どうも、夏蜜柑です。
「ディスカバリー・オブ・ウィッチズ ~第1章 魔女の目覚め~」第1話~第3話のあらすじと感想です。
しっとりした大人の雰囲気の作品で、ラブストーリーもヴァンパイアも苦手なわたしですが、とても気に入りました。なんと言っても映像が美しい。雰囲気満点。
ラブとファンタジーのバランスもちょうどよく、ベタベタするシーンよりもミステリアスなシーンのほうが多い(今のところ)のも気に入りました。
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第1話~第3話のあらすじ(ネタバレ有)
歴史学者のダイアナは、客員研究員としオックスフォード大学に招かれる。教授の空きがあると聞き、実績を作るため錬金術の論文を完成させようと張り切るダイアナ。
ボドリアン図書館でアシュモールの写本「782」を手にしたダイアナは、不思議な現象に見舞われる。本に呪文がかけられていることに気づいたダイアナは、怖くなってすぐに写本を返却する。その直後、幼い頃に死んだはずの父親の姿を目撃し、動揺するダイアナ。
彼女は由緒ある魔女の家系に生まれたが、幼い頃に両親を殺されたこともあり、魔法を否定して生きてきた。アメリカに住む叔母のサラは魔女であることを認めるようダイアナを諭し、「不思議なものに出会ったら必ず向き合え」と忠告する。
一方、オックスフォード大学の教授でヴァンパイアでもあるマシューは、ダイアナが何世紀も所在不明だった「生命の本」を見つけたことを察知し、ダイアナに接触する。マシューは「あの本を探しているのは私だけではない」とダイアナに警告する。
その頃、魔術師のノックスはフィンランドの魔女サトゥと出会い、彼女をコングレガシオンの仲間にすることを決める。
ダイアナの友人ジリアンは、魔女のリーダーであるシルヴィアに図書館で感じた“違和感”について報告する。シルヴィアから話を聞いた魔術師のノックスは、ジリアンからダイアナの名前を聞き出し、顔色を変える。
イタリアのヴェネチアで、ヴァンパイアに襲われたと見られる観光客マチューの死体が発見される。遺体を見たドメニコは、襲ったのはジュリエットだと確信し、彼女の父親に報告する。
マシューはダイアナへの衝動を抑えきれず、彼女と距離を置くため友人のハーミッシュのもとを訪れ、鹿狩りで気分を落ち着かせる。ハーミッシュはマシューがダイアナに特別な想いを持っていることに気づき警告するが、マシューはオックスフォードへ戻る。
ダイアナが図書館へ行くと、彼女を監視するクリーチャーたちで溢れていた。ダイアナは母レベッカの古い友人だというノックスに声を掛けられ、お茶に誘われる。だがノックスの目的は、ダイアナが図書館で見つけた「本」だった。
本には魔女の最初の呪文が記され、ヴァンパイアの作り方が書かれているという。ノックスは本を手にいれ、永遠の命を持つヴァンパイアを消滅させようと考えていた。ダイアナは叔母のパートナーであるエムから、ノックスがかつて母に夢中だったこと、闇の魔術に傾倒して道を外れたことを聞く。
ダイアナが強大な力を持つ魔女だと知ったノックスは、ジリアンに「彼女は魔力を使って大学内で出世したのかも」と話す。ジリアンがノックスと通じていることを知ったダイアナは、誰も信じられなくなり、マシューに会いに行く。
マシューの研究室に招かれたダイアナは、彼が遺伝学を用いて種の起源を研究していることや、クリーチャーが絶滅の危機にあること、錬金術の写本に種の起源について書かれた重要な文書が隠されていることを知る。
ダイアナはジリアンの言い訳を受け入れられず、マシューとともに彼の家へ向かう。1500年もの長い時間を生きてきたマシューに興味を抱くダイアナ。マシューはダイアナの魔力が必要なときに発揮されることに気づき、ダイアナと「本」には特別なつながりがあるはずだと語る。
ある町では、デーモンのナサニエルがネット上で同類同士の交流を図り、妻のソフィは錬金術について調べていた。ソフィは父から「時が来たらこれを必要とする者に渡せ」と言われ、錬金術の白のクイーン像を託されていたが、相手が誰なのかはわからなかった。
コングレガシオンの代表者となった魔女サトゥは、ダイアナと両親の過去について調べていた。ダイアナの部屋に両親の殺害現場の写真が送りつけられ、ノックスの仕業だと激怒したダイアナは、写本を請求する決意を固めて図書館を訪れる。
そこへノックスとシルヴィア、ジリアンたちが現れる。貸し出し係のショーンがノックスの魔術によって倒れ、ダイアナは“ウィッチウィンド”を使ってノックスを吹き飛ばす。
力を制御できなくなったダイアナは、マシューに助けられる。マシューはダイアナを守るため、フランスのセット・トゥールに彼女を連れて行くことを決断。2人はオックスフォードを後にする。
登場人物はこちら
ディスカバリー・オブ・ウィッチズ|全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)・動画配信
第1話~第3話の感想
世界観にどっぷりハマった
舞台となるオックスフォードのアカデミックな空気感もあって、全体的に落ち着いた大人の雰囲気のミステリアスなファンタジードラマでした。
60年代のオックスフォードを再現した「刑事モース」も見事な出来映えですが、現代のオックスフォードにファンタジー要素を溶け込ませた本作の世界観も素晴らしいです。撮影技術は高く評価できるのでは。
劇中に登場する(実在の)ボドリアン図書館が、またいい感じなんですよ。古くて素敵な雰囲気だな~と思ったら、内部はセットだったんですね!
