グッド・ドクター最終話|湊の物語が見たかった

山﨑賢人主演「グッド・ドクター」

どうも、夏蜜柑です。
フジ木曜10時「グッド・ドクター」最終話(第10話)の感想です。

夏蜜柑

都合のいい展開だったなぁ。
いろんな設定が中途半端で残念。

ふぐ丸

以下、ネタバレを含みます。

最終話のあらすじ

  • 湊(山﨑賢人)は、司賀がステージ4の癌であることを知ってショックを受ける。司賀は「湊を待っている子供たちがいる」と言い、心配する湊を病院へ戻らせる。
  • 伊代(松風理咲)は肝硬変を患っており、肝臓と小腸の同時移植が必要だった。だが病院に前例はなく、高山(藤木直人)ですら行ったことがないという難しいオペに、小野寺(羽場裕一)は反対する。
  • 川で溺れた少女、吉本美咲(古川凛)がERから心肺停止状態で運び込まれる。夏美の処置で心拍は再開するものの、後日脳死判定が下される。
  • 夏美(上野樹里)は、美咲の心臓が停止するまでの1週間で何ができるかを一緒に考えたいと申し出るが、美咲の両親から担当医を変えてほしいと言われてしまう。
  • 夏美から美咲の担当を引き継いだ湊は、美咲が楽しく過ごすことを望んでいると両親に話す。臓器を提供することでこの先も美咲が生き続けることを望んだ両親は、湊と夏美にその意志を伝える。
  • 美咲の肝臓が適合したことで、伊代の移植手術が現実的となる。伊代の思いを知った美智(中村ゆり)は、小野寺の融資を断り、高山に手術を行うことを許可する。
  • 伊代は姉から小腸を、美咲から肝臓を提供され、移植手術は無事に成功する。元気になった伊代は学校に通えるようになり、将来は小児外科医になりたいという夢を手紙に綴り、手紙を受け取った美咲の両親は喜ぶ。

最終話の感想

うーん。
ハッピーエンドだけど、都合よくまとめたという感じでした。

あれほど臓器提供に拒否反応を見せていた両親が、あっさり態度を変えたり。
美咲の臓器提供が決まったとたん、すぐ伊代に移植の順番が回ってきたり。

感傷的な場面も、長すぎたと思う(今回に限ったことではないけど)
泣かせようという意図が見え見えなので、ちょっと見ていてしんどいです……。

小児外科が舞台なのである程度は仕方ないと思うのだけど、このドラマ全体に漂う「ピュア」な雰囲気が、どうもわたしには合いませんでいた。

いろんな設定が中途半端のまま終わってしまったのも残念。

夏蜜柑

司賀先生の胃癌、何であんな雑な扱いで終わらせたのかなぁ。

湊の物語が見たかった

わたしはやっぱり、湊の物語が見たかった。
自閉症である湊の孤独や葛藤を、もっと深く見せてほしかった。

日本版の湊は「天使」のようで、人間らしい弱さやずるさが殆ど見られませんでした。
「天使」のままで終わってしまったのが、本当に残念です。

小児外科の日常や、患者側の物語はよく描けていたと思います。
でも、好みの問題かもしれませんが、わたしはそれよりも湊の物語を優先してほしかった。

患者の物語を一話完結で描くだけなら、湊を主人公にする意味がないと思うのです。
それなら、ほかの医療ドラマでさんざんやっています。

自閉症の医師が主人公である必要性が、最後まで感じられなかった。
それがいちばん残念でした。

原作の韓国版では…

主人公は最初から最後まで、自閉症に対する周囲からの偏見に苦しみます。

主人公自身が自分を卑下して諦めている部分もあって、周囲が主人公を医師として、仲間や恋人や息子として認め、主人公が自信を持つようになる過程が、医療や恋愛を通して描かれていました。

アメリカ版では…

差別に苦しむ描写はほとんどなくて、主人公が内面(自閉症)と向き合い葛藤する場面が多く見られました。

特に、院長との「本当の親子ではないけれど親子に近い」複雑な関係は、シーズン1を通して丁寧に描かれ、最終話に繋がっていきました。

湊と夏美先生の関係

なんだか微妙、でしたよね……?
恋に発展しそうで、結局しなかったですけども。

第8話で、湊が夏美先生をじっと見つめている意味深な場面があったので「おや?」と思ったのですが、伏線回収されずに終わってしまいました。

夏蜜柑

なんだったんだろう、あれ。

原作の韓国版では…

湊は早い段階で夏美先生を好きになります。その恋の相談相手が伊代ちゃん。
後半、意を決して告白。最初はフラれて落ち込むのですが、最後は受け入れられて、2人は恋人になります。

