもなく、あっけなく許されてしまいました。なんでや。

後半のフィリップとアンの恋愛にしても、問題は深刻なのに、あっさりと解決してしまう。物足りない物足りない物足りない……。

〈4〉ミュージカルシーンについて

ミュージカルシーン、とてもよかったです。
曲もいいし、映像もうっとりするほど素敵でした。前半は特に好き。

でも、それがストーリーを浅くしてしまったという部分は否めない。
大事なシーンが全部ミュージカルで描かれるので、重みがないんです。

ミュージカル映画だから、ストーリーよりも音楽を重視するのは当然かもしれないけど、わたしは「サウンド・オブ・ミュージック」や「レ・ミゼラブル」のように、ストーリー部分がしっかり描かれているミュージカル作品が好きなんです。

〈5〉歌について

これも文句なしに素晴らしいです。
特に「ディス・イズ・ミー」の歌詞は、胸を打つものがありました。

ただ、これも個人的な好みになってしまうんですが、わたしには若干騒々しすぎた。
「しっとり」聞かせるバラード系の歌があったらよかったのに……と思う。

〈6〉テーマについて

この映画の主人公・バーナムは、貧しい仕立屋の息子。
バーナムが集めた見世物小屋の人たちは、世間から隠れるように生きている“見た目が変わった”人たち。

彼らは「言葉の刃で傷つける」人たちから「居場所」を守ろうとする。
「見られても怖くない」「謝る必要もない」とサーカスのショーに出て金を稼ぎ、「これが私」だと言う。

世の中から虐げられているマイノリティが、ありのままの自分を堂々と見せて力強く生きていく姿を描いているんですよね。とても重いテーマ。

なんですけど~……描き方が軽いんです。
なぜ団員たちをもっとフィーチャーしなかったんだろう。

ぶっちゃけレティとアン以外はモブ扱いでしたよね。

……と、いろいろ考えましたが。

ミュージカルが嫌いというワケでもないので(劇団四季のロングラン作品はほとんど見てます)、単純に好みに合わなかったんだと思います。

華やかなショーや歌が好き、明るいエンタメ作品が好き、という方は楽しめるのではないかと。

この作品はミュージカルシーンがすべてとも言えるので、劇場で見ていたら、また違った印象を持ったかもしれません。

映画「グレイテスト・ショーマン」は、以下のVODで視聴可能です。
※最新の配信状況については各サイトにてご確認ください

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