命売ります第5話|クセモノだらけのブラック企業

「命売ります」

どうも、夏蜜柑です。
BSジャパンの連続ドラマ「命売ります」第5話。

今回はブラック企業ネタをシュールに。このドラマならではの個性的な描き方で、非常に面白かったです。羽仁男が「デキる男」だったことを久々に思い出しました。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

第5話「ブラック企業の救世主」のあらすじ

  • ブラック企業で働く鎌田(大谷亮平)は、会社の現状を訴えるため、羽仁男(中村蒼)に入社して過労死で死んでほしいと言う。
  • 鎌田が勤務するベンチャー企業に入社した羽仁男は、鎌田の設けた無意味なルールに首を傾げる。社員たちは辞めたくても辞められず、過労と睡眠不足が重なり朦朧としていた。
  • 堀越社長(山崎銀之丞)から動画配信サービスの開発を命じられた鎌田は、そのサービスを使って羽仁男の自殺を全世界に生中継することを計画。部下の服部(矢本悠馬)に仕事を丸投げする。
  • 限界を感じた服部は飛び降り自殺を図ろうとする。先に自殺されたら自分はどうなる、と憤った羽仁男は鎌田の代わりに指示を出し、社員たちをまとめていく。
  • 動画配信サービスを披露する日、羽仁男は社長の前で自殺しようとするが、服部たちに止められる。服部は、すべての元凶は鎌田で、鎌田さえいなくなれば会社は変わると言う。
  • 服部は鎌田の代わりにマネージャーに就任するが、実情は何も変わらない。クビになった鎌田は再就職先が見つからず、赤信号の横断歩道をフラフラと歩き出す。

第5話の感想

今週は、大谷亮平さん演じるブラック企業の社員・鎌田が依頼主です。

会社を変えるため、社員を救うために、羽仁男に過労死として自殺してほしいという鎌田。鎌田自身、飛び降り自殺を図って退院したばかりでした。

しかし、この鎌田がクセモノでして。

いざ羽仁男が入社してみると、無意味なルールで社員たちを縛りつけ、「やればできる。一緒に頑張ろう」と仕事をムチャぶりして長時間労働を強いているのは、誰あろう鎌田本人でした。

鎌田は無能で何もできないくせに、自分の立場にこだわる器の小さいタイプ。社長から命じられた仕事を部下に丸投げし、部下の手柄を何食わぬ顔で横取りする。

いるよね、こういう人。

鎌田自身は「社員と会社のために自分がいちばん頑張ってきた」と思い込んでいるので、まったくの無自覚(むしろ被害者意識の方が強い)。

服部「俺たちを苦しめているのは、鎌田さん、あなたじゃないですか!」
鎌田「エ゛ッ……!?」

このシーン笑ったわー。
そういうもんだよね。自分も気をつけよ。

羽仁男は鎌田の代わりにアイデアを出し、社員たちにテキパキ具体的な指示を出します。
そういえば羽仁男ってデキる男だったのよね。忘れてました。

すると仕事はスムーズに運び、社員たちは大喜び。一時は自殺しようとした服部も「仕事の楽しさ」に目覚めます。

しかし、この服部がクセモノでして。

仕事に取り憑かれた服部は、休もうとする同僚たちを「もっと頑張ろう」「やればできる」と鼓舞します。

服部は、鎌田に「あなたさえいなくなれば、この会社は変えられますっ!」と叫ぶけど、結局は何も変わらない。服部が鎌田に成り代わるだけで、また最初に戻るというオチ。

山崎銀之丞さん演じる堀越社長も、またクセモノでして。

「知らなかった」としらばっくれていたけど、全部知ってたよね。この人は面倒なことには首を突っこまず、上手に社員を転がして、自分はおいしいトコだけ持ってくタイプ。

羽仁男の「命を安売りにしてるのはおまえらの方だろ」がいちばん腑に落ちました。

よく考えたら、羽仁男も以前は似たような境遇でしたね。

大手広告代理店に勤務して毎日仕事に追われていた羽仁男。その頃の羽仁男は、働くことに何の疑問も抱かなかったはず。

そう考えると、羽仁男がただ死ぬことに失敗し続けているだけではないことがわかります。

いつのまにか、羽仁男は誰よりも命を大切に考えるようになっている。死ぬこと(生きること)に人一倍こだわり、真剣に考えるようになっている。

羽仁男が死ぬことに執着すればするほど、「ああ、生きたいんだな」と思います。

最近、ブラック企業や過労死をネタにしたドラマが重なります。「アンナチュラル」第4話とか、「我が家の問題」第1話とか。

それぞれに違う切り口で描かれていたので、「またか」と思っても飽きることはありませんでした。

ひと口にブラック企業と言っても、職場の状況や抱える問題は多種多様で、解決策もひとつじゃない。

こういう社会問題をドラマで描くことは大賛成です(描き方にもよるけど)。

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