韓国ドラマ「リセット~運命をさかのぼる1年~」(全12話)についてまとめました。
過去に戻って人生をやりなおす“リセット”の権利を与えられた10人が、謎の連続殺人事件に巻き込まれるというサスペンスドラマ。ハリウッドリメイクも進行中だそうです。
原作は乾くるみさんの小説『リピート』で、日本では2018年に貫地谷しほりさん主演で「リピート ~運命を変える10か月~」というタイトルでドラマ化されました。
韓国版では登場人物の設定が大胆に変更され、日本版とは異なるストーリー展開が用意されています。
Contents
作品概要
- 放送局:フジテレビTWO
- 放送時間:2021年3月10日(水)から毎週火-金曜0:00~ほか
- 製作国:韓国(2020年)
- 原題:365:運命をさかのぼる1年
- 原作:乾くるみ『リピート』
- 脚本:イ・ソユン/イ・スギョン
- 演出:キム・ギョンヒ
あらすじ
自分のせいで先輩刑事が殺された過去から憂鬱な毎日を送る刑事チ・ヒョンジュと、不慮の事故で車椅子生活を余儀なくされた人気ウェブ漫画家シン・ガヒョン。
公式サイトより
失意の日々を過ごしていた2人のもとに、ある日突然、精神科専門女医イ・シンから電話がかかってくる。
彼女から「現在の記憶を持ったまま、1年前に戻れる」と聞き、2人は指定された施設を訪問。そして、同じように集められた8人の男女とともに1年前に“リセット”し、人生をやり直すことに。
しかし、参加者が次々と謎の死を遂げる連続殺人事件に発展。ヒョンジュとガヒョンは“リセット”の秘密と事件に挑み、運命を変えようと奮闘するが…。
予告動画
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原作について
このドラマの原作は、乾くるみさんの小説『リピート』(2004年刊行)です。
現在の記憶を持ったまま10か月前の自分に戻る、という夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている人々の行方を描いた作品。
『イニシエーション・ラブ』で知られる著者が、永遠の名作『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ、タイムトラベルミステリーです。
登場人物(キャスト)
※第4話までのネタバレを含みます
主要人物
チ・ヒョンジュ(イ・ジュニョク)
マガン警察署強力係の刑事。怠け者で、仕事に対する使命感はさほどない。信頼する先輩ソノが殺され、刑事を辞めようと考えていたとき、過去に戻る“リセット”のチャンスを与えられる。ウェブ漫画「ヒドゥン・キラー」の大ファン。
シン・ガヒョン(ナム・ジヒョン)
人気ウェブ漫画家。仕事も恋愛も順調だったが、ひき逃げ事故に遭い、車いす生活を送ることに。愛犬マルが行方不明になり、恋人とも別れ、生きる気力をなくしていたとき、“リセット”のチャンスを与えられる。
イ・シン(キム・ジス)
心理相談専門クリニック「至安園」を運営する精神科医。記憶だけを過去に送って1年を繰り返すことができる“リセット”の方法を知る謎の人物。ヒョンジュら無作為に選出した人々に“リセット”の体験を提案する。
ヒョンジュの関係者
パク・ソノ(イ・ソンウク)
強力係の刑事。ヒョンジュの先輩で相棒。2019年1月15日、服役を終えて出所したばかりの凶悪犯オ・ミョンチョルに殺される。その後ヒョンジュの“リセット”によって死は回避されるが、ヒョンジュの行動を怪しむようになる。
ホ・ジャンイル(リュ・テホ)
強力係のチーム長。パクの死から立ち直れないヒョンジュにカウンセリングを勧める。ヒョンジュが提出した退職届を破いている。
