海外ドラマ「グッド・ドクター」シーズン4第1話のあらすじと感想です。
コロナ禍の発生から始まるシーズン4。実際にコロナで少し撮影が遅れたんですよね。もしコロナでなければ、本来の第1話はどんな脚本だったんだろう…と、そちらも気になったり。
シーズン3の最終話が衝撃的だっただけに、コロナの襲来で変更を余儀なくされた感じがありますね。
第1話「最前線 Part 1」のあらすじ
2020年。咳が止まらないミルドレッドを診察したモーガンは、インフルエンザと診断。2週間後、彼女は新型コロナウイルスに感染していることが判明し、入院する。
カリフォルニア州に非常事態宣言が出され、コロナに感染した患者が続々と病院に押しかける。外科部長のリムはマスクや防護服、検査キットの不足に頭を悩ませる。院長のグラスマンは高齢で基礎疾患があることから自宅待機を余儀なくされ、苛立つあまりデビーに八つ当たりしてしまう。
アレックスは家族と同居するための引っ越しを延期し、ショーンの家に居候することに。アレックスが担当する妊婦アンバーは人工呼吸器をつけた状態で女の子を出産。アレックスは彼女を助けるために実験的な低体温療法を試したいとアンドリュースに提案する。
リアと付き合い始めたばかりのショーンは彼女に会いたい気持ちを押し殺し、平静を装っていた。ショーンが担当するマーティンは人工呼吸器をつけることになり、死を覚悟する。彼の妻リリーは携帯電話を通じて医師に希望を求めるが、ショーンは「死ぬ可能性が高い」と正直に話してしまう。
モーガンは腹痛で来院したウォルターを診察。急性憩室炎の再発と思われたが、CTを撮るとコロナに感染していることが判明する。対応したモーガンとペトリンガは濃厚接触者となってしまう。
ミルドレッドは短期間で容態が悪化し、亡くなってしまう。彼女の娘ラシェルは母に面会することすら許されず、クレアに形見のネックレスを探してほしいと頼む。コロナ患者の持ち物が大量に保管されている倉庫で立ち尽くすクレア。すると彼女の目の前に亡くなったはずのメレンデスが現れる。
登場人物はこちら

第1話の感想(ネタバレ有)
コロナ襲来でシーズン3の問題は先送りに
2020年、治療法も症状も謎だらけの新型コロナウイルスと闘うショーンたち。病院内の様子は意外とクールに淡々と描かれていて、おそらくあえてドラマチックな演出を控えたんだろうなと思いました。現実に起こっていることですから…。
しかしシーズン3の最終話でリアと両想いになったショーンを除けば、登場人物は全員プライベートで複雑かつ重大な問題を抱えています。
まずアレックス。家族との時間を優先したいと改めて考え直し、別居中の妻ミア、そして息子ケランと一緒に暮らすことを決めました。実際に引っ越しする予定で部屋も引き払っていたようですが、コロナで延期することになり、今はショーンの家に居候しています。
クレアはまだメレンデスの死を乗り越えられていなくて(当前だけど)、時々とても淋しそうな表情を見せる。彼女は母親の死を乗り越えた矢先にメレンデスを失い、メレンデスの死を悲しむ暇もなく今度はコロナ過。ほんとにもうやめたげて。そりゃあ幻覚も見ますよ。
モーガンは両手の滑膜切除手術の直後に無理をして、もう外科医には復帰できないと言われていました。現在は内科を担当しているみたいだけど、本人はどう思っているのか。その問題も、やはりコロナ過で棚上げ状態に。
コロナの対応に追われて、それぞれの問題は先送りになっているのです。ほかの登場人物の問題が重いせいか、ショーンの問題(リアとの恋愛)がすごく軽く感じられてしまいました。
今も終わらない闘い
たった1年半前のことなのに、もうコロナが流行り始めた当初の状態をうっすら忘れ始めていることに気づかされます。どういう症状が出るのか、何が効果的なのか、どのくらいで回復するのか、何一つわからず、不安だった頃のこと。
マスクも防護服も人手も足りない状態で、未知のウイルスと闘っていた医療従事者の方たち。もちろん現在もです。
このドラマでは(第3話以降)コロナ収束後の架空の世界が描かれるようですが、現実世界では今なお犠牲になっている方がたくさんいます。今の自分の生活が医療現場の方やその他大勢の方々に支えられていることを忘れないようにしたいです。