どうも、夏蜜柑です。
TBS金曜10時「インハンド」第3話。
知的好奇心をくすぐる内容に興味津々。
最後に主人公が何を言うかも楽しみで、集中力が途切れません。
今回のテーマは不老不死。
永遠に細胞分裂を繰り返す〝ベニクラゲ〟を使ったアンチエイジング治療かと思いきや、その実態は……。


この記事の目次
第3話のあらすじとキャスト
第3話のあらすじ
- 紐倉(山下智久)と高家(濱田岳)は、美容団体〈パナシアンビューティー〉のCEO・瀬見まき子(観月ありさ)の講演を聞きに行く。瀬見まき子は紐倉の大学時代の恩師で、「不老不死」を謳い文句にしたアンチエイジング治療を行っていた。
- 牧野巴(菜々緒)は、〈パナシアンビューティー〉の治療を受けた会員の中に、認知症に似た症状が現れていることを知り、紐倉に調査の協力を依頼。紐倉と高家は〈パナシアンビューティー〉に潜り込み治療の実態を掴むが、高家は逃亡に失敗、拘束されてしまう。
- 〈パナシアンビューティー〉で行われていたアンチエイジング治療とは、違法で取引された血液を使った輸血だった。その中にクロイツフェルト・ヤコブ病にかかった人間の血が混じっていたことから、治療を行った会員や瀬見本人もヤコブ病を発症していた。
- 紐倉は高家を救出するため〈パナシアンビューティー〉に乗り込み、発煙筒を使って火事騒ぎを起こす。もともと瀬見が老化を防ぐ治療薬の開発に取り組んだのは、妹・みき子(松本若菜)が早老症の一種であるウェルナー症候群に犯されていたからだった。
- だが開発は間に合わず、みき子は死亡。老いて死んでいった妹の姿を目の当たりにした瀬見は、老いること、死ぬことに恐怖を覚えるようになったと語る。紐倉は「老いることは自然なこと」「死にあらがうことは科学じゃない」と諭す。
- 紐倉は高家を助け出し、瀬見は警察に逮捕される。後日、紐倉のもとに義肢装具士の陣内志保(菜葉菜)がやってくる。その頃牧野は、紐倉が5年前まで〈アメリカ疾病予防管理センター〉にいたこと、アメリカ陸軍と揉めてクビになっていたことを知る。
第3話のキャスト
紐倉哲……山下智久
高家春馬……濱田岳
牧野巴……菜々緒
御子柴隼人……藤森慎吾
網野肇……光石研
陣内志保……菜葉菜
ゲスト
瀬見まき子……観月ありさ
瀬見みき子……松本若菜
第3話の感想
すっかり紐倉研究所の仕事に慣れた高家くん。
存在感ありまくる生き物たちとも仲良くなったみたいで、よかったです。
紐倉博士のほうは、あんまり高家くんのありがたみがわかっていないようですけども。
瀬見に捕らわれた高家くんを捨て置き、日常に戻ろうとする博士。
けど、やっぱり気になってしまうようで。
いつの間にか、高家くんは「いてほしい」存在になっていたんですね。
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観月ありささん演じる瀬見まき子は、紐倉博士の大学時代の恩師でした。
当時は、真面目にベニクラゲの研究をしていたんですけどねぇ。
今となってはベニクラゲはカモフラージュでしかなく。
実際に行っていた治療は「輸血」で、ベニクラゲとは何の関係もありませんでした。
貧困国から違法に輸入した若者の血液を輸血することで、老化を防いでいたのです。
彼女自身もこの方法で治療を行っていて、年齢は52歳という設定でした(観月ありささんの実年齢より10歳も上)。
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ウェルナー病の妹を看取ったことで、老いと死に恐怖を抱くようになってしまったまき子。変わり果てた彼女を見て、紐倉博士はたまらない気持ちになったのではないでしょうか。
「不老不死は、生命科学の到達点なんかじゃない。大昔から生物は、様々な環境の変化に対応しながら種を進化させてきた。不老不死になったら進化は止まり、次の環境の変化に対応できず絶滅する。つまり、生物は死を必要としてるんだ」
「そんなこともわからなくなっちゃったの?」と訊く博士の声が優しくて悲しい。
失うことは自然なこと。
だけど、人の心は容易にそれを受け入れない。
博士自身がそのことをよくわかっているから、まき子を責められなかったのだと思う。
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徐々に紐倉博士の過去が明らかになってきました。
5年前、彼はアメリカ陸軍と揉めて〈アメリカ疾病予防管理センター〉をクビになっています。
右手を失ったのは、その時の出来事が原因なのでしょうか。
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