どうも、夏蜜柑です。
「女子的生活」第3回。今週は「アンナチュラル」よりもこちらをリアタイしました。
今まで以上に見どころ満載で一瞬も目が離せなかったです。みきと自分とはどこにも共通点がないと思われるのに、感情移入してしまう不思議なドラマ。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
この記事の目次
第3回あらすじ
- みき(志尊淳)は、仕事のトラブルで故郷・香住を訪ねることに。トラブルは解消するが、その相手にかつての自分を重ねて自己嫌悪に陥る。
- かおり(玉井詩織)からみきがひとりで香住に戻ったことを聞かされた後藤(町田啓太)は、みきを心配して香住に向かう。
- 後藤と合流したみきは、父・富生(本田博太郎)と偶然会ってしまう。さらに、みきを「恥ずかしい存在」として許そうとしない兄・敏生(鈴木裕樹)まで現れる。
- みきの生き方を一方的に非難する敏生に、みきは「好きだからこういう格好をしてるの。逃げてるわけじゃない」と言い返す。
- 父・富生はみきが幸せならそれでいい、とみきを送り出す。後日、兄・敏生から送られてきた地元の蟹を後藤と一緒に食べるみき。
第3回の感想
今回の個人的見どころは、なんといっても前半でしたね。
毒親に支配される前田亜季さんの演技が絶妙でした。とてもリアルで、ゾッとしました。
恥ずかしい存在ですみません
前田亜季さん演じるデザイナー・美穂が必要以上に「私なんか」を繰り返す理由は、自分への褒め言葉を母親に聞かせるため。
そして山村紅葉さん演じる声の大きな母親は、初対面の赤の他人に平気で娘の悪口をまくしたてる毒親。
「恥ずかしい」を連発する母親や、そんな母親に怯えておどおどしている美穂を見て、自分が兄に怯えて暮らしていた頃を思い出すみき。
<はずかしい存在ですみません。迷惑かけてすみません。……なんて、いつの間にかそう思い込むようになっていた>
じんわりほっこりからの、まさかの逆転劇
帰り道、みきは思わず美穂に自分の過去を語り、母親と距離を置くことをアドバイスします。
ああ、なんかじんわりほっこり。今回は平和的な解決だなぁ、と思っていたら!!
「男の方なんですよね?都会だと、こういうのも許されるんですね!」
別れ際の美穂の爆弾発言で、そんなヌルい感動は一気に吹き飛びました。
見た目がおとなしそうだから、弱そうだからと、勝手に自分のほうが上の立場だと決めつけて、上から目線で自分語りをしてしまったことを、みきは激しく後悔します。
美穂の発言は、おそらく何の悪気も意図もなかったのでしょう。
だけど、あのたった一言で、彼女がみきを自分よりも下の存在として見ていたこと、自分のほうがまだマシだと思っていることを、あからさまに伝えてしまいました。
腹が立つのと同時に、自己嫌悪に陥るみき。
こういう体験(性別とか関係なく)、誰にでもあるのでは。わたしもあります。美穂の側に立ったことも、みきの側に立ったことも。
気持ちのいい距離
後半は、若干都合の良い流れではありましたが、頭の硬い保守的な兄がリアルでしたね。言うことはいちいち腹立ったけど。
「おまえが好き勝手やってるから、俺はこんな田舎町から出られないんだ」っていう理屈がいちばん納得いかんわ。それはみきのせいではなくアンタの問題でしょーが。
本当、家族との距離の測り方って難しい。
後藤が言うように、「いつか気持ちのいい距離を見つけられれば、それでいい」のだけど。
わたしは若い頃、知り合いに「家族との付き合い方は、一生かけてゆっくり探っていけばいいんだよ」と言われましたが、未だに手探りです。一生かけても見つからないかも。
一緒に笑い合えること
兄から送られてきた蟹を食べながら、「理解できない、わかり合えないと嘆くより、笑い合えるとこだけ一緒に笑いましょうよ」と心の中で呟くみき。
冒頭で、玄理さん演じる中村さんが「トラブルも一緒に笑い合えるって、家族っぽい」って言ってたのが伏線になってたんですねー。
みきが吐き散らす毒にも次第に慣れてきたのに、次回で最終回なんて名残惜しいです。
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