NHKドラマ「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」あらすじ・感想

NHKドラマ「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」

どうも、夏蜜柑です。
NHK・BSプレミアムの単発ドラマ「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」(タイトル長っ!)

カラスと体を交換した男(眞島秀和)が見おろす人間の世界。
そこで見たのは、妻や子や母や仲間の、まったく知らなかったもうひとつの顔だった!
最新のドローン・カメラを駆使し、カラスの目線で描かれる異色のドラマ。
(NHK公式サイトより)

夏蜜柑

大空からの視点で描かれる斬新なドラマ。

ふぐ丸

眞嶋秀和さんがカラスになります。

番組概要

  • 放送局:NHK・BSプレミアム
  • 放送時間:2018年11月10日(土)夜10時~11時29分【単発】
  • 原作・脚本:戸田幸宏(「漱石先生を待ちながら」「弟の夫」)
  • 演出:戸田幸宏

あらすじ

  • ITベンチャー企業「ランブルフィッシュ」の創業者・坂口雅彦(眞島秀和)は、誕生日を祝う派手なパーティーで部下の大沼(水澤紳吾)を叱責、冗談でクビを宣告してからかう。
  • 帰り道、酔った雅彦は「ひとりで歩きたい」と車を降り、路上のベンチに倒れ込む。そこへ1羽のカラスが現れ、「おれと体を交換しないか?」と話しかけてくる。
  • 雅彦は深く考えもせず「いいよ」と快諾し、眠りにつく。翌朝、目が覚めた雅彦はカラスになっていた。雅彦の体を手に入れたカラスは、「あんた、大空を飛びたかったんだろ? 行ってこいよ」と促す。
  • カラスになって空を飛んだ雅彦は、その自由に酔いしれる。だが会社の様子を見に行ってみると、信頼していた部下の菊池(淵上泰史)が、役員たちを味方につけてクーデターを起こそうと企んでいた。
  • ショックを受けた雅彦に、カラスは「クラス・ガーデン・ホテルの2714号室を見に行け」と言う。ホテルを見に行った雅彦は、そこで妻の静代(野波麻帆)と菊池の不倫現場を目撃する。
  • 静代と2人、つましい暮らしをしていた頃を思い出す雅彦。失業した雅彦に起業を勧めてくれたのは静代だった。雅彦は、息子の尚樹(柴崎楓雅)がクラスでいじめに遭い、学校へ行っていないことを初めて知る。
  • カラスの姿で故郷へ向かい、施設にいる母親・和子(江波杏子)に会いにいく雅彦。雅彦は昔、ホステスをして女手ひとつで自分を育ててくれた母を「みっともない」と罵ったことを詫び、感謝の気持ちを伝える。
  • 雅彦は高校時代の同級生・丸山沙織(吉田美月喜)のことを思い出す。沙織は雅彦の告白を断り、自分が同性愛者であることを打ち明けた女の子だった。だが雅彦は、冗談でそのことをクラスメイトたちにバラし、傷ついた沙織は屋上から飛び降り自殺を図ったのだった。
  • 沙織は一命を取り留めたが足に後遺症が残り、退院と同時に転校。カラスは「あんたが過去と向き合うために、体を交換してやったんだ」と言う。雅彦は、「おれの代わりに沙織に謝ってほしい」とカラスに頼む。沙織(酒井美紀)は雅彦を許し、今は幸せだと語る。
  • 雅彦は、パーティーの日に医者から余命3か月を宣告されていた。尚樹はいじめに立ち向かい、静代は菊池が横領していることを警察に通報する。2人は「カラスの鳴き声を聞いたら闘いたくなった」と言う。
  • もとの体に戻った雅彦は、「今日から生まれ変わる」ことを決意。だが自宅に戻る途中、部下の大沼(水澤紳吾)に刺されてしまう。死んだ自分の体に泣いてすがる静代と尚樹を、見つめる雅彦。
  • 横領容疑で逮捕された菊池は、連行中に隙をついて逃亡。ベンチに倒れ込む菊池に、「おい。おれと体を交換しないか?」とカラスが声をかけてくる。

登場人物(キャスト)

坂口雅彦……眞島秀和(回想:青木柚)
ITベンチャー企業「ランブルフィッシュ」の経営者。30歳の時に裸一貫で起業し、大成功を収めた。

坂口静代……野波麻帆
雅彦の妻。妊娠中に失業した雅彦を励まし、起業することを勧めた。現在は菊池と不倫中。

坂口尚樹……柴崎楓雅
雅彦と静代の自慢の息子。成績優秀でスポーツ万能だが、クラスでイジメに遭っている。

菊池……淵上泰史
雅彦の部下。裏で会社を乗っ取ろうともくろみ、静代と関係を持って雅彦のデータを盗もうとする。

片桐……松澤匠
雅彦の部下。菊池の計画に加わり、雅彦を退任させようとしている。

大沼……水澤紳吾
雅彦の部下。ゲーム事業を担当。赤字を出して雅彦から叱責される。

坂口和子……江波杏子(回想:魏涼子)
雅彦の母。ホステスをしながら女手ひとつで雅彦を育てあげた。現在は施設にいる。雅彦とは何年も会っていない。

丸山沙織……酒井美紀(回想:吉田美月喜)
雅彦の高校時代の同級生。雅彦が告白した相手。同じクラスの千夏のことが好きだと雅彦に打ち明ける。

感想

BSプレミアムの実験的な試みは評価します。
でも、ドラマとしてはイマイチでした。

部下の裏切り、妻の不倫、息子のいじめ、疎遠な母親、高校時代に自殺を図った同級生、余命宣告された主人公。

どれも「どこかで見たことある」手頃なエピソードを集めただけで、ストーリーとしての驚きや新鮮味はありませんでした。テンポも悪く、間延びした印象を持ちました。

物語の展開よりも、ドローンによる映像を重視しているためと思われますが……。

このドラマの見どころは「最新のドローン・カメラによるカラスの目線」です。
でも、もう少しストーリーにも力を入れてほしかった。

ドローンの映像だけで視聴者を引きつけるのは難しいと思います。
ストーリーが面白ければ、ドローンの映像ももっと生きたのではないでしょうか。

設定は面白いのになぁ…。

ふぐ丸

残念。

あと、カラス(ドローン)の目線は、まっすぐ飛んでいるときは爽快で気持ちがいいのですが、旋回したりフラフラ揺れたりすると、たちまち酔います。これもちょっとマイナス。

でも、こういう試みの繰り返しがいい作品を生むと思うので、これからも、新しいことにはどんどん挑戦していってほしいです。


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