「令和元年版 怪談牡丹燈籠」第3回|面白い要素が詰まった濃密な1時間

令和元年版 怪談牡丹燈籠

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どうも、夏蜜柑です。
「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」第3回。

めちゃくちゃ面白い!!

お露と新三郎、お国と源次郎、孝助と平左衛門、伴蔵とお峰、どのシーンも最高で一瞬も見逃せない。鬼女と化したお露とお米もよかった。

純愛、裏切り、策略、忠義、仇討ち、過去の秘密……とあらゆる「面白い」要素が詰まってます。1時間とは思えない濃密さ。

第3回「因縁」のあらすじ

  • 護符に阻まれ新三郎(中村七之助)の心変わりを知ったお露(上白石萌音)は、恐ろしい幽霊の姿を現す。諦めきれないお露にお米は「考えがある」と告げ、2人はその場を去る。
  • 伴蔵(段田安則)と妻お峰(犬山イヌコ)の前にお米が現れ、百両持参する代わりに護符をはがしてほしいと頼む。金に目がくらんだ伴蔵とお峰は、玄関の護符をはがし、さらに新三郎が良石和尚(伊武雅刀)から預かった金無垢の海音如来を盗み出す。
  • 新三郎は幽霊となったお露を恐れながらも、待ちこがれていることに気づく。護符がはがされたことでお露は新三郎の寝所に侵入し、新三郎は「私を殺しておくれ」と告げてお露を受け入れる。
  • 翌朝、白翁堂勇斎(笹野高史)はお露の亡骸を抱き締めたまま亡くなっている新三郎を発見する。伴蔵とお峰は勇斎に悪事がバレたと察し、手に入れた金子と海音如来を持って逃亡し、江戸を離れる。
  • お国(尾野真千子)と源次郎(柄本祐)は平左衛門(高嶋政宏)を殺そうとするが、2人の奸計に気づいた平左衛門はお国が偽造した遺言状を探している最中、孝助(若葉竜也)に誤って刺されてしまう。
  • 平左衛門は孝助の父・黒川孝蔵を殺したことを孝助に打ち明け、本物の遺言状を若年寄に届けるよう命じる。平左衛門はお国と源次郎を討とうとするが返り討ちに遭い、命を落とす。孝助は平左衛門の仇を討つため、逐電したお国と源次郎と追う。
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令和元年版 怪談牡丹燈籠令和元年版 怪談牡丹燈籠|原作ネタバレ・全話あらすじ感想・登場人物(キャスト)

第3回の感想

金色に目を光らせ、牙をむきだすお露とお米の幽霊。
切実な思いが伝わって、怖いというより美しかった。目を奪われました。

幽霊とわかってもお露への慕情を断ち切れなかった新三郎は、自ら望んでお露に取り殺されてしまいました。

新三郎に抱かれて成仏したお露。お米は牡丹灯籠と共に、家の外で朽ち果てていました。お露が想いを遂げたことを見届けて、安心して旅立ったのでしょうね。

その裏で、狡っ辛く暗躍した伴蔵・お峰夫婦の下世話な感じがよかったです。
やってることは汚いのに、なぜか悪人に見えないところが面白い。

平左衛門と孝助の別れのシーンが泣けました。

若い頃、自分の欲望を満たすために孝助の父親の命を奪ったことを、平左衛門はずっと悔やんできたのでしょうね。公には裁かれなかったからこそ、自分だけが知る罪に胸を痛めていたのだと思います。

だから孝助に討たれることも覚悟のうえで剣術を教えていたけれど、いつのまにか本当の息子のように愛情を抱くようになり、このまま父親代わりとなって孝助の成長を見守りたいという気持ちが芽生えていたのかも。

孝助が「親の仇」として追うのが父の命を奪った平左衛門ではなく、平左衛門の命を奪ったお国と源次郎だというところにも、運命の皮肉とやるせなさを感じます。

齢を重ねて泰然たる物腰となった平左衛門と、ひとりで主君を守ろうと躍起になる孝助の若さが対照的でした。

次回は最終回。

逐電したお国と源次郎はどうなるのか。
伴蔵とお峰の行く末にも注目してほしいです。

まだまだ見どころは残ってます!