「きのう何食べた?」第8話|シロさんの八つ当たりと同性カップルの問題

ドラマ「きのう何食べた?」

「きのう何食べた?」の記事一覧を見る

どうも、夏蜜柑です。
テレ東金曜深夜「きのう何食べた?」第8話。

ケンジの友達のゲイカップルと食事をすることになったシロさん。

周りの目を気にするあまりそっけない態度になってしまったり、そういう自分に嫌気がさしてケンジに八つ当たりしてしまったり……。

わたしはシロさん同様に周りの目を気にするタイプなので、そういうのよくわかる。
ケンジの明るさと優しさに救われていることも。

菅原大吉さん演じるテツさんの一言に、いろんな感情がぶわっと沸き起こりました。

夏蜜柑
今回は筑前煮と鮭と卵のちらし寿司。

第8話のあらすじとキャスト

第8話のあらすじ

  • 史朗(西島秀俊)は賢二(内野聖陽)の友達の同性カップル、長島義之(正名僕蔵)と本田鉄郎(菅原大吉)とレストランで食事をすることに。しかし周りの目が気になる史朗は食事どころではなく、会話は全く弾まない。帰り道、謝る賢二に思わず怒鳴ってしまう史朗。
  • 翌日、賢二の好きな桃をシェアするため、史朗は佳代子(田中美佐子)の家を訪ねる。「あいつとは絶対に別れたくない」と心の内を打ち明ける史朗に、佳代子は「別れたないための努力を惜しまないってステキよ」と言う。
  • その晩、賢二が義之たちを家に連れてくると聞き、史朗は慌てて料理を作る。オーガニックに凝っているという義之たちの口に合うかどうか気になり、緊張する史朗。だが2人の目的は史朗に〝ある相談〟をするためだった。
  • 鉄郎は自分の財産を全額義之に渡すため義之と養子縁組をしたいと言い、史朗に相談に乗って欲しいと言う。鉄郎の両親は今も健在で、鉄郎が死んだ場合財産の3分の1は両親が受け取ることになるが、鉄郎は「両親にはビタ一文渡したくない」と話す。
  • 史朗は2人の力になることを約束し、事務所に来るよう促す。2人が帰った後、なぜそのことを最初から話さなかったのかと賢二を責める一方で、自分の器の小ささに嫌気が差す史朗。翌朝、賢二は何事もなかったかのように史朗に「ハンバーグが食べたい」と言い、2人は仲直りする。

第8話のキャスト

筧史朗……西島秀俊
矢吹賢二……内野聖陽
長島義之……正名僕蔵
本田鉄郎……菅原大吉
富永佳代子……田中美佐子

第8話の感想

初対面のケンジの友達につっけんどんな態度を取り、せっかくの食事の場を白けさせ、ケンジの顔を潰してしまうシロさん。

客観的に見ると本当に感じ悪いですよね……。
でも「無理だ」っていう気持ち、半分だけわかります。

わたしひとりでもあんなフロアのど真ん中の席、嫌ですもん。
全方位から見られている気がして、落ち着いて味わえない。

夏蜜柑
間違いなくソッコーで食べて、一目散に帰ります。

ケンジのことも、ヨシくんのことも、テツさんのことも、本当は怒ってない。
ただ周りの目が気になって、居たたまれないだけ。

そんな自分の器の小ささに苛立ち、自分を嫌な気持ちにさせたケンジに八つ当たりし、自己嫌悪に陥る。シロさん、自分でも「面倒くさい」と思っているんじゃなかろうか……。

余談ですがうちの夫は「おしゃれなカフェ」が苦手で、「女の人にジロジロ見られている気がする」「場違いな気がして居たたまれない」そうです。本人は若くないことや体が大きいことを気にしているようで。

わたしが行きたがるので付き合ってはくれますが、終始上の空で、やっぱり会話は弾みません(笑)

しかし、佳代子さんとの会話で、シロさんの本音が浮き彫りに。

「今あいつと別れたら、俺のほうがダメージでかいんだろうな」
「さっさと次の誰かを好きになるのは、間違いなくケンジなんですよ」

また恋人を探すのは面倒だから、絶対に別れたくないと言うシロさん。
社会的な契約も責任もない簡単に切れる関係だからこそ、努力が必要だと語ります。

それに対する佳代子さんのセリフがいいんですよね。

「別れないための努力を惜しまないって素敵よ。夫婦なんてそういうのないんだから」

安心して生活を送れるって特別なことなのに、いつの間にか忘れてしまうんですよね。
まぁ、いっつも危機感持ってるのもしんどいけど。

ケンジがテツさんたちを紹介したのには、訳がありました。

テツさんは59歳で、飲食店を経営していて、多少の財産がある。
それをすべてヨシくんに渡したいと思っている。

けれど法律では、遺言書があったとしても、両親が健在なら両親に3分の1の財産が渡ることになる。

「僕が歯を食いしばって貯めた金を、田舎の両親にビタ一文渡したくないんです」

この一言にテツさんのこれまでの人生がすべて込められているようで、思わず涙が。
両親との関係を語らなくても、想像できる一言でした。

テツさんはヨシくんと養子縁組をすることで、ヨシくんひとりを相続人にしたいと打ち明けます。

シロさんが弁護士として力になると請け合ってくれたこともだけど、何も訊かずに受け入れてくれたことも、テツさんは嬉しかったんじゃないかと思う。

シロさんが「ケンジのようになりたい」と思う気持ち、わかるなぁ。

でも一緒に暮らしていたら自然と影響を受けるものだから、シロさんは自分でも気づかないうちに少しずつ変わっていってるんじゃないでしょうか。

年を取ったからって悩みが減るわけではないし、学ぶこともまだまだたくさんある。
40だからって惑わないことはないんですよね。

「きのう何食べた?」の記事一覧を見る