チン・サギョン(ユン・ヘリ)
強力係の刑事。ヒョンジュの同期。スヌの相棒。
ナム・スヌ(リョウン)
強力係の刑事。ヒョンジュの後輩。サギョンの相棒。
ガヒョンの関係者
ハン・ウジン(イム・ヒョンス)
ウェブ漫画会社の副チーム長。ガヒョンの担当者で、恋人でもある。ガヒョンとは結婚の話が進んでいたが、交通事故に遭ったことで別れを切り出される。
ミン・ジュヨン(ミン・ドヒ)
ガヒョンのアシスタントで親友。リセット前はガヒョンとウジンの仲を心配していたが、“リセット”後、隠れてウジンと関係を持っていたことが判明する。
ク・スンミン
ウェブ漫画会社の社員。ウジンから仕事を引き継ぎ、ガヒョンの担当となる。ガヒョンのファンで、担当になったことを喜ぶ。
リセッター
パク・ヨンギル(チョン・ソクホ)
宅配運転手。ロトを当てて金儲けをしようと企んでいたが、“リセット”直後に事故で亡くなる。最初の死者。
チェ・ギョンマン(イム・ハリョン)
警備員。来月結婚する息子のためにロトの当選金で新居を贈ろうとしていたが、“リセット”して間もなく心筋梗塞で亡くなる。2人目の死者。
ソ・ヨンス(イ・シア)
新婚生活を送る女性。暴力的な夫と別れるために“リセット”を選ぶ。だが予測できなかった状況に追い込まれ、命を落とす。3人目の死者。
チャ・ジュンソク(チョン・ミンソン)
ファンドマネージャー。投資に失敗して会社の金を使い込んだうえ、賭博に手を出して借金取りに追われている。“リセット”後は投資で大金を稼ぎ、借金を返済。家族とカナダに移住する計画を立てていたが、遺体で発見される。4人目の死者。
ペ・ジョンテ(ヤン・ドングン)
廃車場職員。賭場に出入りするチンピラ。高利貸しの取り立て屋でもある。密かにリセッターたちを監視している。ある目的のため、イ・シンと取引する。
ファン・ノソプ(ユン・ジュサン)
年配の紳士。リセット後に念願だったカフェ「36.5℃」をオープンし、リセッターたちが集まる場所となる。愛妻家で優しい性格。
コ・ジェヨン(アン・スンギュン)
プロゲーマー。リセッターの死に疑問を抱き、“リセット”の隠されたルールを探ろうとする。ジョンテを金で雇い、ある人物を探させる。
キム・セリン(イ・ユミ)
浪人生。“リセット”を前向きに受け入れ、韓国大合格を目指す。容姿端麗で優秀な姉が自分をかばって交通事故で亡くなり、それ以来両親から冷遇されている。ガヒョンを姉のように慕う。
そのほか
ソ・ヘイン(キム・ハギョン)
花屋を経営する女性。“リセット”に招待された11人のうちの1人だが、妊娠を理由にリセットを拒んだ。
チェ・ヨンウン
セリンの彼氏。大学生。高校時代は“チェ・ミノ”と名乗っていたが、ある理由から改名した。
各話のあらすじ(ネタバレ有)
2019年1月15日。刑事のヒョンジュは先輩パク・ソノと協力して詐欺師を逮捕。だがそのせいでウェブ漫画家シン・ガヒョンのサイン会に遅れ、サインをもらい損ねてしまう。
その夜、ヒョンジュは7年前に逮捕したオ・ミョンチョルに待ち伏せされる。ミョンチョルは服役を終えて出所したものの、病気が見つかり余命宣告を受け、ヒョンジュに復讐することを決めたという。ヒョンジュに“生きる苦しみ”を与えるため、ミョンチョルはソノをヒョンジュの家に呼び出し、殺したのだった。
11か月後。車いす生活を送るガヒョンは生きる希望を失い、担当者で恋人のウジンに別れを切り出す。ヒョンジュはソノの死から立ち直れず、退職届を出す。ヒョンジュは見知らぬ女性から「明日11時34分に釜山発ソウル行きのKTXが脱線し、2名が死亡、58名が負傷する」という謎めいた電話を受ける。翌日その通りの事故が起きる。
