NHK大河「いだてん」第2回・第3回|金栗四三の生い立ちとマラソンとの出会い

NHK大河ドラマ「いだてん」

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どうも、夏蜜柑です。
2019年NHK大河ドラマ「いだてん」第2回&第3回の感想です。

視聴率がガクッと落ちたようだけど、面白いじゃないですか。
知識に裏打ちされた遊び心があって、ストーリー運びのセンスも感じられます。

夏蜜柑

何が出てくるかわからないような楽しさがある。

心配なのは、宮藤さんらしい底抜けの明るさを持つこの世界に、わたしがどこまでついていけるかということだけ(能天気な明るさじゃないことはわかるんだけど)

キャスト

明治パート

金栗四三……中村勘九郎
金栗実次……中村獅童
春野スヤ……綾瀬はるか
美川秀信……勝地涼
嘉納治五郎……役所広司
三島弥彦……生田斗真
三島弥太郎……小澤征悦
三島和歌子……白石加代子
シマ……杉咲花
本庄……山本美月
吉岡信敬……満島真之介
押川春浪……武井壮
永井道明……杉本哲太
美濃部孝蔵……森山未來
清さん……峯田和伸
小梅……橋本愛

昭和パート

古今亭志ん生……ビートたけし
美津子……小泉今日子
おりん……池波志乃
今松……荒川良々
小松……神木隆之介
知恵……川栄李奈

第2回「坊ちゃん」のあらすじ感想

四三誕生

明治パートと昭和パートが入り乱れた初回は、どうやら「こんな話だよ~」「こんな人たちが登場するよ~」という紹介を兼ねた序章的なものだったみたいです。

本格的なストーリーは、第2回から始まりました。
明治パートの主人公・金栗四三の少年時代です。

熊本・玉名の山村に8人兄弟の7番目として生まれた四三。
父・信彦(田口トモロヲさん)が43歳の時に生まれたから、「四三」と名付けられたそうです。

嘉納治五郎に会いに行く

子供のころの四三は体が弱かったらしく、「柔道で有名な嘉納治五郎先生に抱っこしてもらえば丈夫になる!」と、病弱な父が一念発起して治五郎先生のもとに四三を連れて行くことになります。

当時、治五郎先生は熊本市の第五高等中学校に赴任していたんですね。

車なんてありませんから、山道を延々歩いて行くわけです。
道中、お父さんはもうヘトヘト。必死の思いで嘉納がいる道場にたどり着いたものの、さすが有名人。すごい人だかりです。抱っこどころか、近づくことさえできません。

結局、遠くから治五郎先生の姿をチラッと見ただけで、四三は抱っこしてもらえませんでした。

日が暮れて夜遅く帰宅した四三と父。
「どうだった?」と期待に胸ふくらませて駆け寄る家族に、本当のことが言えないお父さん。「抱っこしてもらった」とウソをつきます。「だから四三は大丈夫だ」と。

複雑な思いでウソをつく父を見る四三。
子供にとってはショックですよね。親がウソをつくのを目の当たりにするって。

スッスッ、ハッハッ

学校に通い始めた四三は、家から学校までの往復約12kmの山道を走らされるのが嫌で、「学校に行きたくない」と言い出します。しかし兄の実次(中村獅童さん)はそんなワガママを許しません。

ある日、四三は「スッスッ、ハッハッ」という呼吸法を編み出します。

これ、わたしも小学生のころ、学校のマラソン指導で先生から教わりました。二回吸って、二回吐く。マラソンなんてもう何十年もやってないので、久しぶりに思い出しました。今の子供たちも教わってるのかしらねぇ。

四三さん、この呼吸法を発明したおかげで、あっというまに韋駄天に早変わり。

軍人に憧れるも、不合格

父が亡くなり、名実ともに金栗家の大黒柱となった兄の実次は、出来のいい四三だけを中学校に通わせます。大きくなった四三(中村勘九郎さん)は、軍人に憧れて海軍兵学校を受けることに。

風邪を引かない体をつくるため、毎朝冷水をかぶって鍛えます。

しかし努力もむなしく、視力検査で不合格に。
落ち込む四三さんを励ますのは、医者の娘で村一番のハイカラなお嬢様・スヤ(綾瀬はるかさん)

スヤさんの気持ちにはまったく気づいていない様子の四三さんですが、明るい彼女のお陰ですこーし、気が晴れたようです。

四三の中学の同級生で親友の美川(勝地涼さん)は、東京高等師範学校を受験すると言います。校長は、なんとあの嘉納治五郎でした。

四三の少年時代は、いい意味でNHKらしくないさっぱりとしたホームドラマでした。
それでいて、家族の間に通う情がしっかり伝わってくる粋な作り。

夏蜜柑

ひとつひとつのエピソードもすっきりしていて、見やすかったです。

あ、そうそう若き日の志ん生師匠、美濃部孝蔵さん(森山未來さん)の話もありました。
ドン底の生活を送っていた孝蔵さん、たまたま橘家円喬師匠(松尾スズキさん)の落語を聞き、夢中になってしまいます。