アメリカ版では…

夏美先生にあたるキャラはいません。
主人公が恋するのは、隣の部屋に住む女性。デートをしたりキスしたりしてちょっといい雰囲気になるのですが、彼女が引っ越したことで終わってしまいます。

院長の病気

前回、胃癌で血を吐いて倒れた司賀先生でしたが。
入院して、後日談もなく終わってしまいました。

第6話でやけに思わせぶりに前振りしていたから、てっきり、最終話はこれがメインの話になるのかと思っていたんだけどなぁ。

夏蜜柑

あっさりスルーされちゃった。

院長の病状を知った時の湊の葛藤も、意外と淡泊だったしねぇ。
院長の「湊を待っている子供たちがいる」という言葉で、2人のやりとりはあっけなく終了。

原作の韓国版では…

院長は、病院の経営問題に絡んで登場することが多かったです。
病気にはなってないし、湊との関係もそれほどべったりではなかったですね。

アメリカ版では…

最終回直前に院長の脳腫瘍が発覚し、余命宣告を受けます。
最終回は、院長の死を受け入れられない主人公が仕事でミスをするほど混乱し、なりふり構わず院長を救おうと必死になる話です。めちゃくちゃよかったです!

病院の経営問題

これも、揉めた割にはあっさり解決しちゃったなぁ。

原作で重要視された設定だったので、日本版でも取り入れたのでしょうけど。
しょうがなく組み込んだような感じで、全く面白くなかったです……。

夏蜜柑

副院長の息子のエピソードも、うまく生かせてなかったと思う。

原作の韓国版では…

副院長は、アメリカの病院が見放した息子を救ってもらったことで、小児外科の存在意義に気づきます。ちなみに原作の副院長は離婚してないし、息子はまだ小学生くらいの男の子です。

買収相手と手を組んでいた副院長が土壇場で寝返って病院側につき、買収相手を蹴散らして病院を救います。融資の問題も、外資系の銀行に頼んで解決してくれます。

アメリカ版では…

シーズン1では、経営問題はなし。副院長が院長の座を狙っている、という設定だけです。

高山先生と美智

美智が最終的に融資を蹴ったことで、小児外科は存続することになったようです。
で、2人も仲直り。

この2人が恋仲なのは原作どおりの設定なのですが、やっぱり日本版は無理やりな感じがしたなぁ。最後まで見ても「だから何?」って感じ……。

原作の韓国版では…

理事長は美智ではなく、美智の父(前理事長)と結婚した継母です。

美智と継母の関係が険悪で、美智は継母から理事長の座を奪うために画策し、それが原因で高山先生とうまくいかなくなってしまう……という流れ。

すったもんだの末に最後は仲直りして、高山先生が美智にプロポーズして終わります。

アメリカ版では…

シーズン1の後半、美智は子供が欲しくないと言い出し、子供が欲しいという高山先生とうまくいかなくなります。で、結局別れました。経営問題は絡まないので、あくまで2人の問題。

高山先生と湊

この2人の関係は、ベタッとしすぎず、ちょうどよかった。
最後に、高山先生が湊にグータッチを求められて、照れた笑顔で無視するところも好き。

原作の韓国版では…

兄を亡くした湊と弟を亡くした高山先生が、兄弟のように強い絆で結ばれるという露骨な展開。
韓国版の高山先生は、偉そうで高圧的でパワハラ上司そのものでしたが、義理人情に厚い人でした。

当初、夏美先生は高山先生のことが好きで、告白したけどスルーされてます。

アメリカ版では…

2人が兄弟の契りを結ぶような場面はありません。
高山先生が湊を認めないのは最初だけ。すぐに実力を認め、信頼を置くようになります。

あくまでも医師として、職場の同僚として、互いに尊敬し合う関係になります。

 

動画配信は…
日本版、および韓国版の「グッド・ドクター」は、いずれもFODプレミアム(フジテレビオンデマンド)で視聴可能です。※最新の配信状況と料金はFODサイトにてご確認ください

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