どうも、夏蜜柑です。
女子団体パシュートの皆さん、金メダルおめでとうございます!
さて、BSジャパンの連続ドラマ「命売ります」第6話。
大地真央さんが面白い人だと初めて知りました。落ちぶれた路上占い師の役。こんな綺麗な人が落ちぶれるはずないだろう、と内心ツッコみつつ。今回も羽仁男は死にません。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
第6話「スランプ気味の預言者」のあらすじ
- 羽仁男(中村蒼)は橋から飛び降りようとするが、路上占い師の結城みさと(大地真央)に止められる。みさとは、かつてメディアで活躍していたインチキ占い師だった。
- みさとは一流の占い師として復活するため、羽仁男に「冬の川で、赤いシャツを着た、右腕に三日月の傷のある者が川に沈む」という自分の予言通りに死んでほしいと依頼する。
- 完璧主義のみさとは、羽仁男が死ぬまでの過程をドラマチックに演出しようと計画する。羽仁男は過去の栄光にしがみつくみさとを「醜い」と罵りながらも、羨ましいと思う。
- 計画通り、羽仁男は川でみさとに殺されようとする。だが、近くにいた若者の携帯に映りこんだかもしれないと、携帯を奪おうとしたみさとはナイフで刺されてしまう。
- 羽仁男の代わりにみさとが川に入り、死ぬ。羽仁男は街の中を歩きながら、自分が涙を流していることに驚く。
第6話の感想
前半が面白かったですねー^^
大地真央さん演じる占い師・みさとが書いたオリジナルシナリオが滅茶苦茶で笑えます。で、それを真剣に演じる羽仁男と薫。大地さんのナレがまた笑えるの。
薫に矛盾点を突かれると、「……まぁね」とあっさり認めてシナリオを変更するみさと。真面目か。
- 社会に殺された男 リアル編
- 社会に殺された男 シンガーソングライター編
- 社会に殺された男 ハニカミ議員編
- 社会に殺された男 ビーボーイ編
用意されたシナリオ、どれも挿絵つき(しかもめっちゃ上手い)。みさと、どんだけ几帳面なんだ!
いろいろやってみるんだけど結局どれもダメ!ってことで、シナリオはボツに。
このくだり好き。一気にみさとというキャラにハマリました。
大地さん面白いなー。こんなに笑わせるお芝居が上手いとは思わなかった。
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でも、みさとは自身も認めるインチキ占い師。
自分の名前を売るためには、自作自演も厭いません。
「本当のことなんて、どうせだーれも見やしないんだから」
みさとが呟いたひと言に、頷いてしまいました。
みさとは詐欺師の父親を持ち、子供の頃にやってもいない罪を認めさせられ、人生を狂わされたと……。そして悟ったと言います。
「この世界の勝ち負けは、実力なんて関係ないんだって。人の思い込み、決めつけ、レッテルがすべてなんだって。人は人に振り回される馬鹿な生き物なんだって」
いちいち真実なので、否定できませんねぇ(-_-;)
ただ、みさとは「勝ち負け」の上に人生が成り立っていると思っていて、その「勝ち負け」に固執しているんですよね。
羽仁男はみさとに「どうしてあなたはこの世界に固執するんですか?」と聞いていたけど、わたしなら「どうしてそんなに勝ち負けに固執するんですか?」と聞くなぁ。
いや、わかるんです。すごく。
わたしだって負けたら悔しいし、人に勝ちたいと思う。
でも、他人との勝負にこだわってばかりいたら、人生楽しくないじゃないですか。だからわたしは「勝ち負け」とは違う場所で生きよう、と思ってる。うまくいかないけど。
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最後は、「世にも奇妙な」を思わせる少し不気味な展開に。
みさとが適当に言ったはずの予言がつぎつぎと当たって、自分の身にふりかかり、死ぬはずだった羽仁男ではなくみさとが死んでしまう。
彼女はインチキ占い師だったのか、それとも、本物の占い師だったのか……。
彼女の死に、はじめて涙を流す羽仁男。
どんな手段を使ってでも人生にしがみつくみさとを、羽仁男は「羨ましい」と言いました。みさとのように、何でもいいから生きようとする気持ちが欲しかったんだろうね。
次回のゲストは柄本時生さんと津田寛治さんです。
これまた楽しみです。
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