女性は土曜日に指定の場所へ来れば、過去に戻るチャンスを与えるという。届いたメールには、至安園のURLが貼り付けられていた。至安園に集められたのは、ヒョンジュを含む11人。そこには車いすのガヒョンもいた。
彼らを待っていたのは精神科医のイ・シンだった。シンは時空の隙間を見つけたと言い、無作為に選んだ彼らに、記憶だけを過去に送って人生を繰り返す“リセット”を提案する。
彼らが戻れるのは、1年前の2019年1月11日午前11時。もし提案を受け入れるなら、1週間後に再びここに集まるよう告げる。
ヒョンジュはソノを救うため、過去へ行くことを決意。一週間後、再び至安園に集まったメンバーはシンとともにリムジンに乗り、崖下に転落する。
意識を取り戻したヒョンジュは、1年前に戻ったことを知る。生きているソノを確認し、抱きしめるヒョンジュ。ソノは過去の知識を生かして詐欺師のアン・ギョンナムを逮捕し、ソノを殺したオ・ミョンチョルのもとへ。先回りして犯行現場を押さえ、ミョンチョルを逮捕する。
一方、ガヒョンは事故に遭う前に戻り、自身の足で歩ける喜びを噛みしめる。愛犬マルを散歩中、偶然ヒョンジュと会うガヒョン。ヒョンジュはリセット前、迷子になったマルを拾って面倒を見ていたことを明かす。
帰宅したガヒョンは、恋人ウジンと親友ジュヨンが抱き合っているのを目撃。ウジンに別れを告げ、ジュヨンにも家を出ていくよう告げる。
リセットから一週間後、至安園にメンバーが集まる。シンは、宅配運転手のパク・ヨンギルが亡くなったことを知らせる。
パク・ヨンギルは“リセット”の瞬間に気を失い、交通事故に遭って即死したという。責任を感じたシンは、「困ったことが起きたら私を訪ねてください」と告げる。
ガヒョンが1年前にひき逃げ事故に遭った日が訪れる。彼女は家から無事だったが、代わりに親友のジュヨンが同じ場所で事故に遭い、亡くなってしまう。罪悪感に駆られたガヒョンは至安園を訪ね、シンの催眠療法で事故当時の記憶を取り戻し、リセッターの1人であるソ・ヨンスの婚約者キム・デソンが犯人だと気づく。
ヨンスは彼と別れるために“リセット”したとガヒョンに明かし、必ず自首させるから1日だけ待ってほしいと言う。だがその後、ヒョンジュの捜査でヨンスが同乗していたことが判明。“リセット”前にガヒョンをひいた犯人はヨンスだった。
デソンが車を処理した廃車場を見つけたヒョンジュは、ギソンの勤務先の病院を訪ね、証拠写真を突き付けて自首するよう勧める。
ジュヨンの葬儀に出向いたガヒョンは、そこでリセッターのチェ・ギョンマンの葬儀が行われていることを知る。死因は心筋梗塞だった。同じくリセッターのコ・ジェヨンは偶然ではないと主張。「これは生き残りゲームだ」と断言する。
逃亡中のヨンスはガヒョンを呼び出し、事故を回避するために“リセット”したができなかった、と語る。当日店で酔い潰れていたヨンスは、迎えに来たデソンの車に乗せられ、気がついたら事故が起きていたという。
ヨンスは「今回の事故は私の責任じゃない」と言い張り、警察への出頭を拒む。さらに“リセット”に招かれたのは偶然ではなく必然だったと告げ、シンを信用しないほうがいいと忠告する。
翌日、ガヒョンはリセッターたちを集めてヨンスとの関係を告白。そこへヒョンジュが現れ、ヨンスが亡くなったことを伝える。
公園でヨンスの変死体が発見される。死亡時刻の直前にヨンスがガヒョンと言い争っていたことから、ガヒョンは署に連行される。
ガヒョンはヨンスが夫のデソンに脅されていたことを話すが、担当刑事のソノにデソンとの不倫を疑われ、思わず「彼は私の親友をひき逃げした犯人」と叫んでしまう。
