
「平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」
どうも、夏蜜柑です。
「平成物語~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」第4話。
付き合い始めて1年半、まだ同棲する前の芽生と貴大が描かれました。
小説ばかり書いていてデートに行けない、と凜に愚痴をこぼす芽生。
その頃、貴大の元には新人賞受賞の知らせが……。
第4話のあらすじ
- 芽生(山崎紘菜)が貴大(笠松将)と付き合い始めて1年半。貴大は小説を書くことに忙しく、2人で外出することはほとんどない。出版社での仕事が決まった凛(清水くるみ)は貴大が書く小説に興味津々だが、本に興味がない芽生は読んだことがない。
- 貴大のもとに新人賞受賞の知らせが届く。嬉しさのあまり駆け出す貴大。真っ先に芽生に知らせるが、事の重大さが理解できない芽生は薄い反応。だが貴大の本が書店に並ぶと、芽生は早速購入して読む。
- 貴大のインタビューを読んだ芽生は、小説の内容が貴大の過去の経験を元に書かれていると知ってショックを受ける。芽生は小説の中の彼女のように、デートに連れて行ってほしいとねだる。近所の公園でデートをする2人。
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平成物語(2019)|全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)まとめ
第4話の感想
今回も何気ない日常風景が染みました。
登場人物が住んでいる部屋、着ている服、食べているもの、セリフや仕草、どれをとっても「普通」で、作られた世界という感じがしません。
自分がいる場所と地続きのように思えるその場所で、小さな幸せを紡ぎながら穏やかに暮らしている人たちを見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。
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今回は貴大の作家デビューが描かれました。
芽生は文学周辺には疎いようで、貴大が書く小説にもあまり興味がない様子。
貴大から新人賞受賞の知らせを聞いても、それがどれほどすごいことなのかわからず、「へー」という薄い反応。
これには貴大も拍子抜けですよね(笑)
貴大の性格からして、自分から「やった!」とか「すごいだろ!」とか言えないだろうし。
でも芽生にとっては貴大が無名だろうが有名だろうが、関係なかったのかもしれない。
小説家という肩書きは、オマケみたいなものだったんだろうね。
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初めてのインタビューに、緊張してぎこちない言葉で答える貴大。
この頃はまだ新鮮な気持ちでインタビューを受けていたんだな……ということがわかる場面。
第3話の横柄な態度と比較すると面白いです。
書店で平積みされている貴大の本を見つけても、無視するお父さん。
お父さんと入れ違いに書店に入り、本を買って帰る芽生。
お父さんが貴大のことを理解できないと決めつけているのに対し、わからなくても知ろうとする芽生が対照的に描かれていました。
相手との壁を作っているのも、壊すことができるのも、自分自身なのだと気づかせる場面でした。
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小説の中の女性に嫉妬してデートをねだる芽生が微笑ましかったです。
貴大は芽生のことを小説には書かないって言ってたけど、第1話でパソコンの中に残していた原稿には、芽生に対する気持ちが綴られていましたよね。
「小説でもう一回ちゃんと付き合おうよ」という芽生の言葉に応えようとしたのかな。
次回は最終回。
どんな結末が待っているんでしょうね。