命売ります第9話|闇落ちする前田旺志郎

「命売ります」

どうも、夏蜜柑です。
BSジャパンの連続ドラマ「命売ります」第9話。

急に画面がホラーになって驚いたけど、そういえば序盤はホラー風味でしたね、このドラマ。毒殺を企む幸を演じた平岩紙さんに釘付け。松金よね子さん演じるローマの休日的なおばあちゃんが可愛い。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

第9話「惨めな生」あらすじ

  • 自分ではなく周りの人間ばかり死んでいく現状に、羽仁男(中村蒼)は命を売る商売を辞めようと決意。だがネットには羽仁男の情報が飛び交い、命を狙われる羽目になる。
  • 羽仁男は1人目の客・岸宗一郎(田中泯)の部下・鳴海啓(野間口徹)に拉致される。充実した生活を送っている羽仁男に嫉妬した岸は、面白半分に羽仁男を監視する。
  • 羽仁男は小沢澄江(松金よね子)の家で目を覚ます。認知症の母のために、15年前に家を出て行った息子・猛のふりをしてほしいと娘・幸(平岩紙)から頼まれるが、母親を恨む幸は、密かに毒殺を企てていた。
  • 羽仁男は澄江を連れて東京へ戻り、薫(前田旺志郎)に猛を探させる。澄江は自分が悪い母親だったことを後悔していた。薫は猛(遠藤要)を見つけ出すが、幸が仕込んだ毒を飲んだ澄江は息絶える。

第9話の感想

田中泯さん演じる謎の老人、ふたたび。
今度は野間口徹さん演じる黒い服の部下を従えて。

羽仁男を監視する目的はただの暇つぶしのようですが、野間口さんにゴツゴツした銃なんか持たせてるから、変な意味でヒヤヒヤしたわ(扱い慣れてなさそうなんだもん)

そして部下を使って薫をそそのかすとか、余計なことをしたりする。
高校生の薫まで巻き込むなんて、どんだけ暇なんだよっ(怒)

薫、前回から羽仁男に対して不満そうだったんですよね。
母親が死んだ時、やけにサバサバして涙も見せなかったけど、悲しくないわけはなく。

高校生の薫にとって、母親が自分を残して自ら死を選んだことは、ショックだったはず。もしかしたら今もまだ傷ついているのかもしれない。

だから許せなかったんだろうなぁ。
羽仁男が「死んだのは俺のせいじゃない」と言ったことが。

そんな薫の心情につけ込む岸老人。
ヒマを持てあました人間って、怖い。

しかし今回は、母親に毒を盛る娘がいちばん怖かった。
平岩紙さん、ホラー演技が上手い。
こんな女の人がいる家、わたしだったら一目散に逃げる。

呪怨の家を出た松金よね子さん演じる母親・澄江が、初めての東京で「ローマの休日的な」街ブラをする場面は一転して微笑ましく、かわいかったです。

認知症らしいけど、どこから気づいてたんでしょうねー、羽仁男が息子じゃないってこと。自分が悪い母親だったこと、子供に淋しい思いをさせたという自覚もあったようだし。

本物の息子・猛を演じたのは遠藤要さん。
違法賭博での謹慎処分が解けて復帰、久々の登場でした。遠藤さんが出てきた時点でおかしいと思ったんですよ。ただの通りすがりの人で終わるわけないもの。

国立医学部へ進学した立派な息子だったはずが、今や日雇い労働者に。息子だと名乗れない悲しいプライドを、薫が一蹴する場面がよかった。

しかし、間に合わず……。

羽仁男が飲むはずだった毒入り茶を飲んで、母親は死んでしまう。
今回もまた、羽仁男が関わった人が亡くなりました。

ビルの屋上から飛び降りようとするものの、どういうわけが足が動かない羽仁男。
羽仁男の背中を押した(文字通り)のは、薫でした。

ビルの端にぶら下がる羽仁男を見下ろし、「自分は生きようなんて、そりゃないよ」と言う薫。「羽仁男のせいで、俺のお母さん死んだんだよ!」

言っちゃったね。
でも、むしろ健全だと思うわ。そういう黒い気持ちは、さっさと言葉にして外に出したほうがのちのち面倒なことにならないで済む。

次回は最終回です。
どうなるんだろうなぁ、羽仁男。


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