ヒョンジュはガヒョンの無実を証明するため、デソンを連行。だが彼はヨンス殺害を否定し、廃車場の男に会っていたとアリバイを主張する。ひき逃げを認めたデソンを逮捕するヒョンジュだったが、ガヒョンと知り合いだったことが露呈し、捜査から外されてしまう。
ガヒョンは目撃情報によってアリバイが証明され、釈放される。ヨンスは足を踏み外して階段から転落した事故死として処理される。
ジェヨンは「至安園で座っていた席順に死んでいる」と指摘。自分の番が近づいていることを恐れたチャ・ジュンソクはヒョンジュに相談し、ジョンテと連絡が取れないことを伝える。
ヒョンジュはデソンが会っていた廃車場の男がジョンテだと知って驚く。ガヒョンと協力し、密かにジョンテの行方を捜すヒョンジュ。
携帯の通話記録からジョンテの自宅を突き止めた2人だったが、ヒョンジュは怪しい男に銃を突き付けられる。ガヒョンはジョンテの部屋でリセッターたちの隠し撮り写真を見つけ、ジョンテとシンが連絡を取り合っていたことを知る。
ヒョンジュに銃を突き付けたのはソノだった。ヒョンジュを指名手配犯チョ・ドゥパルと間違えたのだ。一方、ガヒョンはペ・ジョンテを追うヤクザたちに遭遇。彼らはある人物に雇われてジョンテを追っていたが、依頼主を明かそうとしない。。
ガヒョンはシンがジョンテにリセッターたちを監視させていたのではないかと疑い、至安園を訪ねるが、シンはセミナーで外国に行ったと聞かされる。
ジョンテが撮った写真の中には、2018年に撮影されたチャ・ジュンソクの写真があった。ヒョンジュが問い詰めると、ジュンソクは“リセット”前からジョンテと知り合いだったことを明かす。ジョンテはジュンソクが借金をしている高利貸しの取り立て屋で、リセット後も「会社にバラす」と脅され、金を渡していたという。
ガヒョンは心筋梗塞で亡くなったチェ・ギョンマンの家を訪ね、彼が買ったはずの1等のロトの当選金が家族の手に渡っていないことを知る。さらに、彼が亡くなる2日前、自宅に花かごが届いたという。転落死したソ・ヨンスの家にも花かごが届いていたことを思い出し、誰かが私たちの命を狙って花を贈っているのではと疑うガヒョン。
投資で儲けたジュンソクは会社を辞め、家族とカナダに移住することを決める。だがジュンソクの浮気現場を盗撮したジョンテは、彼を脅して大金を得ようとする。そこへヤクザが現れ、彼らの雇い主がジュンソクであることが明らかに。ジョンテは逃亡し、ジュンソクは彼を追って姿を消す。
その後、ジュンソクの遺体が発見される。遺書と思われる妻宛のメールが残されており、状況から警察は自殺と判断。ヒョンジュは他殺だと主張するが、確実な証拠が見つからない。ガヒョンはジュンソクの家にも花かごが届けられていたことを知る。
ガヒョンは携帯の位置情報からジョンテを見つけ、警察に通報して逮捕させる。だが帰国したイ・シンが引受人となり、ジョンテはすぐに釈放される。シンに呼び出され、至安園に集まるメンバーたち。生き残っているのは6人となっていた。
シンはジョンテに監視させていたことを認め、不測の事態を避けるためだったと明かす。そこに花かごが届き、「次はあなたです」と書かれたカードが添えられていた。
死を予告する花かごが届き、騒然となる一同。シンは宅配業者の情報をヒョンジュに渡し、送り主を調べてほしいと頼む。だが宅配業者は電話のやりとりだけで依頼主の顔を見ていなかった。
ノソプの店の近くに花屋があることを知ったヒョンジュはノソプを疑うが、花屋に依頼したのはジェヨンだった。ジェヨンは犯人を探すために偽物を送って反応を伺ったと語る。
これまでに送りつけられていた花かごには、謎めいた言葉を綴ったカードが添えられていた。ヒョンジュはカードの言葉を漫画の作品に書き込み、読者に推理させる。その結果、それらは「運命のかけらたち」という本の中の言葉だと判明する。
