ブランケット・キャッツ第5話|ゆとり青年vs頑固オヤジ

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どうも、夏蜜柑です。
「ブランケット・キャッツ」第5話。

今回のゲストは、ドラマ「ゆとりですがなにか」でゆとりモンスター・山岸を演じた太賀さんでした。
毎回何かと刺さるドラマですが、今回も太賀さんの最後の表情に泣かされました……。

第5話「嫌われ者のブランケット・キャット」あらすじ

フリーターの卓也(太賀)のマンションに、恋人の悦子(松本穂香)が捨て猫を抱えて転がり込んでくる。母親と喧嘩になり、卓也のマンションに逃げてきたのだ。しかし卓也のマンションは一人暮らし用で、ペットも禁止だった。マンションの大家の権田(伊武雅刀)は、月に一度秀亮から猫をあずかり、マンションにつれてくる。卓也は権田がルールに反して飼われているペットを見つけ出すためだと思うが、権田には秘密が…。(公式サイトより)

原作について

このドラマの原作は、重松清さんの連作短編小説「ブランケット・キャッツ」です。
2泊3日・毛布付きで、猫を貸し出すペットショップがある──。
ちょっと人生に躓いた人たちの、猫と過ごす数日を描いた7つの物語です。

原作とドラマの大きな違いは、猫たちの設定です。
原作では、ペットショップが貸し出す「レンタル猫」として登場します。

第5話の原作との違い

ドラマ第5話「嫌われ者のブランケット・キャット」は、原作では第5話にあたります。
原作との主な相違点をあげてみました。

以下、原作のネタバレになりますのでご注意ください。

1.卓也

ドラマでは、運送会社でアルバイトをする、ちょっといい加減で頼りない青年でした。

原作では、かなりノリの軽い(チャラい)青年で、いつもくだらない冗談やギャグを言っています。高校を2年で中退し、フリーターに。昼間のビル掃除の仕事とコンビニの深夜勤務を組み合わせて生活を維持しています。高校中退を理由に、就職は無理だと思い込んでいます。

2.エツコ

ドラマでは、かなりしっかりした女性という印象でした。真面目に会社勤めをしているようで、フラフラしている卓也のことを不安に思いながらも、自分が支えようと考えています。

原作では、卓也同様に無知で軽いノリの女の子です。猫をレンタルするという卓也の提案にも、軽いノリで賛成します。一緒に派遣の仕事をしていますが、月に3分の1ほどしか仕事がありません。猫をレンタルする時は、エツコの派遣会社の登録カードを使いました。

3.エツコが家を出る理由

ドラマでは、仔猫を拾ってきたエツコが家で飼うことを親に反対されたため、思わず「猫と一緒に家を出る!」と言ってしまったことがきっかけでした。

原作では、エツコはアパートでひとり暮らしをしています。アパートでは猫が飼えないのと、卓也と一緒に住みたいとも考え、卓也のマンションで同居したいと言います。

4.猫をもらう理由

ドラマでは、卓也はエツコが拾った仔猫を大家さんに内緒で飼おうとします。大家さんがたまを使ってペットを飼っている入居者をあぶり出している、と考えた卓也は、大家さんを尾行し、たまが椎名の店で飼い主を探している猫だとわかると、自分が飼うと言ってマンションに連れて帰ります。

原作では、卓也は大家さんに直接聞いて、猫をレンタルしていることを知ります。卓也は仔猫とレンタル猫を仲良くさせて、鳴かないようにさせればいいと考え、ペットショップで同じ猫をレンタルします。
借りた猫は、エツコのアパートに連れて帰り、そこで仔猫と仲良くさせます。

5.ザツという名前をつけた理由

ドラマでは、雑種だから「ザツ」と、卓也が決めました。

原作では、ペットショップでレンタル猫の写真付きリストを見せてもらっている時、卓也はリストに<雑>と書いてあることに気づきます。卓也は自分に重ね、心の中で「血に雑も純もあるかってんだ」と悪態をつきます。そして、猫に「ザツ」と命名します。

6.大家さんと卓也

ドラマでは、大家さんが住人のゴミを家に持ち帰るときに転んでしまい、卓也が助ける形で大家さんの部屋を訪ねます。

原作では、卓也は大家さんの口の悪さにカチンときて、「家賃を払ってるんだから俺ら客じゃないッスか。客を客とも思ってない態度って、よくないんじゃないッスか?」と文句を言います。そして、大家さんが猫をレンタルする理由について「あの猫が嫌われ者だからですか?」と聞きます。大家さんは答えず、「ちょっと来い」と言って卓也を家に招きます。

7.ザツが鳴く理由

ドラマでは、理由については触れていませんでした。

原作では、ザツが大家さんの家族が飼っていた猫だと知った卓也は、そのことをエツコに話します。エツコは、「ザツにとっては、あそこ、自分の家なわけじゃない。そこに別の猫が住んでたら、そりゃあ鳴くって」と言います。
卓也につっかかるのも、家の匂いが染みついているからじゃないか、と考えます。

8.結末

ドラマでは、大家さんは卓也に「一人前になって、ちゃんと働いて、金を貯めてから、出ていけ」と言い、自分もたまを引き取ることにします。最後の写真には、大家さんとたま、スーツ姿の卓也とエツコとチャーミーが、仲良く映っていました。

原作では、2泊3日のレンタル期間を終えて、卓也はザツをペットショップに返します。エツコは仔猫を連れて卓也のマンションで暮らし始めますが、大家さんに見つかってしまいます。
大家さんに「一人前になってから出ていけ」と言われた卓也が、マンションの廊下で泣きながら大家さんの背中を見送る場面で終わります。
大家さんは土曜日だけ猫を借りて里帰りさせていて、引き取ることはしません。

ドラマでは卓也に愛想を尽かしたエツコが一旦実家にもどったり、具合が悪くなったチャーミーを連れて美咲の動物病院を訪ねたりする場面がありましたが、原作にはありません。

第5話に登場した猫は?

卓也が連れて帰ったのは、「たま」でした。
人見知りで少し気難しいけど、遊んでくれる人は好き。

ちなみに「たま」を演じている猫は、「たまお」さんです。

第5話の感想

太賀さんはこういう役が似合いますね~。
先のことを考えず、その場しのぎで生きているパッとしない若者。
見ていてイライラするけれど、自分にもそういう時期はありました(笑)

でも、いちばん良かったのは、やっぱりラストシーンです。
大家さんに「一人前になってから出ていけ」と言われ、「はいっ」と返事をする卓也の顔が、とっても良かった。あの表情だけで泣けてしまいました。

大家さんを演じた伊武雅刀さんは、もう言うことなし。
訳あり頑固親父の役がぴったりです。
ほんとは優しいっていう不器用なところとか抜群ですね。

次回は、どうやら原作の第2話と第6話が組み合わされているようです。
第2話はかなりシビアなエピソード。
でも第6話と合わせることで、優しいお話になるかも?

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