どうも、夏蜜柑です。
フジ木曜10時「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」最終回(第10話)。
やっぱりね、という結末でした。
最終回はほぼ調査会でのやりとりでしたが、最後はこうなるという予測がついたため、前半が茶番に見えてしまったのが残念。もうちょっと盛り上がるかと思ったんだけど、イマイチだったなぁ。
雰囲気ヨシ、キャラ設定ヨシ、映像も音楽もサイコーにオサレでカッコいいドラマだった。それだけでも見る価値はありました。これでストーリーが面白かったら200%の満足度だっただろうと思います。

この記事の目次
最終回のあらすじ
- 与田(水川あさみ)は氷見(竹内結子)の選挙法違反疑惑を「週刊文新」の東堂(泉里香)にリークし、氷見を公の場に呼び出して叩くことを吾妻(山本耕史)と林総務大臣(山田明郷)に提案する。
- その結果、氷見の調査会が開かれることに。不正に情報を取得し、事実と異なる印象操作を行うなどの選挙法違反行為について問われる氷見。証人として呼ばれた茂呂(佐野岳)は氷見に脅されて情報を渡した、と証言する。
- マネーク社長の村西(飯田基祐)は、氷見がマネーク子会社から不正に個人情報を取得し、選挙に使っていたと証言。その証拠となるメールを提出するが、それは五十嵐(小野武彦)がでっち上げたものだった。
- 氷見は「世間の注目を集めるため自らスキャンダルの渦中に入った」と発言。さらに吾妻も、不正を行っていたのは明時党とマネークグループで、5年前に亡くなった田村はその不正に協力していた人物だと証言する。
- 田村は不正の事実を告発しようとしたが党から圧力をかけられ、精神的に追い詰められていた。田村の同僚だった吾妻の妻・美咲(山崎紘菜)が氷見に相談していたさなか、田村は良心の呵責に耐えきれず歩道橋から飛び降り自殺を図ったのだった。
- 氷見は党が田村の死を隠蔽することを恐れ、自身が容疑者になるよう仕向けたと語る。証拠はあるのかと問う林だったが、藤枝(中川大志)が盗撮・盗聴した動画が公開され、林、五十嵐、村西が氷見に不正の罪を着せようと企んでいたことが発覚する。
- 全ては氷見が明時党とマネークグループの不正を暴くために準備した計画だった。村西は不正への関与を認め退任。林や五十嵐も責任を追及され辞任する。明時党は吾妻を後任党首として任命し、再出発を図る。氷見は事務所を辞めたのではなく有給を取っていただけだった。

最終回の感想
すべて氷見さんの計算どおり
やっぱり最初から何もかも氷見さんの「計算」でしたね。
黒幕もそのまま、五十嵐元官房長官でした。
氷見さんがマネークの村西社長に接触していたのも計算だろうけど、吾妻議員はどうなんだろう。彼は氷見さんの計画を知っていたわけではなさそうだよね(会うのは5年ぶりと屋上で言ってたし)。そのへんがよくわからない。
こういうどんでん返しは大好物なはずなんだけど、なぜかスカッとしません。
これまでに何度も同じ手を使っていたから、早い段階で「これも氷見さんの計算だよね」と予測できてしまい、若干冷めてしまったんですよね。
正直、前半の調査会で氷見さんが林大臣にやりこめられるシーンは、見ていられませんでした。
もっと早く「スピン・ドクター」の説明が欲しかった
「スピン・ドクター」という言葉を氷見さんが口にしたの、今回が初めてのような気がするけど、違ったかな?
公式サイトを見なかったら、氷見さんが「スピン・ドクター」であることも、「スピン・ドクター」がどういうものなのかも、ほとんどの人はわからないと思う。
スピンドクター
広報活動などを通じて情報操作を行う「スピン」に長けた人のこと。
スピンは主に政治上の主張や立場について、自らの立場を正当化したり、好印象を残すように操作したりする活動を指す。自分に好意的な意見を選択的に紹介したり、論点のすり替えを行って論客を言い負かしたり、といった技術が主に用いられる。スピンドクターは、そうしたスピンを特にうまく遂行してみせる者に対して用いられる呼び名である。(出典:新語時事用語辞典)
早い段階で氷見さんが「スピン・ドクター」であることを視聴者にわかりやすく示していたら、「これ弁護士の仕事なの?」とか「弁護士なのに法廷に立たないの?」という余計な疑問が解消して、このドラマの見方を定めることができたかもしれない。
説明を入れることさえも「野暮」だという判断だったのかもしれませんが。
残念な茂呂さん
結局、茂呂さんは何だったんでしょうね。
途中で行方不明になったのは、氷見さんに脅されて姿を消しただけ……ってことでいいのかしら。
すごく思わせぶりに登場したから何らかの鍵を握る重要キャラなのかと思っていたんだけど、最後まで見たら「ただの記者」でしかなかったみたいですね。
茂呂さんといい東堂さんといい、キャラとしては抜群なのになぁ。
ストーリーに生かしきれてないところが返す返すも残念です。

「カッコいい」を極めたドラマ
「カッコいい」を極めようとすると、どうしても不親切になってしまいます。
このドラマを見ているときも、時々置いてけぼりになることがありました。
ただ登場人物が好きだったので、「よくわからんけど、楽しいからいいや」と思えたことも確か。
氷見与田コンビはチャーミングだし、真野さんは主役級にカッコよくて面白いし(スピンオフ見たい)、太郎くんのツッコミは笑えるし、藤枝くんはポンコツでハーバード学院だし。みんな大好き。
でもカッコよさを維持しつつ、わかりやすくすることもきっとできるはず。
わたしとしてはこれからも「カッコいい」ドラマが見たいので、めげずに挑戦してほしいと思っています。
いやーこの登場人物をこれっきりにしちゃうの、ほんともったいないね。
だってまだまだ見たいと思うもの、彼らのこと。
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