ヒョンジュはチャ・ジュンソクに花を届けた人物がソ・ヘインの夫だと知る。ヘインはリセットの招待を受けながらも、妊娠していたためにリセットを拒んだ女性だ。注文を受けて花かごを作っていたのはヘインだった。ヒョンジュとガヒョンはリセッターの誰かがわざと彼女を選び、花を届けさせたのではないかと推測する。
ヘインに花を注文した高校生は、求人サイトでこの仕事を見つけたと語る。ヘインのもとには新たに注文が舞い込み、カードと住所が届く。その住所はヘイン自身の店だった。ヒョンジュとガヒョンは花屋に向かうが間に合わず、ヘインの店は爆発する。
その頃、リセットの目的に気づいたジョンテはシンを脅迫しようと証拠を突き付ける。シンの手元には「運命のかけらたち」があった。
ヘインは生花店のガス爆発によって死亡する。外国人と高校生を雇ってヘインに花かごを注文していたのは、至安園のソン・ジヒョン室長だった。ヒョンジュとガヒョンはシンを問い詰めるが、彼女は何も知らないと言う。ジヒョンは「運命のかけらたち」という本を残して病院を辞めていた。
シンとジヒョンの関係を調べた2人は、シンがリセット直後に至安園を買い取り、以前の勤務先で知り合ったばかりのジヒョンを雇っていたことを知る。“リセット”への招待はシンによって計画的に準備されたものだった。
シンは至安園を閉鎖し、一人娘のヨンを連れて姿を消してしまう。ヒョンジュとガヒョンはこれまでの調査を白紙に戻し、最初からやり直すことに。
リセッターたちのもとに至安園からカードが届く。カードには「運命のかけらたち」の言葉が綴られていた。ガヒョンはページに記載されている章の数字が死亡する日付を表していることに気づく。そしてその日付は今日だった。
セリンの無事を確かめるため、ガヒョンは彼女の家へ向かう。部屋の中ではセリンがジョンテに襲われ、恋人のヨンウンも倒れていた。ヒョンジュは先輩のソノと逃げたジョンテを追い、ソノはジョンテと格闘して負傷する。
逮捕されたジョンテは「あの娘が俺を嵌めたんだ」と無実を主張。セリンを殴っていないと犯行を否定する。
7か月後。最初に死んだパク・ヨンギルの職場の後輩チャン・ジノの遺体が発見される。彼はカードで予告された「3月27日」に行方不明になっていた。もしもヨンギルが生きていれば、同じ事故に遭っていたはずだと推測するヒョンジュ。
ヒョンジュとガヒョンはリセッターたちを集め、カードが死亡日を予告していたことを教える。送り主であるシンが死亡日を知っていたのは、彼らが死ぬとわかっていたからだ。
そこへシンが現れ「正解です。皆さんは全員死んだ人です」と笑う。
7か月ぶりにヒョンジュたちの前に姿を現したシンは、リセットの本当の目的を明かす。リセットを繰り返す彼女は、5回目のリセットまで死んでいた彼らを生かし、7回目のリセットに招待したという。死ぬはずの人間を生かしたらどうなるか実験してみた、と語るシン。人の命を弄ぶ行為に、ヒョンジュとガヒョンは激しい怒りを覚える。
数日後、セリンは至安園を訪ね、次に死ぬのはガヒョンだと聞かされる。むごたらしい姿で死ぬと言われ、恐怖に怯えるガヒョン。だがシンを問い詰めると、「あなただとは言ってない」と笑う。シンはリセッターたちを振り回して楽しんでいるのだ。
ガヒョンはセリンの家の前で死んだはずの彼女の姉と会い、セリンが仮病や虚言を繰り返すミュンヒハウゼン症候群という病気だと知る。姉の死も、浪人生というのも、両親に嫌われているというのもウソだった。
セリンはシンに「次に死ぬのはあなた」と言われ、助かる道を教えてもらうために、ガヒョンを騙したことを打ち明ける。さらに大学の先輩ヨンウンを手に入れるため、ジョンテを利用して暴行事件をでっちあげたことも告白する。
