ブランケット・キャッツ第4話|猫に自分の名前をつけた理由

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どうも、夏蜜柑です。
「ブランケット・キャッツ」第4話。

前回の第3話の視聴率は8.0%と、大幅アップでした。
猫たちの愛くるしさはもちろんですが、猫に翻弄される西島さんの姿に癒やされる、という声も。心温まるエピソードと、ゲストの熱演に泣かされる人も多いようです。

第4話「尻尾の曲がったブランケット・キャット」あらすじ

中学1年生のコウジ(込江海翔)の父親・高志(利重剛)は、息子が学校でいじめられていないかと心配していた。コウジは秀亮(西島秀俊)の店に毎日のように通い猫を見ていた。コウジは学校に行くふりをして、時間を潰していたのだ。コウジは尻尾が曲がった猫に自分を重ね合わせ、父親に頼み込んで猫を飼うことを許してもらう。ところが、コウジの家に学校から連絡が入り、コウジが学校に行っていないことが父親にバレてしまう…。(番組公式サイトより)

原作について

このドラマの原作は、重松清さんの連作短編小説「ブランケット・キャッツ」です。
2泊3日・毛布付きで、猫を貸し出すペットショップがある──。
ちょっと人生に躓いた人たちの、猫と過ごす数日を描いた7つの物語です。

第4話の原作との違い

ドラマ第4話「尻尾の曲がったブランケット・キャット」は、原作では第3話の「尻尾のないブランケット・キャット」にあたります。

原作との主な相違点をあげてみました。
以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。

1.猫

ドラマでは、尻尾の先が曲がった雑種のキーでした。コウジはキーの尻尾にさわろうとしてひっかかれますが、その後キーに気に入られ、仲良くなります。

原作では、「マンクス」というイングランドのマン島が原産の短毛種です。別名ラビット・キャットといい、後ろ肢が前肢比べて極端に長く、歩くときもぴょんぴょん跳ねるような格好になってウサギにそっくりです。
父親と一緒にペットショップを訪れたコウジは、珍しいという理由で、尻尾が完全にない「ランピー」と呼ばれるマンクスを選びます。

2.椎名と父親

ドラマでは、椎名は横柄な態度をとるコウジの父・葉山高志に対し、「お宅にはどの猫も渡せない」と言い、コウジに決めるように言います。

原作では、短気で横柄な父親に対し、店長は「ほかをあたっていただけますか」と言います。激怒する父親に、店長は、マンクスは愛情深くデリケートな性格のため、ちゃんとかわいがってくれる人でないと貸せないと説明します。
納得しない父親を無視して、店長は特別に、コウジの名前でレンタルさせることに決めます(本来、未成年者はレンタルできないルールになっていました)。

3.ノアの方舟

ドラマでは、このエピソードはありませんでした。

原作では、店長はコウジに「マンクスに尻尾がない理由」を話します。マンクスは、ノアの方舟に最後に飛び乗ったため、方舟の扉に尻尾を挟まれてちぎれてしまった、というものでした。
それを聞いたコウジは、かわいそうとは言わず、「ぎりぎり間に合って方舟に乗れたマンクスは、運がいいんだ!」と感心します。店長はなるほどと頷き、「コウジくんって、前向きな発想をする子なんだな」と言います。

4.いじめのきっかけ

ドラマでは、ほかの生徒から「あいつ、無視しない?」と言われて、コウジは「いいよ」と頷き、翌日からヤマシュウを無視するようになります。

原作では、コウジはやたらとくっついてくるヤマシュウのことを「うっとうしい」と感じていました。ほかの生徒から「ホモってんの?」とからかわれたコウジは、ヤバい、このままではヤマシュウとセットにされる、と感じます。
そして彼らの陰口に合わせて「俺も、すげーむかつく」と同調し、それだけでは足りないと思い、「いじめようぜ」とみんなに持ちかけます。

