どうも、夏蜜柑です。
NHK・BS時代劇「小吉の女房」が始まりました。
まさに「ホームドラマ時代劇」でしたねぇ。
ホームドラマが苦手なわたしとしては最後まで持ちこたえられるかどうか不安だったのですが、意外としっかりした時代劇で飽きませんでした。さすが山本むつみさん。

第1話「旦那様は就活中」のあらすじ
- 文政10年。本所割下水に暮らすお信(沢口靖子)は貧乏旗本・勝家の家付き娘。婿養子の小吉(古田新太)は、お役目に就けない幕臣たちの編入先である小普請組でくすぶっていた。
- ある日、小吉の実家・男谷家から呼び出しがあり、兄・彦四郎(升毅)から小吉を御徒士に取り立てる話が進んでいると聞かされる。だが御徒士頭が子供の頃からの因縁の相手・石川太郎左衛門(高橋和也)だと知った小吉は気乗りしない。
- 兄と父・平蔵(平泉成)の顔を立てるため、小吉は太郎左衛門らの接待を我慢して務めるが、組中の者たちが平蔵や男谷家を貶める発言を繰り返すのに腹を立てて喧嘩をふっかけ、御番入りの望みは消えてしまう。
- お信は小吉の不始末を謝るため平蔵に会いに行く。平蔵は「出世のためなら親の悪口も平気で聞くような卑しいヤツでなくてよかった」と語る。その晩、平蔵は卒中の発作で倒れ、帰らぬ人となる。
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第1話の感想
時折挟まれる小吉の子供時代の武勇伝が楽しいです。
小吉の自伝「夢酔独言」からのエピソードなんですかねー?
わたしは未読なのでわからないのですが、史実はもっと「アブナイ人」のイメージがあるなー。
13歳のときに伊勢参りの旅に出たり、20歳のとき(既に所帯を持っていたにもかかわらず)再び江戸を出奔したりしたのは本当らしいです。父親に座敷牢に入れられるって……よっぽどですよね。
ちなみにこの自伝、「俺のまねはするな」と子孫に伝えるために残したものらしい。
沢口靖子さんはデビュー当時からほとんど印象が変わらないですね。
ずっと少女のような初々しさ。棒読みも彼女の個性になっていて、なんとなくユニークで愛らしいです。
古田新太さんとの夫婦役、しっくりくるなぁと思ったら年齢一緒なんですね。それはそれで驚くわ。
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ラストシーンでお信が色紙に書いていた「雲外蒼天」。
たしか「みをつくし料理帖」にも出てきたと思うのですが、「雲の外に出れば青空が望める」という意味で、転じて「困難に行く手を遮られても、努力して乗り越えれば素晴らしいことがある」ということを示しています。
ホームドラマだし小吉は無役のまま生涯を閉じているのでドラマチックな展開にはならないと思いますが、次回は早くも麟太郎(のちの勝海舟)にチャンスが巡ってくるようです。季節ごとの江戸の暮らしぶりを見るのも楽しみ。

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