どうも、夏蜜柑です。
テレ東の日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」。


以下、ネタバレを含みます。
あらすじ
- 明治12年。鳴江萬治郎は、大阪の米穀店「鳴江屋」の4人目の子供として誕生。13歳になった萬治郎(渡邉蒼)は、薬種問屋「小南理助商店」に丁稚奉公に出る。
- 店主・小南理助(西田敏行)は日本人向けの葡萄酒の開発に力を注ぎ、利発で人一倍鼻がきく萬治郎を手伝わせるようになる。だが、東京で梟印葡萄酒を口にした理助は、そのおいしさに愕然。洋酒作りを諦めてしまう。
- 萬治郎は理助のもとを離れ、実家のそばに「暁屋」という店を構える。どうしても葡萄酒作りを諦めきれない萬治郎は、兄・千恵蔵(生瀬勝久)にもらった金で神戸へ向かう。そこで初めてウイスキーを口にし、かつて夢の中に出てきた「琥珀色の光」と同じ色の酒に心を奪われる。
- 萬治郎はサト(檀れい)と結婚。萬治郎が開発したポートワイン「天道」は、東京でも知れ渡るようになる。だが関東大震災で壊滅した東京を目の当たりにした萬治郎は、日本初の国産ウイスキー造りに乗り出すことを決意。
- 萬治郎は本場スコットランドでウイスキーの製造を学んだ松亀正行(山本耕史)を説得し、松亀の知識を手がかりに山崎に蒸留所を作る。4年後、初の国産ウイスキー「雷神」が完成するが、売れ行きは芳しくなかった。
- 昭和12年。ようやく納得のいくウイスキーが完成する。だが、そのウイスキーの瓶を調達するため東京へ向かった長男の寿太郎(大東駿介)は、東京で心筋梗塞を起こし亡くなってしまう。
- 寿太郎が用意した切子の瓶で売り出した「雷神ウイスキー・寿」は、飛ぶように売れる。まもなく太平洋戦争が始まり、ウイスキーの製造が自由にできなくなってしまう。
- 空襲で暁屋は消失、妻・サトも病死する。戦争が終わると、萬治郎は店を立て直してアメリカ人相手に商いを始め、販売を再開した「雷神」は大ヒットを飛ばす。その後、鳴江萬治郎は83歳でこの世を去った。
キャスト
鳴江萬治郎……内野聖陽
鳴江サト……檀れい
鳴江千恵蔵……生瀬勝久
松亀正行……山本耕史
鳴江寿太郎……大東駿介
中井大五郎……田口浩正
鳴江萬治郎(幼少時代)……渡邉蒼
ミドリ……倉科カナ(特別出演)
鳴江義兵衛……中村梅雀
大川与兵衛……市川左團次
国生栄太郎……伊武雅刀
鳴江ちよ……原田美枝子
小南理助……西田敏行
ナレーション……渡辺いっけい
感想
長かったけど(2時間半)、テンポがよくてサクサク進むので、あまり長さを感じませんでした。
でも偉人伝を数時間でまとめてるので、ドラマ感は薄かったかなぁ。

わたし偉人伝は割と好きなほうなんですけど、朝ドラはあまり好みではなくて。
だから、できればこういうの夜の連ドラでやってほしいなぁ。
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ドラマ感は薄かったけど、内野聖陽さん演じる主人公が豪快で面白い人物だったので、いつの間にか引き込まれてました。
モデルはサントリーの創業者、鳥井信治郎さん。
お生まれは大阪市北区堂島だそうです。
堂島かぁ。へえ~。
……などと、のんきにWikipediaを見ていたら、驚きの事実が!

むかし職場のすぐ近くにあって、毎日建物の前を通ってましたよ~。
ドラマ「平成細雪」では、蒔岡本家のロケ地になっていたところです。
西田敏行さんは、小西儀助さんの役だったのね。
なんかいきなり親近感がわくわ~。
サントリーの山崎蒸留所(大阪府三島郡島本町)へは、2度ほど行ったことがあります。
あのあたりは、本当にいいところなんですよね。
すぐそばにある大山崎山荘美術館がお気に入りでした。
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ドラマとしては、前半の丁稚奉公時代がいちばん面白かった。
西田敏行さん演じる怖い旦那はんの葡萄酒づくりを手伝うところ、ワクワクしたなぁ。
あんなに心血注いでたのに、梟印に負けてあっさり撤退してしまう旦那はん……。

生瀬勝久さん演じる千恵蔵さんもよかった。
ナチュラルで柔らかい関西弁と、ちょっととぼけた表情がユニークで。
きかん坊な主人公を見守る役どころもあって、優しい気持ちにさせてくれました。
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人間関係の描写がほとんど軽く流されていたところは残念だったけど、全然飽きなかったし面白かったです。
「マッサン」見てないから、初めて知ることも多かったし。
ドラマでは何でも簡単にやり遂げてる感じだったけど、本当はもっともっと時間をかけていろんな苦労や努力をされていたんだろうなぁ。
そのあたりの詳細も、きっと原作には書いてあるんだろうけど……。
ところで、原作は企業名も個人名も実在そのままなのに、ドラマになると架空のものに変えなきゃいけないんですねぇ(バレバレなのに)。
そこがちょっとだけモヤモヤしました。
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