
「引き抜き屋~ヘッドハンターの流儀~」
どうも、夏蜜柑です。
2019秋ドラマの紹介です。
WOWOWの連続ドラマ「引き抜き屋~ヘッドハンターの流儀~」(全5話)。
雫井脩介の渾身の新境地ともいえる小説をドラマ化!駆け引き、裏切り、騙し合い――知られざるヘッドハンティング業界を描くビジネスエンターテインメント。(WOWOW公式サイトより)
原作は、「検察側の罪人」「仮面同窓会」など多くの作品が映像化されている雫井脩介さんの小説。
これまでのWOWOWの企業ドラマとはまったく違う雰囲気で、スタイリッシュで軽いタッチのお仕事ドラマ。気楽に楽しめます。
わたしは苦みのあるシリアスなドラマが好物なので、だいぶ物足りない感じでした(ゴメンナサイ)。
この記事の目次
番組概要
- 放送局:WOWOWプライム
- 放送時間:11月16日(土)から毎週土曜夜10:00~【全5話】
- 原作:雫井脩介『引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還』
- 脚本:渡辺千穂(「5人のジュンコ」「べっぴんさん」)
- 監督:西浦正記(「きんぴか」「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」)
- 音楽:木村秀彬(「ブラックペアン」「コウノドリ」)
あらすじ
「私をクビに?」──父親が社長を務めるアウトドア用品メーカー、フォーンの幹部として働いていた鹿子小穂(松下奈緒)は愕然とした。ものづくりへの信念を引き継いで仕事に励んでいたが、突然の解雇。背景には“あるヘッドハンター”を介して招聘された人物の策略が…。そんな中、小穂の前に「ヘッドハンター」を名乗る渡会花緒里(内田有紀)が現われ、くしくも彼女が働くヘッドハンティング会社・フォルテフロースで働くことに。そして、ボスの並木剛(小手伸也)に連れられて初仕事に行くと、そこには競合の剛腕ヘッドハンター戸ケ里政樹(渡部篤郎)が…。駆け引き、裏切り、騙し合いを繰り広げながら、小穂は一癖も二癖もある経営者らクライアントやキャンディデイト(ヘッドハンティングの候補者)と対峙し、「人の人生を預かる仕事」にやりがいを見いだしていくが…。その一方、フォーンの経営に暗雲が漂い始めていた。その裏にいるのは…。(公式サイトより)
原作について
このドラマの原作は、雫井脩介さんの小説『引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還』(2018年刊)です。
登場人物(キャスト)
※第2話のネタバレを含みます
フォルテフロース
鹿子小穂(松下奈緒)
新米ヘッドハンター。感情豊かで人に共感しやすい。父親が社長を務めるアウトドア用品メーカー〈フォーン〉で商品担当開発部長として働いていたが、大槻が常務になったとたん突然解雇される。花緒里に声を掛けられ、ヘッドハンティング会社〈フォルテフロース〉で働くことに。
渡会花緒里(内田有紀)
〈フォルテフロース〉の経営者で、敏腕ヘッドハンター。アメリカの大学でMBAを取得しており、以前務めていた外資系最大手ヘッドハンティング会社でもトップヘッドハンターとして活躍していた。エグゼクティブ層の人脈を広げる目的で、従妹がママをしている高級ラウンジ「Throne’s」で週2回ホステスとして働いている。実は戸ケ里の元妻で、娘がいる。
並木剛(小手伸也)
花緒里と共同で〈フォルテフロース〉を経営している。某ビジネス誌の編集長を務めていたことがあり、エグゼクティブ層に広い人脈がある。
所美南(秋元真夏)
秘書。ヘッドハンター志望だが、現在は秘書として修行中。オシャレが趣味。
井納尚人(田野倉雄太)
リサーチャー。小穂に好意を持っており、何かと協力的。
フォーン
鹿子隆造(長谷川初範)
