「フルーツ宅配便」第4話|イチゴに恋する72歳元警察官のおじいちゃん

ドラマ「フルーツ宅配便」

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どうも、夏蜜柑です。
テレ東金曜深夜「フルーツ宅配便」第4話。

イチゴちゃんに恋をする72歳元警察官のおじいちゃん。
紳士的ないいお客さんだったのですが……別の意味で「怖い」存在に。

「恋人気分にさせる接客はよくないです」と忠告する真面目な咲田くん。
高齢者狙いのシルバーデリヘルを企んでいたミスジさんは、「怖ぇ。怖ぇよ」と呟く。

第4話のあらすじとキャスト

あらすじ


  • フルーツ宅配便のデリヘル嬢・イチゴ(山下リオ)は、ミスジ(松尾スズキ)に頼まれ、妻を亡くした72歳の元警官・丸谷(嶋田久作)の接客をする。
  • 初めてのデリヘル体験でイチゴに運命を感じた丸谷は、毎日のようにイチゴをロングコースで指名するようになる。懐具合を心配する咲田(濱田岳)に、丸谷は「余生はイチゴさんのために過ごすと決めた」と語る。
  • 丸谷が消費者金融で借金をしていることがわかり、咲田は丸谷がこれ以上イチゴに深入りしないよう「イチゴは辞めた」と嘘をつく。しかし丸谷はイチゴを尾行し、今まで通り勤務していることを知る。
  • イチゴの自宅を突き止めた丸谷は、マンションから出てきたイチゴの彼氏に掴みかかる。仲裁に入った咲田に後を託し、イチゴと彼氏は丸谷を置いて走り去ってしまう。帰宅し、仏壇の妻の遺影に敬礼する丸谷。
  • 咲田は中学生の頃に小田(前野朋哉)と訪れたことがある中の島大橋で、泣いているえみ(仲里依紗)を見かける。えみは咲田に声を掛けられ、驚いて涙を拭く。
  • 中学時代、咲田と小田はえみがこの橋から飛び降りようとしていると勘違いし、声をかけたことから3人は仲良くなったのだった。咲田は「またあの頃に戻りたい」と言うが、えみは「私はいいかな」と答える。
  • いつものようにホテルの前で女の子を待っていた咲田は、えみが客と思われる男と一緒にホテルから出てくるところを目撃する。

キャスト

咲田真一……濱田岳
本橋えみ……仲里依紗
小田哲郎……前野朋哉
マサカネ……荒川良々
ミスジ……松尾スズキ
イチゴ……山下リオ

ゲスト
丸谷……嶋田久作

第4話の感想

丸谷さん、前回とは真逆の「いいお客さん」だったんだけどねぇ。
初めてのデリヘルでイチゴさんに運命を感じ、「余生はイチゴさんのために過ごす」と言い切ってしまいました。

ほどほどに遊ぶのはいいけど、借金するほどのめり込んだらダメだよね。

その点、イチゴさんはプロでした。
丸谷さんに対して必要以上に感情を乗せず、終始一貫して“ビジネス”の態度でした。

丸谷さんのように、真面目で仕事一筋で自分の時間を持つことができなかった人は、いきなり自由な時間を持たされると、どうしていいかわからないのかもしれないですね。

あと、服のセンスね。あれは痛い。
わたしの父も絵に描いたような亭主関白なのですが、やっぱり自分で服を選べなくて、いつも母が選んでいるんだよね。なんでだろうね。

イチゴさんの彼氏、いかにも「ヒモ」って感じのチャラそうな人でした。

でも丸谷さんが現れたとき、「大丈夫か?」って言いながらイチゴさんの手を引いて逃げてったところを見ると、イチゴさんには優しい人なのかも。

「ギターを持っている」から「ろくな人間じゃない」と断定するのも、偏見ですね。

イチゴさんの置かれている状況を、「自称ミュージシャン系のヒモ男に、デリヘルで稼いだ金を貢いでいるみじめで可哀想な女性」という画一的な描き方をしないところが好きです。

そして、咲田はえみがデリヘルの仕事をしていることに気づいてしまいました。

えみが働いている店は「フルーツ宅配便」とは違って、本番を強要したり女の子を脅して辞めさせないようにしたりする、悪徳な店でした。心配です。

えみと咲田と小田くんは、中学のときに木更津の中の島大橋(日本一高い歩道橋)で出会ったのでした。

えみが橋の上から飛び降りようとしていると思い込んだ2人(中学時代の2人、雰囲気出てる!)は、えみのいるところまで必死に走って走って走って、自殺を思いとどまらせようとしたのです。

実は誤解だったとわかり、ホッと一安心。
それ以降、3人は仲良くなるのですが……。

もしかしたら、誤解ではなかったのかなぁって。
えみが中学生のときに戻りたくないって言ったのは、咲田たちには見せていない別の顔があったからでしょう。

えみが抱える問題は、思ったよりも深刻なのかもしれません。