5.いじめの発覚

ドラマでは、家に学校から電話がかかってきて、コウジがいじめに関わっていること、三日間学校を無断欠席していることが、両親にばれてしまいます。

原作では、ヤマシュウが自殺未遂をはかり、遺書に自分をいじめた同級生の名前が書かれていたことから、発覚します。テレビみたいだ……と、コウジは他人事のように感じます。

6.謝罪

ドラマでは、ヤマシュウの家の前で、コウジの両親が土下座して謝ります。その現場を偶然見かけたコウジも、一緒に謝ります。

原作では、学校に呼び出された父親が、ヤマシュウの母親に土下座して謝ったことを、帰ってきてコウジを睨みながら冷たい声で言います。コウジは父親を殴り、父親の顔に痣を作ってしまいます。
翌日、コウジは母親と一緒に学校に行き、ヤマシュウの両親の前で泣きながら謝ります。

7.キーの逃亡

ドラマでは、コウジと父親の諍いに巻きこまれたキーが、外に逃げ出し、いなくなってしまいます。それを聞いた椎名と美咲もキーを探します。コウジは楓と一緒にキーを見つけます。

原作では、逃亡はしません。コウジと母親が学校に行っている間、父親がキーを抱こうとした時に暴れ出し、部屋をめちゃくちゃに荒らしてしまいます。
怒った父親は「あんな、尻尾もない、できそこないの猫を借りてきて……」と文句を言い、コウジに「返してこい」と言います。

8.猫を借りた理由

ドラマでは、コウジが猫に興味を抱いた理由は「わがままだから」でした。

原作では、母親に「猫を借りたことと山本くんのこと、なにか関係あるの?」と聞かれ、コウジは「わかんないけど」と答えます。
そして、コウジが猫に自分の名前をつけたことを知ると、母親は「かわいがってあげようと思ってた?」と聞きます。コウジは答えることができず、足がすくんだように止まってしまいます。
自分でも気づいていなかったことに気づき、コウジは青ざめ唇を震わせます。

9.結末

ドラマでは、コウジは父親に「この猫を飼いたい」と言い、キーを引き取ります。そして「コウジ」ではなく「キー」と呼ぶようになります。

原作では、コウジは予定より一日早く、ひとりで猫を返しにいきます。
店長は、コウジに「ノアの方舟に間に合った、って感じ?」と聞き、「いろんなこと、なんでも、まだ間に合うんじゃないかな。尻尾がちぎれちゃっても、方舟に乗っちゃえば勝ちだもんな」と言います。

第4話に登場した猫は?

コウジが連れて帰ったのは、「キー」でした。
怖いお父さんに嫌われちゃって、大変でしたね…。
甘えん坊・抱っこされるのが大好きな猫だそうです。

ちなみに「キー」を演じている猫は、「金時」さんです。

第4話の感想

今回もまさかのお持ち帰り!
原作では猫がかわいそうなだけだったので、ホッとしました。
あのお父さん、ちょっと心配なんだけどね~。
コウジくんとは仲良くやっていけそうだし、最後に「キー」って呼んでもらえたから、良かったです。

ドラマのコウジくんは、本当に優しそうで大人しそうで、とてもいじめの主犯には見えませんでした。ドラマでは主犯ではない設定なのかな?

原作では、コウジは完全に主犯なんですよね。
だからすごく追い込まれているし、そういう自分を消したいとも思っている。
借りてきた猫に自分の名前をつけて、身代わりにしようとしてしまうほど……。

それなのに、イマイチ現実感を伴っていないというか、どこか他人事のように冷めている部分もあって、そういう複雑な心の内を、猫にぜんぶ話して聞かせているんです。

そのあたりは、小説を読んでいても迫るものがあり、さすがだなぁと思いました。
少年の心理を書かせたら、重松清は絶品ですよね。

西島さん演じる椎名は、少しずつ猫がいなくなって、淋しそうでしたね。
猫に向かって真剣に「淋しくないのか?」って聞いているところが面白かったです。

次回は、私が気に入っているエピソード。
しかも太賀さんですと!? 楽しみです!

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