みをつくし料理帖SP(前編)澪と小松原の別れ…2年半後の伏線回収

NHKドラマ「みをつくし料理帖スペシャル」

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どうも、夏蜜柑です。
「みをつくし料理帖スペシャル」前編のあらすじと感想です。

あああ~展開が早いよ~~。

このエピソードは楽しみにしていただけに、もうちょっとゆっくり、ゆーっくり時間をかけて見せて欲しかった! 余韻を楽しみたかった!

前後編だからしょうがないんだけど、サクサク進みすぎる~(>_<。)

前編「心星ひとつ」のあらすじ

文化12年(1815年)江戸。「つる家」は澪(黒木華)が考案した「三方よしの日」で賑わっていた。

普段は酒を出さない「つる家」が、三の付く日だけ酒を出す。店によし、客によし、世間によしで「三方よし」。又次(萩原聖人)も10日に一度手伝いに来るのを楽しみにしていた。

「つる家」の常連客で戯作者の清右衛門(木村祐一)は、ついに幻の花魁〝あさひ太夫〟の噺を書き始めようとするが、澪から〝あさひ太夫〟は幼なじみの野江(成海璃子)だと打ち明けられ、思いとどまる。

澪は清右衛門から野江が〝あさひ太夫〟となった経緯を聞かされる。野江は水害によって記憶を失い、女衒にかどわかし同然に江戸に連れてこられ、翁屋の楼主に売られたという。

そして野江が禿から新造になるとき、江戸でその名を知らぬ者はいない3人の御用商人がそれぞれ4千両ずつ翁屋に預け、遊女としての〝あさひ太夫〟を買い上げたのだった。

野江の身を案じる澪に、清右衛門は「おまえが4千両払って身受けすればいい」と言い、料理で客を呼ぶことができれば叶わぬ夢ではないと告げる。

ある日、武家の奥方・早帆(佐藤めぐみ)が澪に料理を教えてほしいとやってくる。早帆は恐ろしく料理が下手で、奉公人も逃げ出してしまう腕前だと語る。

早帆の人柄に親しみを覚えた澪は、料理指南を引き受けることに。実は、早帆は小松原の妹で、いつまでも独り身を通す兄を心配して澪との関係を探りにきたのだった。

早帆から余命短い母親が腎の病でむくみに苦しんでいると聞いた澪は、源斉(永山絢斗)から〝ははきぎ〟とよばれるほうき草の実がよいと聞き、さっそくははきぎ料理に挑戦する。

しかし「ははきぎ」は下ごしらえに手間がかかる厄介なもので、寒い中、冷たい水にさらされた澪の手は赤切れだらけになってしまう。

澪の思いに触れた早帆は、澪を小野寺家の屋敷につれていき、厨で「ははきぎ料理」を完成させて母・里津(富司純子)に食べさせてほしいと言う。

早帆に言われるがまま「ははきぎ飯」を作り上げた澪は、料理を持って里津が待つ座敷へと向かう。澪の料理を口にした里津は驚きと幸福の表情を浮かべ、澪に感謝の言葉を述べる。

