
「平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」
どうも、夏蜜柑です。
「平成物語~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」最終話(第5話)。
最後は芽生と貴大の出会いのエピソード。
全然ドラマチックじゃないところがよかった。
とりあえずお試しで付き合うことになって、なんとなく好きって言ってた2人が、8年後に夫婦になったんだねぇ。
現在に戻らずに終わったのも斬新でした。
最終話のあらすじ
- 彼氏と別れ、専門学校を休学中の芽生(山崎紘菜)は、凛(清水くるみ)に誘われて高校のクラス会に出席する。そこで貴大(笠松将)と再会。家の方角が同じだった2人は一緒に帰ることに。
- 芽生は貴大との別れを惜しみ、2人で飲もうと誘うが、貴大はお金がないと言う。結局、2人は一人暮らしをしている貴大の家で飲むことに。そこで芽生は貴大が小説を書いていることを知る。
- 貴大と関係を持った後、芽生は1年前に子供を堕ろしたことを打ち明ける。学校を休学しているのはそのためだったが、復学の手続きをしに学校を訪れた際、元カレに会って悔しい思いをしたことを貴大に話す。
- 貴大に「じゃあ付き合う?お試しに」と言われ、頷く芽生。芽生に促されて「好き」と言う貴大。
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平成物語(2019)|全話ネタバレ感想・登場人物(キャスト)まとめ
最終話の感想
2人の出会いは運命的でもなんでもなくて、むしろ「えっこんな感じなの?」という始まり方でした。
子供を堕ろしたことがきっかけで、専門学校を休学していた芽生。
大学ではなく保育の専門学校というところがリアル。保育士にはなってないところも。
復学の手続きをしに学校を訪れた芽生は、運悪く元カレと再会。
しかも元カレは彼女と待ち合わせ中で、芽生に「いま彼氏いんの?」「作らないの?」「俺と別れてから一人も作ってないの?」などと、地雷発言を連発する。
もしかして彼氏、芽生が子供を堕ろしたこと知らないんだろうか……?
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高校のクラス会で、芽生は貴大と再会します。
貴大は高校の同級生だったんですね。
あまり話したことがないと言ってたのに、「タカヒロ」って下の名前で呼ぶところにちょっと違和感を覚えたけど、イマドキはそんなもん?
芽生は貴大のことが気になるようで。
隣に座って話しかけたり、2人で飲もうって誘ったり、はては一人暮らしの貴大の部屋に上がりこんだりと、かなり積極的でした。ちょっと意外。
貴大の部屋には「誰も知らない声でささやく」の原稿が印刷されて置いてありました。
見たところ応募用の原稿に見えたけど(概要があったし)、前回の話とつなぎ合わせると、実際に投函したのは1年後くらいかな。
「ニートと変わらない」とか「こんなこと仕事にしてていいのかなって思うし」とか言っているところを見ると、お父さんの影響を強く受けている様子。
芽生の「いいじゃん別に。どうでも」という言葉は、きっと嬉しかったはず。
芽生は原稿を持って帰って読むと言ってたけれど、これも前回とつなぎ合わせると、読んでないことになりますね。
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その日のうちに関係をもって、なんとなく付き合うことになった2人。
まだ好きという気持ちもあやふやなのに、「好き」と言い合う2人。
毎話、どのエピソードも他愛ないシーンで溢れていました。
芽生も貴大も、その瞬間を生きているときは、きっと「なんでもない」ことばかりだったのでしょう。でも、今はすべてが「かけがえのない瞬間」になりました。
芽生のその後を思うと心配だけど、いつか幸せになってくれることを願います。
じんわりと心に染みるいいドラマでした。