小穂の父。アウトドア用品の老舗メーカー〈フォーン〉の創業者。アウトドア好きで、一代で〈フォーン〉を一部上場の優良企業に築き上げた。戸ケ里が見つけてきた大槻を常務として雇用し、小穂を解雇する。
大槻信一郎(杉本哲太)
大手商社〈六曜商事〉に務めるアパレル事業本部長だったが、戸ケ里にヘッドハンティングされ〈フォーン〉の常務に就任。小穂を追い出し、戸ケ里と共にある策略をめぐらす。
そのほか
戸ケ里政樹(渡部篤郎)
〈丸の内コンフィデンシャル〉の剛腕ヘッドハンター。冷徹で打算的な切れ者で、小穂たちの宿敵。
ビリー・リー(テイ龍進)
ファストファッションブランド〈アンヴァニッシュ〉社長。戸ケ里と親交があり、〈フォーン〉買収を企む。
畔田知行(要潤)
人気ワッフルチェーン〈マイヤーズ・ニューヨーク・ジャパン〉の社長。岩清水と共に、高級ラウンジ「Throne’s」の客としてやって来る。
岩清水誠(中林大樹)
スポーツビジネス企業〈ガルウィング〉社長。畔田と親交がある。高級ラウンジ「Throne’s」の常連。
鹿子みどり(高橋ひとみ)
小穂の母。
第1話ゲスト
若狭大祐(戸次重幸)
高級ダイニングバー〈詩絵路〉オーナー。経営に悩んでいるときに、小穂にヘッドハンティングされる。
三好初彦(木村祐一)
ホテルチェーン〈ゼロエトワール〉社長。東京の不動産事情に明るい人材を探しており、若狭を引き抜いて欲しいと依頼する。
幡野一明(神尾佑)
リストランテ〈ヴァンノ〉オーナー。元有名ホテルの飲食課課長で、高級店を5店舗展開している。
第2話ゲスト
山室久志(原田泰造)
文房具メーカー〈森吉堂〉社長。戸ケ里の友人でもある。会社を立て直すため、容赦ないリストラを断行する。
第3話ゲスト
二見邦久(笹野高史)
老舗かばんメーカー〈二見鞄〉社長。末期がんを患い、後継者探しを依頼する。
高田晴久(駿河太朗)
二見社長の息子。20年前に二見の不倫が原因で両親が離婚し、以来二見とは絶縁状態が続いている。
第4話ゲスト
城戸健司(忍成修吾)
イタリアンカフェチェーン〈フィオーレピッコロ〉社長。出店計画を推進する人材を探している。
最終話ゲスト
醍醐達郎(石黒賢)
実業家。〈サザンクロス〉元社長。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
一方的な解雇に納得がいかず途方に暮れる小穂に声を掛けたのは、〈フォルテフロース〉の経営者で、敏腕ヘッドハンターの渡会花緒里(内田有紀)だった。実は父・隆造(長谷川初範)が〈フォルテフロース〉に小穂の再就職先を世話してほしいと頼んでいたのだ。
小穂は〈フォルテフロース〉のヘッドハンターとして働くことになり、ボスの並木剛(小手伸也)と有名ホテルチェーン〈ゼロエトワール〉の案件に挑むが、そこには競合の戸ケ里の姿もあった。〈ゼロエトワール〉の社長・三好初彦(木村祐一)から高級ダイニングバー〈詩絵路〉オーナー・若狭大祐(戸次重幸)を引き抜いてほしいと依頼された小穂は、毎日のように〈詩絵路〉に通うが、若狭の承諾は得られなかった。
小穂は若狭の〈詩絵路〉にかける思いを汲み、こちらの都合ばかりを押しつけることはできないとヘッドハンティングに反対するが、花緒里と並木は小穂が思いもしなかった提案をする。若狭は〈詩絵路〉のオーナーのままで、運営だけを経験豊富な幡野(神尾佑)に任せ、三好のもとで高度なホテルサービスを学んではどうかと持ちかけたのだ。
〈詩絵路〉のサービスのクオリティが低いことに悩んでいた若狭は、三好のもとで働くことを決断する。ヘッドハンターの仕事をまのあたりにした小穂は大きく心を動かされ、積極的に仕事に取り組み始める。
小穂は高級ラウンジ「Throne’s」に来る客でプロ経営者の畔田知行(要潤)が〈マイヤーズ・ニューヨーク・ジャパン〉を退職すると聞き、候補に入れることに。先方も畔田を気にいるが、畔田は詳しい話を聞く前に辞退を申し出る。
