「モンローが死んだ日」第3回|何が表で、何が裏なのか。

NHKドラマ「モンローが死んだ日」

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どうも、夏蜜柑です。
BSプレミアムのドラマ「モンローが死んだ日」第3回。

やっぱりいいなぁ、このドラマ。心が満たされます。
地上波や民放でもこういうの作ってほしい。1年に1回、SPドラマでいいから。

今回は物語が大きく動きました。
美緒の正体、そして高橋医師の過去が明らかに。

しかし「ひとつの話には、必ず裏と表がある」のです。
どうやら高橋には、鏡子に話せなかったもうひとつの真実があるようです。

ラストシーンは、あるていど予想していたとはいえ衝撃的でした。
そこへ至るまでの鏡子の心理描写も素晴らしく、ゾクゾクさせられました。

実際に自分が鏡子の立場だったらと思うと、いたたまれないですけどね……。

第3回「秘密」のあらすじ

  • 高橋(草刈正雄)が鏡子(鈴木京香)の家に通い、2人きりの時間を過ごすようになる。語り合う中で、鏡子は高橋が抱くマリリン・モンローのイメージが自分とはまったく異なることに気づく。
  • ある日、鏡子は高橋が部屋に落としていった「M」のイニシャルがついたネックレスを見つける。何気なくネットで「マリリン・モンロー」を検索した鏡子は、かつてマリリン・モンローのものまねで人気を博したお笑いタレント・川原まりりん(佐津川愛美)の存在を知る。
  • 鏡子は現在の川原まりりんを伝える記事が掲載された週刊誌を入手。隠し撮り写真には、彼女に寄り添って歩く高橋の姿が映っていた。高橋に確かめたいと思いながらも、言葉に出せない鏡子。
  • 鏡子は友人の康代(麻生祐未)に会ってほしいと高橋に言うが、高橋はこの町で鏡子以外の人間には会いたくないと拒み、「誰かに私たちの関係を知ってもらいたい」という鏡子の気持ちには寄り添えないと告げる。
  • 高橋は鏡子に辛かった結婚生活について語る。高橋の元妻はうつ病だった。幸せな思い出は子供と妻と3人で初花島に家族旅行に行ったことだけ。その時、妻が「このままこの子を海に落としたらどうなるんだろう」と言った言葉が忘れられず、それ以来、自分が子供を抱いて飛び込む夢を見るようになったと言う。
  • 高橋は、いつか自分が愛する人を海の底に沈めてしまうんじゃないかと恐れていた。鏡子は「たとえ海の底からでも一緒に這い上がってみせる」と伝える。
  • 翌朝、鏡子の家を出た高橋は、それきり連絡を絶ってしまう。花折クリニックを訪ねると高橋は辞めたと言われ、動揺する鏡子。鏡子は患者として高橋が勤務する横浜の病院を訪ねるが、応対した高橋医師はまったくの別人だった。

第3回の感想

ひとつひとつのシーンに見入ってしまいますね。

高橋医師には何かあるとわかってはいたものの、彼がウソをついていたことを知った時の鏡子の心境を思うと、やはり胸が苦しくなりました。

横浜みどり医療センターの「高橋智之」という医師は、別人。
しかし、花折クリニックには、「高橋智之」という名前で勤務していた。

ややこしいので、草刈正雄さん演じる高橋医師のことは「センセイ」と呼ぶことにしましょう。

センセイの名前が本名かどうかはわかりませんが、横浜みどり医療センターに勤務しているというのはウソだったと考えたほうがよさそうです。

病院からの電話に出たとき、センセイは「今から伺おうと」と言っていました。医師なら「伺う」とは言いませんよね。

花折クリニックの宇津木院長は、センセイが抱える事情を知ったうえで、雇っていた可能性が高そうです。センセイは院長のことを「よく知らない」と話していたけど、これもウソかな。

センセイが鏡子に「あなたは僕に何でも話してくれる」と言っていたのは、自分が何も話せないことを示唆しているのでしょう。

たぶん、センセイが打ち明けた妻の話も、真実ではないような気がします。
あるいは、真実の一部しか話していないか。

ひとつの話には、必ず裏と表がある。
表と裏を同時に見ることはできない。だったら、同時に見ようとしなければいい。
表を見てからひっくり返せば、必ずそこに裏がある。

繰り返し語られていたモノローグが、それを暗に示しています。

妻がうつ病を発症したのは、センセイのせいだったのかも。
妻は本当に娘と心中しようとして、妻だけ亡くなったのかも。

あるいは。

うつ病を患ったのは妻ではなく、センセイだったのかも。
娘を殺そうとしたのは妻ではなく、センセイだったのかも。

このドラマのタイトルにもなっている「マリリン・モンロー」についても触れておきましょう。

マリリン・モンロー

アメリカの映画女優。ヒップのふくらみを強調してセクシーに腰を振って歩く〈モンロー・ウォーク〉で知られ,おそらくはハリウッド史上最大のセックス・シンボルとして記憶されるスターである。
本名はノーマ・ジーン・ベーカー(Norma Jean Baker)。私生児としてロサンゼルスに生まれる。母グラディス・ベーカーは精神障害の病歴があり,そのため孤児院や里親の家を転々として幼年時代を送った。
16歳で結婚してまもなく離婚,写真のモデルとして各種の雑誌の表紙を飾って人気を得,1946年,週給125ドルで20世紀フォックスと1年契約を結び,ノーマ・ジーン・ベーカーからマリリン・モンローという名の女優となった。(世界大百科事典より)

私生活では野球のジョー・ディマジオ、劇作家のアーサー・ミラーとの結婚、離婚歴がある。自宅で薬物死しているところを発見され、睡眠薬の飲み過ぎによる自殺とされているが、その死はなぞに包まれている。(20世紀西洋人名事典より)

何が表で、何が裏なのか。

次回は最終回です。
もっとこの世界に浸っていたい気持ちでいっぱいなのですが。

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