セリンのストーカー行為に耐えられなくなったヨンウンは、警察に訴えることに。リセット前と同じ結果になり、焦ったセリンはシンに「もう一度リセットさせてほしい」と泣きつく。
ヒョンジュはジョンテと面会し、暴行事件がセリンの自作自演だったことを知る。ジョンテはシンに「セリンを見守ってほしい」と頼まれただけだった。やがてシンが雇った弁護士によって、ジョンテは仮釈放される。
出所したジョンテが向かった場所は、妹が入院する病院だった。心臓を患う彼女は、シンの手配で移植手術を受けることができたのだ。
ジョンテが帰宅すると、ジェヨンが待っていた。ジェヨンは密かに彼に大金を渡して、チェ・ミノという人物を探させていた。ジョンテは「ヨンウンがチェ・ミノだ」と告げる。そしてジョンテの家には監禁されているセリンの姿があった。
ガヒョンはセリンから「次に死ぬのは私。お願い助けて」というメッセージを受け取る。
セリンの留守電を聞いたガヒョンはヒョンジュとともに彼女を探し、排水溝で息絶えたセリンを発見する。セリンと最後に会話をしたシンは、その内容をヒョンジュにだけ伝える。ソウルを離れるよう助言したのにセリンは従わず、運命を変えられなかったと語るシン。
ジョンテの部屋には監禁した痕跡があり、セリンのものと思われる髪の毛も見つかる。だが隣人の目撃談ではセリンを連れてきた男はジョンテではなかった。
ジョンテは妹の前でセリンに真実を証言させようと、ジェヨンに頼んで連れてこさせたのだ。だが病院の前でセリンに逃げられ、彼女を見失っていた。セリンが殺された時刻にシンと会っていたジョンテは、警察にアリバイを証言してほしいと頼む。
一方、ガヒョンはヨンウンと会い、彼が高校時代にジェヨンからいじめを受けていたことを知る。当時ヨンウンは“チェ・ミノ”という名前だったが、いじめから逃れるために転校し、改名していた。
ジェヨンの父親が教育部長官候補のコ・ソッキュだということも判明。リセット前、ジェヨンのいじめ動画がSNSで拡散され、ソッキュは聴聞会で追及されていた。ジェヨンはそれを止めるためにリセットし、チェ・ミノに報復すべく探していたのだ。それを知ったセリンは死の直前、ヨンウンに電話で知らせていた。
ヒョンジュはジェヨンを出頭させるが、彼はセリンが殺害された時刻にヨンウンと一緒にいたと供述。ヨンウンへの暴行は認めるが、セリン殺害は否定する。
シンが提出した至安園の防犯映像で、ジョンテが犯行時刻に至安園にいたことも証明される。容疑が晴れたジョンテはヒョンジュに写真を送信し、「詳しいことは会って話す」と告げる。
自宅でヒョンジュを待っていたジョンテは、訪ねてきた怪しい人物に殺される。その頃、ガヒョンはこれまでの事件がすべてマガン署管内で起きていることに気づく。
ヒョンジュは警察に通報し、「家を訪ねたらジョンテが殺されていた」と説明する。ガヒョンはこれまでの事件がすべてマガン署の管轄で起きていることから、同一人物による連続殺人の可能性を疑う。
ガヒョンとノソプのもとに音声データが届き、ジョンテが殺される直前にヒョンジュと会う約束をしていたことや、死の瞬間「刑事さん」と呟いていたことがわかる。ガヒョンはヒョンジュを疑い始める。
ヒョンジュは現場に残されていた足跡がジェヨンのものであることを突き止める。事件発生時、ヒョンジュは現場から逃走するジェヨンを目撃していたのだ。だがジェヨンは殺害を否定。ヒョンジュこそ犯人だと思い込んでいた彼は、音声データを警察に送ったと言う。
その頃、ガヒョンは担当者のスンミンに拉致され拘束されていた。スンミンは会社をクビになり、ガヒョンのせいだと逆恨みしていた。ヒョンジュはガヒョンからのメッセージをヒントに犯人を突き止め、ガヒョンを救出する。