第3回「冒険世界」のあらすじ感想

嘉納治五郎を乗り越える

軍人になる夢を閉ざされた四三さんは、嘉納治五郎先生のいる東京高等師範学校に進学したいと言います。

実は治五郎先生に抱っこしてもらえなかった、とここで初めて父のウソを暴く四三。

四三さん、家族にずっとウソをついてきたことが、よほど苦しかったんですねぇ。
でも実次お兄ちゃんはすべてお見通しでした。

あのときの無念を晴らしたい、乗り越えたいと訴える四三に、「嘉納治五郎を乗り越えるっとは、とつけむにゃあ(とんでもない)男たい!」と感動するお兄ちゃん。

「越えてけぇ!越えてけぇ!」っていうセリフがちょっと田中邦衛さんっぽかったと思うのは、私だけでしょうか。

家族に見送られ、熊本をあとにする四三さん。
夏目漱石に感化されているらしき美川さんと一緒に、汽車で東京へ向かいます。

そのころ嘉納治五郎先生は、フランス大使館でオリンピック参加を決めていました。

夏蜜柑

ここで第1回の場面と繋がるんですね。

「凌雲閣」は大阪にもあった

東京に着いた四三さんは、美川に連れられて浅草に繰り出します。
浅草には東京中を見渡せる、日本一高い建物「凌雲閣」(通称“十二階”)がございました。

余談ですが、この「凌雲閣」、大阪にもあったらしいのです。
大阪のほうは東京より1年早い1889年竣工で、高さ39m、9階建て。

現在の大阪市北区茶屋町に建てられたそうですが……ぜんっぜん知らないわ。
長いこと大阪民だったけど、初耳だわ。

夏蜜柑

残っている写真を見たけど、かなり奇抜なデザインで存在感抜群でした。

東京浅草の「凌雲閣」は、1923年(大正12年)の関東大震災で半壊し解体されました。大阪の「凌雲閣」がいつ撤去されたのかは明らかになっておらず、昭和の初めには広場になっていたそうです。

慣れない都会暮らし

御茶ノ水の寄宿舎では、舎監の永井道明(杉本哲太さん)が待っていました。
初回に登場した体操器具「肋木」の御仁です。

宿舎で永井のシゴキを受けたり、入学式で嘉納治五郎先生と会ったり、学校までの通学路をやっぱり走って登校したり、柔道に挑戦したり。

東京でのリア充っぷりを、故郷の家族に宛てた手紙で報告する四三さん。
しかしやはり都会にはなじめないようで。ホームシックになってしまいます。

夏休みの帰省と失恋

夏休み、故郷の熊本に帰省した四三さんは、スヤさんとの再会を喜びますが……。
いいとこのお嬢さんであるスヤさんは、女学校を卒業したら見合いをすることが決まっていました。

落ち込む四三さんに、実次お兄ちゃんは「ひとかどの人間になるには、熱中する何かば見つけるこったい」と言います。このお兄ちゃん、いいよねぇ。

夏休みが終わり、汽車に乗って東京へ戻る四三さん。
その汽車を、自転車に乗ったスヤが全速力で追いかけてきます。

このシーン、リハーサルなしの一発撮りだったそうですよ!
SLと並走する自転車の時速、およそ30km。綾瀬はるかさん、おそるべしです。

ふたたび浅草

東京に着いた四三と美川は、またしても浅草へ繰り出します。好きやね。
三島家をモデルにしたという「不如帰(ほととぎす)」の活動写真を見るふたり。

三島弥彦(生田斗真さん)の母・和歌子(白石加代子さん)も来ていましたが、そこで初めて自分をモデルにした姑が底意地の悪い女として描かれていることを知り、仕込み杖を抜いて怒り心頭。

この仕込み杖、史実らしいです。
剣術の心得があった和歌子は、刺客に狙われていた夫のボディーガードを務めていたとか。

四三は東京の人の多さを愚痴って、美川を怒らせてしまいます。
美川さん、ひょっとしてスヤさんが四三さんを追いかけてきたのを見て、嫉妬しちゃったのかしら。

怒った美川さんは、小梅(橋本愛)のもとへ。

マラソンとの出会い

「凌雲閣」の前では天狗倶楽部の面々が集まり、「T・N・G!」コールが巻き起こります。「全国学生大競争大会」のスタートです。

四三さんの横を勢いよく駆け抜ける学生たち。
マラソンを知らない四三さん、なにごとかと驚き、近くにいる車夫の清さん(峯田和伸さん)に尋ねます。

「みなさん、どこに向かって走りよっとですか?」

四三さんにとって「走る」とは、あくまで移動手段。どこへ向かうわけでもなく、「走りたいから走る」彼らを見て感動する四三さん。思わず「ガンバレ~!」と声援を送ります。

その頃、美濃部孝蔵さんは円喬師匠の寄席に通いつめ、落語を覚えるようになっていました。孝蔵さんと四三さんのニアミスシーンもあり、ちょっとずつ繋がってきましたね。

宿舎に戻った四三さん、秋の校内マラソン競走大会を知らせる貼り紙を見つけ、食い入るように見つめます。

昭和パートも少しだけ進んでいます。

志ん生師匠(ビートたけしさん)に弟子入りした五りん(神木隆之介さん)が、朝から水を浴びるシーンがありました。「親父の言いつけで、毎朝やらなくちゃいけなくて」と言っていました。

夏蜜柑

そうか、彼も四三さんと繋がっていたのか。

あと森山未來さんのナレーション。聞いているこちらが少しワクワクするような語り方をするよね。落語家の語り方になっているんだよなぁ。うまいわぁ。

まだまだ始まったばかりですが、今のところ楽しいです。
次回は何が起こるのやら。

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