魔法やクリーチャー(空想上の生物)の描き方もリアルでした。見た目も暮らしぶりも人間とまったく変わらず、彼らは人間社会に順応して暮らしてる。そしてなぜか研究者ばかり。
悪く言えば地味なんですけども、それにはちゃんと理由があって、彼らは徐々に力を失いつつあるんですね。種の存在が危ぶまれているのです。
紳士的なヴァンパイアのマシュー
登場人物の中でも最も興味を引かれたのが、ヴァンパイアのマシューです。
演じているのは「ダウントン・アビー」や「グッド・ワイフ」に出演したマシュー・グード。わたしどちらも見ていないので、今回がお初です。
永遠の命を持ち、血と記憶を奪う凶暴なヴァンパイアを誰もが恐れていますが、マシューはいたって紳士的。とくにダイアナの前では凶暴な性質を見せまいと必死に隠しています(そこがまたよいの)。
彼は西暦500年生まれ。生まれたときは人間で、537年にヴァンパイアになったフランス人。母と姉と兄がいるらしいけど、今どこで何をしているかは不明。
西暦500年代っていうと、ヨーロッパではゲルマン民族大移動によってローマ帝国が滅亡したころ。日本は古墳時代で、蘇我氏が勢力を伸ばしていた時代。聖徳太子が摂政になったのが593年。
あまりにも遠すぎて、想像すらしにくいです(-_-;*)
歴史学者のダイアナは1500歳のマシューに興味津々でしたけども。
マシューはクリーチャーを絶滅させないために、自分たちの種の起源について書かれた「本」を何世紀も前から探していました。で、その本を偶然見つけたのがダイアナ。
最初は本を手に入れるためにダイアナに近づいたマシューでしたが、すぐに特別な感情を抱くようになります。彼は過去に恋人を何人も死なせているようで、友人のハーミッシュに「やめとけ」と言われてしまうんですけどね。
おまけに千年前にできた誓約なるものがあって、魔女とヴァンパイアの恋は許されないらしい。それでも、互いに惹かれあう気持ちを止めることができない2人。
本の呪文を解いてしまったダイアナ
ヒロインのダイアナも、いろいろと興味深い。
魔女の末裔で、どうやら強い力を持っているらしいのだけど、本人は人間として普通の暮らしを送りたいと思ってる。
彼女の両親は調査旅行中にウクライナとロシアの国境の村で殺されていて、そのあたりも怪しいんですよね。陰謀の匂いがプンプンします。
幼くして両親を亡くしたダイアナを引き取ったのが、アメリカで暮らしている叔母のサラとパートナーのエム。この2人も魔女。
ダイアナが図書館で手にした錬金術の写本に、「種の起源」について書かれた重要な本が隠されていて、彼女が呪文を解いてしまったことで付け狙われるはめに。
なぜダイアナの前に、何世紀も所在不明だった本が現れたのか。マシューはダイアナと本に「特別なつながりがあるはず」と言っていましたが、彼女の血筋に関わることなのでしょうか?
本を奪いに来たノックスに、“ウィッチウィンド”を使ってしまったダイアナ。マシューによると、“ウィッチウィンド”を使った魔女は数世紀ぶりだとか。
まだ力の制御ができないダイアナを守るため、マシューはフランスの家に彼女を連れていくことを決め、2人は旅立ちます。
謎だらけの登場人物たち
ダイアナとマシューがどうなるのかも気になりますが、本の中身や謎めいた登場人物たちの存在にも興味を引かれます。
デーモンのナサニエルとソフィはどう絡んでくるんだろう。ソフィの父親が言い残した「時が来たらこれを必要とする者に渡せ」とは、ダイアナのことなのかなぁ。
マシューに執着しているヴァンパイアのジュリエット(と父親)も怖い。彼らはマシューとどういう関係なのか。
今のところ謎だらけだけど、続きが楽しみでワクワクします。次週からは、U-NEXTで1話ずつ更新されます。
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