ジョンテが殺される直前にヒョンジュに送った写真は、サモ・ビジネスセンターを訪れるシンを撮ったものだった。当時センターでは新薬の発表学会が開かれており、ガヒョンはシンが難病を患っているのではと推測する。
警察に出頭したジェヨンは、いじめ動画の件でジョンテに脅迫され、動画を消そうと自宅に忍び込んだことを明かす。偶然殺害現場に居合わせた彼は会話を録音し、犯人の顔を見たという。間違いなくヒョンジュだったと証言するが、ソノは正しい記憶を引き出すため催眠捜査をさせてほしいとチーム長に訴える。
ヒョンジュはソノに問い詰められ、未来から来た“リセッター”であることを告白する。そして一緒にリセットした仲間たちが殺され、自分も命を狙われていると明かす。
ジェヨンはジョンテを殺した犯人に拉致され、監禁される。姿を現したのはソノだった。ソノは笑いながらジョンテを刺す。
連続殺人犯は刑事のパク・ソノだった。そうとは知らないヒョンジュは、ガヒョンとの捜査会議にソノを加え、真犯人を見つけ出そうとする。
ソノは投獄中のジョンテから話を聞き、ヒョンジュたちが未来から来た人間であることを知っていた。そして運命に従うように、セリンとジョンテ、ジェヨンを殺害したのだった。
ヒョンジュは犯人に誘い出されて廃工場へ向かい、そこでジェヨンの遺体を発見する。だがそれは、ソノが仕掛けた罠だった。殺人の疑いをかけられたヒョンジュは逃亡する。
ヒョンジュから連絡を受け、ソノは密かに彼を廃屋に匿う。次の標的はノソプだったが、拉致しようとしたところをヒョンジュに邪魔されて失敗する。命を助けられたノソプは、シンと取引をして彼女の手先となっていたことを明かす。ジョンテの部屋にUSB入りの箱を置いたのもノソプだった。そしてシンのリセットの本当の目的は、難病を患う娘ヨンを生かすためだと話す。
ガヒョンはヨンウンの学校を訪ねていた刑事がソノだと知り、彼が連続殺人犯だと確信する。信じられないヒョンジュは至安園を訪ね、シンを問い詰める。
シンはソノこそが連続殺人犯だと真実を告げる。凶悪犯オ・ミョンチョルをそそのかしてソノを殺すよう仕向けたのはシンだった。ソノが死んだことで、彼に殺されるはずだったリセッターたちは全員生き延び、リセットすることができたのだ。
ヒョンジュは自分のせいでリセッターたちが死んだという事実に、愕然とする。ヒョンジュがソノを救わなければ、リセッターたちは彼に殺されずに済んだのだ。
ヒョンジュはマガン署に出頭し、逮捕される。一方、ガヒョンが帰宅すると、家の前にはソノの姿があり…。
ソノはガヒョンの家に盗聴器を仕掛け、ヒョンジュとガヒョンが真実に辿り着いたことを知る。その頃ヒョンジュは、ある計画を実行するためマガン署に出頭していた。
盗聴器の存在に気づいたヒョンジュは、チーム長に状況を説明し、ソノを逮捕するための罠を仕掛ける。ジョンテのヘッドホンにGPS機能がついているという偽情報を流したのだ。ヒョンジュの罠に引っかかったソノは、ヘッドホンを確かめるため隠れ家へ向かう。
ガヒョンはソン室長が殺人現場の写真を撮っていたことを知り、ヒョンジュのアリバイを証明する映像データを提出させる。釈放されたヒョンジュはソノを尾行し、隠れ家を突き止める。
ソノはヒョンジュに向かって発砲するが、防弾服を着ていたヒョンジュは助かる。警官が駆けつけ、ソノは逮捕される。取調において、始まりは交通事故だったと明かすソノ。被害者は生きていたが、昇進したばかりだったソノは保身のために殺害。その後も殺人を繰り返しては、事故や自殺に見せかけて人々を騙し、楽しんでいたという。
