どうも、夏蜜柑です。
海外ドラマ「マニフェスト」第1話。
初回放送は10月15日ですが、スカパー!オンデマンドで配信されていたので視聴しました。
予想以上にサクサク進むドラマで、展開が早かったですね~。
飛行機に乗っている間に5年半の月日が経っていた……という設定ですが、乱気流はそれほどひどいものではなく、あっというまに平常に戻ります。
つまり乗客や乗組員たちにとっては、何も「異常なこと」は起こっていないという認識。普通に空港に着陸したら、唐突に「あれから5年半経ってるんですよ」と言われる。
「はぁ?」という感じなんですが、意外とみなさんパニックにならず、サクッと受け入れます。
828便にまつわる謎も興味深いのですが、5年半の失われた歳月に苦悩する登場人物たちの人間模様にも引きつけられます。
この記事の目次
第1話「828便」のあらすじ
- 2013年4月7日。ジャマイカで休暇を過ごしたストーン一家は、帰国の途につくため空港でニューヨーク行きの飛行機を待っていた。そこへ、定員超過のため次の便を待つ乗客には400ドルの謝礼を支払う、というアナウンスが入る。
- 女性警察官のミカエラは同僚のジャレッドにプロポーズされていたが、交通事故を起こした罪悪感にとらわれ、結婚に踏み切れずにいた。結婚を促す家族から離れるため、ミカエラは次の便に乗ることを決める。ミカエラの兄・ベンも白血病の息子・カルと共に次の便に乗ることに。
- ミカエラたちを乗せたモンテゴ航空828便は途中で凄まじい乱気流に見舞われるが、すぐに平常に戻る。無事にニューヨークの空港に着陸するものの、彼らを待ち構えていたのは国家安全保障局と地元警察だった。
- ミカエラたち乗客と乗組員は、現在の日付が2018年11月4日で、ジャマイカを発った日から5年半以上の歳月が経過していることを知らされる。ミカエラとベンは家族との再会を果たすが、彼らは5年半分年を取っていた。
- ミカエラの母は病気で亡くなっており、婚約者のジャレッドは主任刑事となって親友ローデスと結婚していた。ベンの娘オリーブは高校生に成長していたが、心に傷を負って何年も精神科に通っていた。
- 828便の乗客のひとりだったサンビは、自分が取り組んでいた細胞再生に関する研究が5年半の間に実用化され、何百人もの小児がん患者を救うのに役だったことを知って喜ぶ。だが同じ乗客だったカルは「規定外」として治療対象から外されてしまう。
- 環境の変化に戸惑う中、ミカエラは頭の中に響く自分の声を聞く。ミカエラはその声に従ってバスに轢かれそうになった子供を助けたり、誘拐された2人の少女を救助する。ベンもまた同じ声を聞いていた。
- ミカエラとベンは声に導かれるように、飛行機が駐機している滑走路へ向かう。そこには828便の乗客と乗組員たちが集まっていた。彼らが見守る中、飛行機は爆発し炎上する。
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MANIFEST/マニフェスト【シーズン1】全話あらすじ・登場人物(キャスト/吹替)・相関図
第1話の感想
ミカエラが抱える問題
主人公は、ニューヨーク市警の新米警察官ミカエラ。
同僚で恋人のジャレッドとは家族公認の仲で、母親や兄のベンから「早く結婚したら」「これ以上彼を待たせるな」とせっつかれています。
しかし、ミカエラは自分が運転する車で交通事故を起こし、同乗者を亡くしたことを引きずっていて、結婚に踏み込めません。
同乗者がミカエラにとってどういう存在の人だったのかは明かされていません。
親しい友人だったのでしょうか?
そんな彼女が828便に乗って帰ってくると、愛する母親は病気で亡くなり、アパートは解約されて帰る家もなく、仕事は内勤に変更され、恋人のベンは親友ローデスと結婚していました。
これキツくないですか。
ミカエラにしてみれば、事故や災害で突然なにもかも失うのと同じなわけで。
828便に乗っていた人以外、誰も彼女の気持ちを理解できないという点も残酷です。
ベンが抱える問題
ミカエラの兄・ベンは、白血病の息子カルと828便に搭乗。
カルは余命宣告を受けていたのですが、5年半の間に新しい治療法が開発され、希望が見えてきます。その治療法は、同じ828便の乗客だったサンビの研究が実用化されたものでした。
しかし、カルの双子のきょうだいオリーブは高校生になっていて、しかも彼女はベンとカルを亡くしたショックで精神的に不安定になり、何年もセラピーに通っていました。
カルの治療のことで頭がいっぱいで、オリーブの気持ちを考えてこなかったことを後悔するベン。さらにラブラブだった妻グレースは、5年半の間に新しい恋人を作っていた様子(ベンはまだ気づいていない)。
必死に家族との絆を取り戻そうとするけれど、仕事は見つけなきゃいけないし、妹ミカエルのことも気になるし、イロイロ山積みです。
頭の中で聞こえる“声”
現実を受け入れようとするミカエラとベンですが、さらに彼らを混乱に陥れるのが頭の中で聞こえる謎の“声”。
その声に従って行動した結果、ミカエラはバスに轢かれそうになった男の子を救い、誘拐されて物置に監禁されていた少女たちを救い出します。
ミカエラのことを「異常」だと言っていたベンにも、同じように“声”が聞こえるようになる。さらに、ほかの828便の乗客や、乗組員たちにも。
NSA(国家安全保障局)はなぜ828便の乗客たちが5年半前と変わらぬ姿で戻ってきたのか、その真相を突き止めるべく機体を調べようとしていたのですが、その前に飛行機は謎の爆発を起こし炎上してしまいます。
「828」の謎
ミカエラたちが乗った飛行機は、モンテゴ航空828便。
この「828」という数字は、ほかのシーンでも登場しました。
まず、ミカエラの母の好きな言葉「All Things Work Together For Good」(万事がいいほうに働く)。これはローマの信徒への手紙8章28節にある一節だそうです。
もうひとつは、ミカエラが「逃がして」という“声”を聞いた工場(誘拐された姉妹が監禁されていた)の入り口に記されていた数字が「828」でした。
この数字に、謎をとく鍵があるのでしょうか。