グッド・ドクター第6話|もう原作を離れてもいいのでは

山﨑賢人主演「グッド・ドクター」

どうも、夏蜜柑です。
フジ木曜10時「グッド・ドクター」第6話の感想です。

夏蜜柑

う~ん。原作とオリジナルのバランスが難しいねぇ。
頑張ってると思う。

ふぐ丸

以下、ネタバレを含みます。

第6話のあらすじ

  • かつて湊(山﨑賢人)に暴力をふるった父・航(遠山俊也)が病院を訪ねてくる。連絡先を書いたメモを預かった夏美(上野樹里)は、院長の司賀(柄本明)に相談。司賀は「この件は私に任せて下さい」とメモを預かる。
  • 高山(藤木直人)は、産婦人科医の鶴田(堀内敬子)から、帝王切開の分娩時に臍帯を切り離さず血行を確保したまま胎児に処置を行うEXITという手術を依頼され、助手に夏美と湊を指名する。
  • 患者の水野理香(篠原ゆき子)は、3年間不妊治療を続けてようやく授かった子供を、自分の命に代えても産みたいと夏美に話す。だが夫の悟(森岡龍)は、リスクを考え手術には反対していた。
  • 銀行から融資を断られた美智(中村ゆり)は、副院長の猪口(板尾創路)が提案する高齢者向け療養型病院への改革プランを受け入れ、新日本医療グループの傘下に入ることを決める。そのことで高山との関係もこじれてしまう。
  • 航は病院の外で湊を待ち伏せし、食事に誘う。ずっと会いたかったという父親の言葉を信じ、喜ぶ湊。だが航の目的は金だった。司賀から金を受け取った航は、「金さえ手に入ればおまえに用はない」と湊を拒絶する。
  • 湊は父親から「おまえのせいで奏太が死んだ」と言われ、ショックを受ける。司賀は「湊の方が助かる可能性が高かった。だから先に湊を助けた」と真実を話すが、湊は「僕の方が天国に行くべきでした」と心を閉ざす。
  • 湊が無断欠勤した日、理香の容態が急変する。すぐに手術をしなければ子供は助からないが、夫の悟は母体へのリスクが高い手術に同意しようとしない。夏美は湊を呼び出し、「両方の命を救いたい。力を貸してほしい」と訴える。
  • 湊は悟に兄を失った気持ちを話し、悟を説得する。翌日、湊は母体と子供の両方を助けるアイデアを提案し、それを受け入れて手術が行われることに。手術は無事に成功し、理香は女の子を出産する。
  •  湊は自信を取り戻し、司賀に「ずっと僕を見守っていてください」と言う。だが司賀の手元には、「胃癌ステージⅣ」の診断結果が……。

第6話の感想

わたしは原作の韓国版(2013年)も、リメイクのアメリカ版(2017年)も見ているので、少し複雑な気持ちで見ているんですよねー、このドラマ。

いや、悪くはないんですよ。
出演者の皆さんはゲストも含めてすごくハマっているし、毎回その演技に心を打たれます。

ちょっとウェットすぎるなぁと思う部分もあるけど、地上波のプライムタイムのドラマとしては、多くの人の心を掴む仕上がりになっているんじゃないでしょうか。視聴率もいいし。

夏蜜柑

でもっ。ああ~っ「でも」なんですよっっ!!

原作とのバランス

原作はベタで古くてツッコミどころ満載の、いかにもな韓国ドラマ。

その原作に沿ったストーリーにしつつ、日本を舞台にして今どきのドラマに改変しようとすると、やっぱりどうしても無理が出てきてしまうんですよね。

アメリカ版は、設定だけ借りてきて、あとは完全にアメリカ路線のオリジナルストーリーを作りました。結果的にはそれが大成功して、シーズン2の制作も決定しました。

日本版は、基本的には原作のストーリーをベースにしつつ、患者のエピソードを大きく膨らませるという方向で、その方向自体は悪くはないのですが……。

物語の軸はどこ?

原作の悪い部分が改善されないまま、リメイクされているのが問題です。
たとえば、物語の軸がはっきりしないこと。

原作の韓国版を見て思ったのは、メインのストーリーが何なのか、よくわからなかったことです。

  1. 自閉症ながら天才的な能力を持つ主人公が医療現場で活躍する物語
  2. 家族を失い、心に傷を負った自閉症の主人公が医療を通じて成長する物語
  3. この国の医療問題(小児外科の現状)を訴える物語
  4. 自閉症の青年と女医が育むほのぼのとした恋愛の物語

いくつかのストーリーが同じ比重で進んでいて、どれもこれも中途半端に終わってしまった印象でした。

夏蜜柑

ちなみにアメリカ版のメインストーリーは「2」です。

アメリカ版は「3」と「4」をバッサリ切り捨て、「2」をメインに据えた群像劇に仕立てました。

日本版においても、できることなら重大な問題はメインストーリーから発生し、メインストーリーに帰っていく、という形をとってほしいのです。

エピソードのひとつひとつは感動的なんだけど、それによって物語が進んでいるという感覚が乏しいのは、メインストーリーが育っていないからではないかと。

わたしとしては、もう原作は離れてオリジナル方向に突き進んでもいいんじゃないかと思っています。
ここまで見てきて、それくらい信頼できる俳優陣&スタッフだと思ったので。

湊の父は今後も登場するの?

さて、今回のお話は大きな分岐点でした。
湊の存在を否定する父親が現れ、湊は医師になる意味を見失ってしまいます。

このお父さん、原作だともっとネチネチとしつこくて、最終回まで主人公を苦しめます。あ、ちなみに原作ではお母さんも存命中で、母子関係もかなりこじれます。

なので、あっさりと退場してくれたことにホッとしました。

夏蜜柑

再登場あるのかなぁ。もう出てこなくていいよ。

ただ、湊があっという間に過去のトラウマを克服してしまったことが、少し引っかかります。

主人公が抱えるトラウマについては、原作でもアメリカ版でも、割と時間をかけていたんですよね(描き方は全く違うけど)

もしかしたら、今後、オリジナルの展開が見られるかも?と期待しています。

ちなみにアメリカ版では、今のところ主人公の両親は登場しません。
その代わり、主人公と院長との疑似親子関係が全話通して丁寧に描かれます。

院長の病気設定はアメリカ版からとった?

今回のラストで明らかになった、院長の病気。

原作では院長の癌が発覚するという展開はありませんでした。
原作の院長は、主人公より病院経営に絡むシーンの方が多かったですね。

アメリカ版では、最終回直前に院長が体調を崩し、最終回は院長の病気(脳腫瘍)がメインの話でした。

ひょっとしたら、日本版も最終回まで引っ張るかもしれないですねぇ。
でも、それなら院長と湊の関係をもっと深く描かないと、とってつけたような展開にならないかしら……。

動画配信は…
日本版、および韓国版の「グッド・ドクター」は、いずれもFODプレミアム(フジテレビオンデマンド)で視聴可能です。※最新の配信状況と料金はFODサイトにてご確認ください

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