ヒョンジュは至安園を訪れ、シンに「もうリセットはさせない」と宣言。あらゆる手を尽くして阻止すると言い放つ。
ノソプが姿を消し、ヒョンジュとガヒョンは彼がセジン病院に勤務する教授で、サモ製薬の顧問理事であることを知る。黒幕はノソプだったのだ。サモ製薬を訪ねた2人は、ノソプから預かったという箱を渡される。
その頃、ソノを乗せた護送者が事故に遭う。ぶつかったバイクの男は、シンが「あなたの運命」と言ってソノに渡した写真の男だった。ソノはバイクを奪って逃走する。
連続殺人犯のソノを殺し、10人の被害者を生かして一緒にリセットしようとシンに提案したのはノソプだった。ガヒョンとヒョンジュはノソプから死の予告カードを受け取り、どちらかが1月9日に死ぬことを知る。
ノソプと取引したソノは、護送車の事故を利用して逃走。至安園に匿われる。ノソプはソノに“リセット”のチャンスを与えるが、実は邪魔なヒョンジュを殺させるためのウソだった。
ガヒョンはソン室長がシンの娘ヨンを殺そうとするのを阻止し、ヨンは死なずに済む。ノソプはシンを“リセット”させるために毎回ヨンを殺していたのだ。真実を知ったシンは動揺するが、今生きていてもこの先いつ死ぬかわからないというノソプの言葉に丸め込まれ、再び“リセット”することを決意する。
ガヒョンはノソプに呼び出され、次に死ぬのはヒョンジュだと知らされる。必ず運命を変えてみせると誓うガヒョン。ノソプはソノに2人を殺すよう命じ、ソノはガヒョンを人質に取ってヒョンジュを呼び出す。
ヒョンジュが到着すると、ガヒョンはソノに撃たれ重傷を負っていた。ソノはヒョンジュを刺そうとするが、ガヒョンが身代わりになる。ソノを捕まえたヒョンジュだったが、ガヒョンは息を引き取る。
2020年1月11日。ヒョンジュは至安園を訪れ、シンからリセット方法を聞きだそうとするが、ノソプしか知らないという。シンは言葉通りに運命を変えたガヒョンに心を動かされ、娘を信じてリセットしないことを決める。
ヒョンジュは教授を追ってトンネルへ向かう。トンネルを抜けると道が2つに分かれており、ひとつは過去へ、ひとつは死に向かっているという。ヒョンジュは右の道を選ぶが、どちらもひとつの道に繋がっていた。
2019年に戻ったヒョンジュはノソプを薬事法違反で逮捕し、2度とリセットさせないよう刑務所に入れる。さらにソノの隠れ家を訪れ、ソノを逮捕する。
ガヒョンと再会するも、リセットしていない彼女にはヒョンジュの記憶がない。ガヒョンは連続殺人犯を逮捕した刑事として有名になったヒョンジュに、作品の監修を頼む。サインを条件に引き受けるヒョンジュ。
感想(ネタバレ有)
面白かったです!
日本版のドラマ「リピート」が面白かったので、ある程度わかってはいたのですが、日本版よりストーリーが複雑になっていて、どんでん返しの仕掛けもめちゃくちゃ凝ってました。
最後まで先が読めない展開で、「時間モノ」が好きなわたしとしては、とても楽しめました。
ちなみに日本版ドラマは「リピートに招待された人々は、全員死ぬ運命だった」という真相がすべて。連続殺人事件に絡む韓国版の後半部分はありません。たぶん原作にもないはずで、そこは韓国オリジナルではないかと。
あと、なんと言っても登場人物の個々の物語が濃い。唯一もの足りなかったのがソノかなぁ。あそこまでやるなら、もっと彼の背景を深掘りしてほしかった。
最後はちょっと駆け足だったけど、スッキリ終わってくれてほっとしました。
でも日本版のモヤるラストも、わたしはすごく好きなんですよね。人によって好みが分かれるところだと思います。
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