平成物語(2018)第2話あらすじネタバレ感想。繊細な映像と音楽が染みこむ、平成の青春ドラマ

フジテレビ特別深夜ドラマ「平成物語」

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どうも、夏蜜柑です。
フジテレビ特別深夜ドラマ「平成物語」第2話。

しみじみと心に残るいいドラマでした。映像も音楽も繊細でどこかノスタルジックなんだけど、新しく感じるのが不思議。若手俳優たちのみずみずしい演技もよかったです。こういうドラマどんどん作ってほしいなぁ。

▼第1話の感想はこちら
フジテレビ特別深夜ドラマ「平成物語」平成物語(2018)第1話あらすじネタバレ感想。木綿のハンカチーフ的世界を平成風に描く

第2話のあらすじ

  • 平成21年。ツムギ(片山友希)から別れを告げられ、音楽も辞めたヒラナリ(岡山天音)は、幼なじみのユイ(松本穂香)と暮らし始める。ユイはプロのデザイナーになるため東京で就職する。
  • 仕事がうまくいかず、ヒラナリに苛立ちをぶつけるユイ。ヒラナリは東京に居続けることに疑問を抱きつつも、ユイの夢を応援し励まそうとする。
  • ユイは会社を辞めて実家に帰ることを決め、ヒラナリに別れを告げる。ひとり東京に残ったヒラナリは、大学を卒業して一般企業に就職。合コンでかつて同棲していたツムギ(片山友希)と再会する。
  • 平成30年。ツムギの妊娠が発覚し、結婚を決めたヒラナリはツムギを連れて帰省する。同窓会でユイと会ったヒラナリは、ユイと決別し父親になる覚悟を固める。

登場人物(キャスト)

  • 平成(ヒラナリ)……岡山天音
  • 結(ユイ)……松本穂香
  • 紡(ツムギ)……片山友希
  • ナツキ……小川あん
  • 平成の父……川瀬陽太
  • 平成の母……内田慈

第2話の感想

よかったなぁ……。わたし恋愛ものが苦手で、すぐに飽きてしまうんですけど、このドラマは最後まで飽きなかったです。

俳優さんたちの自然な演技も、ドライなのに温もりのある映像も、控えめなのに美しい音楽も、どれもとてもよかった。すべてにおいて繊細な印象なのが、わたし好みでした。

それにしても、平成になって30年経つんですね。このまえ平成になったばかりのような気がするのはなんでだろう。私の人生は昭和より平成のほうが長いんだけどなー。

主軸は主人公と幼なじみの恋で、まさに「木綿のハンカチーフ」。

一緒に暮らし始めた2人がうまくいかなくなっていく過程が生々しい。

夢を追いかけて東京に来たはずのヒラナリは、既に夢破れて麻雀に明け暮れる日々。
ユイもまた夢を叶えようとヒラナリを追うように東京に出てくるけど、厳しい現実に打ちのめされる。

どこかで見たこと(聞いたこと)ある王道の物語も、若い感性で撮るとこんなふうに面白くなるのだなーと。何者にもなれない「平凡な」登場人物たちが口にするセリフは、全然クサくなくて新鮮で、ドキドキしました。

特にヒラナリを演じた岡山天音さんがイラつくくらいヒラナリで、参りました(笑)

第1話では、ヒラナリにセフレ扱いされていたツムギが不憫で。
別れてホッとしたのに、ラストシーンで妊娠した彼女が登場したときは「なんで!?」と思いましたよー。ヒラナリ、全然うれしそうな顔してないしさ。

第2話の冒頭でも、川瀬陽太さん演じるお父さんから「どうしてそんなに元気がねぇんだ?」なんて言われるし。

なので、ヒヤヒヤしたんですけども。
最後はヒラナリが前向きになってくれたのでよかったです。まぁ、ヒラナリは無駄にモテるから、一抹の不安はあるけどね(笑)

松本穂香さん演じるユイは、ずっとヒラナリのことが好きで、別れた後も好きだったんだろうなぁ。そしてヒラナリも。両想いなのに結ばれなかった2人。こういうこところがリアルですよね。

松本さんは清純派のイメージだったので、けっこう際どいシーンがあって驚きました。前回の片山友希さんといい、ヒラナリおいしすぎるでしょ!

サッカー選手にも、売れっ子バンドマンにもなれなかったヒラナリ。
プロのデザイナーになれなかったユイ。

ヒラナリが「結局、何者にもなれなかった」と呟くシーンや、ユイが「自転車は飛ばないんだよ」と言うシーンは、わたしにも心当たりがありすぎて痛かった。

たぶん多くの人がそう。世の中は、何者でもない多くの人に支えられて動いてるってことに、ヒラナリもユイも、すぐに気づくはず。いやもう気づいているのかな。

最後はちょっと切なかったけど、温かい気持ちになれるラストでした。

ドラマ「平成物語」は、FODプレミアムで視聴可能です。※最新の配信状況はFOD公式サイトにてご確認ください

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