里津から父の旧姓が「小松原」だと聞かされた澪は、里津と早帆が小松原の身内だと知って動揺する。さらに、2人は澪に「数馬の嫁になってほしい」と言い出す。

混乱した澪は屋敷を飛び出すが、後日、小野寺家の御用人である多浜重光(徳井優)が「つる家」に現れ、澪を小野寺家に嫁がせたいという里津の意向を伝える。

驚くとともに困惑を隠せない種市(小日向文世)と芳(安田成美)。澪もまた、小松原の本心がわからず思い悩んでいた。

そんなある夜、小松原がふらりと「つる家」に現れる。何事もなかったかのように振る舞う小松原を見て、種市は澪とのことをどう思っているのかと問い詰める。

事情を聞いて初めて澪との縁談が進んでいることを知った小松原は、あらためて「俺の女房殿にならぬか」「共に生きるならば下がり眉がよい」と告げる。

小松原の想いを知った澪は、小野寺家に嫁ぐことを決める。澪は2年間早帆のもとで行儀見習いをし、しかるべき旗本の養女となり小野寺家に嫁ぐことに。

澪が旗本に嫁ぐと知った野江は、又次に別れの言葉を言付ける。又次は「これまでのことは一切合切忘れろ」と言うが、澪の心は激しく揺れる。

思い悩む澪は、源斉に「道が枝別れして迷いに迷ったとき、どうしますか」と尋ねる。源斉は「私なら心星を探します」と言い、空の中心にある心星を指す。

自分の中にある揺るぎないもの、これだけは譲れないというものが、生きる標となる〝心星〟だと語る源斉。澪は悩み抜いた末に、小松原に別れを告げる決断をする。

一人の料理人として料理の道を全うしたい、と訴える澪に、小松原は「ならばその道を行くのだ。あとのことは何も案ずるな。すべて俺に任せておけ」と言う。

そして「その道を行くと決めた以上、もはや迷うな。道は一つきりだ」と告げて澪の前から立ち去る。

前編の感想(ネタバレ有)

あっというまに縁談が進んでびっくり

連続ドラマの放送が2017年の春だったので、あれから2年半も経ったんですねぇ。

「つる家」は相変わらず繁盛しているようで、又次さんが手伝いにきてくれていました。澪は料理の腕だけじゃなく「商才」もあるのよね。

そんな中、独り身の兄・数馬を心配するあまり、澪との縁談を進めようと動き出す妹・早帆。

自身の料理ベタを利用して「つる家」に潜入し、澪の気持ちを探るいう、スパイ顔負けのなかなか狡猾な作戦です。

数馬と早帆の母・里津も、一度会っただけの、しかも町娘の澪を、跡取り息子の嫁として簡単に受け入れちゃうんですよね。料理が美味しかったという理由で。

何の前触れもなく、初対面の武家の奥方からいきなり「嫁いできなさい」なんて言われたら、そりゃ怖いよ。びっくりして逃げ出すのも無理ないよ。

この一連の流れがあまりにも唐突で、わたしはちょっとついていけなかったんだけど、もしかして視聴者に澪と同じ心境を味わわせるための仕掛けだったのかな。

小松原のプロポーズ

この縁談は小松原だけが蚊帳の外だったようで、自分の知らない間に澪との縁談が進んでいることを「つる家」に来て初めて知らされる小松原(こちらもちょっと気の毒)。

とはいえ澪のことが好きな小松原に異論があるはずもなく、

「俺の女房殿にならぬか」
「共に生きるならば下がり眉がよい」

と、プロポーズ。
めでたく話はまとまりました。

でも、想いが通じ合ったのもつかの間、澪は旗本の家に嫁ぐこと――「つる家」やご寮さんや野江たちと交わらない世界へ行くことに、抵抗を感じ始めます。

2年半後の伏線回収

思い悩む澪に、源斉先生は「心星」の話をします。

「悩み、迷い、考えが堂々巡りしているときでも、きっと自身の中には揺るぎないものが潜んでいるはずです。これだけは譲れないというものが。それこそが、その人の生きる標となる心星でしょう」

「心星」とは、北極星の和名。

ほかの星がこの星の周りを回っているように見えるので、「天の心棒」という意味で付けられた名前です。

澪にとっての心星は、間違いなく料理ですよね。

実はこの源斉先生の話は、連続ドラマ最終回で小松原が澪に語った話とも繋がっています。

「澪標(みおつくし)の澪。それがお前の名だろう。それは、船路の道しるべとなるものだ。それを頼りに人は海に進んでいく。お前の澪標は何だ」

小松原はそう言った後、 「いいか。道は、ひとつだ」 と澪に告げました。

2年半後の伏線回収……泣けます。
あのとき、小松原はこの未来を予測していたのでしょうか。

澪から別れを告げられた小松原は、「あとのことは何も案ずるな。お前は誰にも何も言わずともよい」と言って澪の気持ちを尊重しました。男前。

「その道を行くと決めた以上、もはや迷うな。道は一つきりだ」

かっこいいなぁ……小松原。
そして小松原にそんなセリフを言わせる澪も。

つくづく、このエピソードはもっと引き延ばして欲しかったなぁ。
せめて3話……いや4話くらい欲しかった。

2人の別れは切ないですが、わたしは源斉先生も好きなので……後編は源斉先生を応援します。ガンバレ。

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