実は現在の「スポマート」は経営が傾き、立て直しのためのリストラを任せられる人材を求めていたのだった。そんな時、「Throne’s」に戸ケ里が現れる。戸ケ里が連れてきたのは、文房具メーカー〈森吉堂〉の社長で友人の山室(原田泰造)だった。
山室が「リストラ屋」と呼ばれるプロ経営者だと知った小穂は山室を〈スポマート〉の社長候補にしようとするが、山室は「まだやり残したことがある」と小穂の申し出を断る。社内では「冷酷非情」と悪い噂でもちきりの山室だったが、実はリストラした社員全員の再就職先を考えるなど、責任感が強く面倒見のいい男だったことがわかる。
山室がリストラした〈森吉堂〉の社員は全員再就職が決まり、仕事を終えた山室は辞表を提出。小穂に次の就職先を紹介してほしいと頼む。
一方、〈フォーン〉は大槻の提案で中国に自社工場を移し、コストカットをすることに。その結果、売り上げは落ち、粗悪な新製品は固定客から叩かれることに。戸ケ里と大槻は、これを逆手に取って〈フォーン〉の株を買い占めるようビリー・リー(テイ龍進)に提案する。
晴久を後継者に、という思いは、二見だけでなく社員たちも一致していた。「メイドインジャパン」を徹底する社長のものづくりへの姿勢は、経営難に陥りつつあるフォーンと通じるものがあり、小穂は晴久を説得すべく彼が経営する店に何度も足を運ぶ。
だが晴久は頑なに会社を継ぐことを拒み、小穂は打つ手をなくしてしまう。「20年前のことを謝りましょう」と小穂に言われ、病を押して晴久の店を訪れる二見。二見は20年前に晴久の母親を捨てたことを謝罪し、晴久はその思いを受け入れるが、会社を継ぐことは難しいと謝る。
花緖里は二見鞄の取引先である大手セレクトショップの社長が二見鞄を買収したいと申し出ていることを話す。二見は花緖里の提案を受け入れ、安心してこの世を去る。
小穂は二見親子の仲を取り持ったことを評価され、正式に〈フォルテフロース〉に採用される。小穂のもとには二見社長が最後に製作した名刺入れが届き、二見社長の思いに心打たれた小穂は久しぶりに実家に帰る。そのとき、〈フォーン〉が中国のファストファッションメーカー〈アンヴァニッシュ〉と業務提携したという知らせが入る。
疑念を抱きつつも進藤の人柄について調べる小穂。するとパワハラやセクハラを常習的に行う問題のある人物であることが判明。花緒里(内田有紀)から「戸ケ里を信用するな」と釘を刺される。
外資系化粧品トップブランド〈ジェレミア〉の日本法人社長を探す案件が舞い込んでくる。報酬額は破格の5000万円と聞き、気後れする小穂。だが花緒里に後押しされ、畔田(要潤)と共に最終面接に臨む。その結果、畔田は〈ジェレミア〉の日本法人社長に就任する。
その頃、小穂の父・隆造(長谷川初範)はキノタ自動車の提案を受け、ホテル型SUVと〈フォーン〉をコラボさせた特別仕様車を販売し、〈フォーン〉の盛り返しを図ろうとしていた。だが〈フォーン〉が運営するキャンプ場で川が氾濫し、SUV車が横転するという事故が発生する。
小穂の父・隆造は世間から厳しいバッシングを浴び、進退を問われることに。花緒里は中国に渡り、ビリー・リーが海外ブランド〈ウルソン〉を手に入れるために、大槻や戸ケ里と手を組んで〈フォーン〉を利用したことを突き止める。
小穂は〈フォーン〉を救うため、次期社長にふさわしい人材を探すことに。花緒里が見つけてきたのは、アウトドア用品メーカー〈サザンクロス〉の元社長・醍醐達郎(石黒賢)だった。今は山の中で悠々自適の生活を送る醍醐だが、小穂の説得に応じ、〈フォーン〉の社長になることを承諾する。実は花緖里に醍醐を紹介したのは戸ケ里だった。
醍醐の社長就任によって〈フォーン〉の株価は上昇の兆しを見せ、小穂は醍醐から〈フォーン〉の社外取締役に取り立てられる。
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