
「未解決の女 警視庁文書捜査官」
どうも、夏蜜柑です。
「未解決の女 警視庁文書捜査官」第2話。
面白いけど、やっぱり「文書解読のエキスパート」という部分が弱い気がします。コナン君形式は1話限りなのかなぁ。「64」にそっくりなシーンがあったけど、オマージュ?
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
第2話のあらすじ
- 大手IT企業社長・幸田雅也(戸次重幸)の一人娘・遥花(畑芽育)が誘拐される。犯人は身代金1億を要求し、電話に出た遥花はなぜか「かもめ」という言葉を父親に伝える。
- 身代金の受け渡し役に第6係の矢代(波瑠)が選ばれるが、矢代は犯人から次々と指定される場所を走り回らされた挙げ句、刑事であることがバレてしまう。まんまと身代金を犯人に奪われ、意気消沈する矢代。
- 鳴海(鈴木京香)は、12年前の未解決事件を思い出す。それは主婦・坂下菜々美(高岡早紀)の娘・芽以が誘拐された事件で、当時、芽以もまた「かもめ」という言葉を伝えていた。
- 鳴海は幸田のマンションを訪れ、部屋の窓から「久留米かすり和もめん」という看板が見えることを知る。12年前、芽以を誘拐したのは幸田夫妻だった。3歳だった芽以は、看板を見て自分が読める「か」「も」「め」の3文字だけを伝えたのだった。
- 芽以の母・菜々美の自宅を訪ねた川奈部(光石研)らは、菜々美が同僚の男を誘って今回の誘拐事件を企てたことを知る。清掃員として働いていた菜々美は、派遣された学校で自分の娘と同じハート型のほくろを持つ遥花を見て、遥花が芽以であることに気づいたのだった。
- 菜々美の目的は、幸田夫妻に復讐し芽以を取り戻すことがだったが、12年間遥花として育てられた芽以にとって、両親は幸田夫妻だった。菜々美は芽以と心中を図ろうとするが、矢代の説得で思い留まる。
第2話の感想
かつての被害者が犯人という、やりきれない話でしたね。
事件は解決したけど、最後は誰も救われない。
菜々美は子供を誘拐され、警察の捜査によって夫の浮気が発覚し離婚。清掃員をしながら狭いアパートで暮らし、やっと見つけた子供は、金持ち夫婦の子供として幸せに暮らしている。
自分の娘を誘拐し、その娘の前で殺人未遂の現行犯として逮捕された彼女に、どんな希望があるのか……。
芽以にしても、今まで両親だと思い込んでいた父母は他人で、しかも誘拐犯で、今回自分を誘拐して殺そうとしたのが実の母親だなんて、あまりにも辛すぎる。
ドラマではすんなり受け入れていましたが、15歳には受け止めきれない真実だと思います。両方の家族を失った彼女の今後を思うと、可哀想でなりません。
芽以を誘拐した幸田の妻は余命わずかで、罪を償う前に亡くなりそうですし。
ああ~どう考えてもやりきれない。
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医者を抱き込んで実の娘の死を伏せて、誘拐してきた芽以を実の娘として育てるなんて、そんなことできるんですかねぇ。周囲から怪しまれそうだけどなぁ。
ハート型のほくろも、金持ちならさっさと手術で取っちゃえばいいのに、そのままにしてたのが不思議。
矢代が身代金を持って犯人の指示する店を転々とし、最後には橋の上から身代金を川に投げ落とすというくだり、まるっきり「64」でしたね。誘拐を思い出させるため、という動機も。
似てるというより完全に「64」そのものだったので、オマージュでしょうか?
前回も、今回も、過去の未解決事件を捜査して解決するというのではなく、たまたま犯人のほうから尻尾を出してくれて、そういえば過去にこんな事件あったよねと思い出し、双方が紐付いたので解決した……という感じでした。
過去と現在が結びつく瞬間は爽快だけど、やや予定調和を感じます。
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前回も書きましたが、「文書解読エキスパート」の触れ込みが肩透かしです。
今回の鳴海が披露した「文書解読」はこれ。
- 誘拐犯は遥花のことを「子供」と呼んでいたが、矢代との会話の時に限り「娘」と呼び、さらに「…ってよ」と言っていた。だから犯人は2人いいる。最初の犯人が「子供」と言ったのは、幸田の「娘」と認めたくなかったから。
- 「かもめ」は、誘拐された芽以が、窓から見えた看板の「久留米かすり和もめん」から、自分の読める「か」「も」「め」だけを伝えたもの。
うーん。物足りないわー。
頭脳派の鳴海よりも、行動派の矢代のほうが明らかに活躍してるんですよねー。
鳴海先輩には、もうちょっと存在感をアピールしてほしいなぁ。
エンケンさん演じるコワモテで無口でいい声の草加刑事は、いい味出しててお気に入りです。
どうやら鳴海さんに片想い中らしい。実るといいねぇ。
キャスト
矢代朋……波瑠
鳴海理沙……鈴木京香
古賀清成……沢村一樹
岡部守……工藤阿須加
財津喜延……高田純次
川奈部孝史……光石研
草加慎司……遠藤憲一
桑部一郎……山内圭哉
第2話ゲスト
坂下菜々美……高岡早紀
幸田雅也……戸次重幸
幸田遥花……畑芽育
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