この声をきみに第1回|あなたの心の中にも、ぽっかりがある

ドラマ「この声をきみに」第1回が放送されました。

緊急報道で1週間遅れ、待ちに待った第1回でしたね。
待たされた分、期待も膨らみましたが、期待以上に面白かったです。
竹野内豊さん、本当に“冴えない男”に見えたから驚き^^;

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

第1回「つまらない男」あらすじ

穂波孝(竹野内豊)は、偏屈な数学科の准教授。話すことが苦手で、学生からの人気もない。愛想を尽かした妻・奈緒(ミムラ)は、子供と一緒に出て行ってしまう。高校生向けの公開授業では、サービス精神のかけらもない講義をして、孝は話し方教室へ行くように命じられる。そこで講師の江崎京子(麻生久美子)と思わぬことで口論になり、京子の上司・佐久良(柴田恭兵)になだめられる。数日後、孝は京子と意外な場所で再会する…。(公式サイトより)

ネタバレ

奈緒が出ていく理由がさっぱりわからず、代理人の弁護士に「妻と直接会って話がしたい」と訴える孝。弁護士は、「理由がわからないことが一番の問題なのでは?」と言います。

奈緒が本気で離婚するつもりだとわかり、孝は戸惑います。

「なんでこんなことになる?俺がいったい何をしたっていうんだ!」

帰り道、佐久良と偶然会った孝は、佐久良の家に招かれます。そこは「灯火親(とうかしたしむ)」という朗読教室でもありました。

中に入ると、京子が5人の生徒たちと一緒に朗読をしていました。
孝は時間を忘れて、彼らの声に聞き入ります。

朗読を終えた京子に、孝は言います。

心の中に、ずっと、埋めようのないぽっかりとした空間があること。
このぽっかりのせいで、子供の頃からわけもなく不安な気持ちになったり、淋しい気持ちになったりしてきたこと。
それが今、京子の声で一瞬満たされた……ということ。

孝は京子に「ありがとう」と言って立ち去ります。

家に帰った孝は、息子の国語の教科書を音読しながら、「僕は人生を変えたい」と涙を流します。

第1回の朗読作品

「生きる」作:谷川俊太郎

孝が訪れた朗読教室「灯火親」で、京子たちが群読をしていた詩です。

谷川俊太郎さんは1931年生まれ。「生きる」は小学校の国語教科書に採用されたほか、合唱曲にもなっています。

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「くじらぐも」作:中川李枝子/絵:柿本幸造

孝の息子が忘れていった国語の教科書に載っていた童話です。
孝は「読んで」と息子に頼まれましたが、恥ずかしいと言って読みませんでした。
その後、「灯火親」から帰ってきた孝は、暗い部屋でひとりで朗読し、涙を流しました。

中川李枝子さんは、1935年生まれ。絵本「ぐりとぐら」で知られる児童文学作家です。
「いやいやえん」「そらいろのたね」「ももいろのきりん」など、名作多数。

「恋のわらべ唄」作:寺山修司

ラストシーンで、京子がひとりで読んでいた詩です。

寺山修司さんは、1935年に生まれ、1983年に47歳で亡くなりました。歌人、劇作家、詩人、俳人、映画監督、脚本家、作詞家、評論家……と、数々の肩書きを持つ多才な人です。谷川俊太郎さんとも交流がありました。

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第1回の感想

すごく丁寧につくられたドラマ、という印象でした。
自分本位で数学にしか興味がなかった孝が、少しずつ、自分のまわりに目を向けようとしていく様子が、ゆるやかに、とても自然に描かれていました。

でもまさか竹野内豊さんが、こんな“冴えないおじさん”になってしまうとは^^;

冒頭のモノローグから引きこまれました。
「うまく言えないけれど、僕の心の中にはいつも、埋めようのないぽっかりとした空間がある」
私にも、ずーっとあります。
このぽっかりをどうにかしようと、若い頃はずいぶん四苦八苦しました。
劇中では、もののけ姫に出てくる「こだま」みたいで可愛かったけど(笑)

そのぽっかりが、一瞬満たされる。
それが、「生きる」の朗読の場面。
予想以上に素晴らしかったです。
さすが俳優さんたち。みんな上手。背景も良かった。
これから毎回こんな素敵な朗読が聞けるのかーと思うと、もう楽しみでしかないです!

ちょっと気になったのは、孝の好きな数学の専門用語。
結び目理論?ヤンバクスタ方程式?
なにそれ?^^;
メビウスの帯だけ、わかりました。

数学は、今後も何らかの形でドラマの内容に関わってきそうな気がしますね。
計算は苦手だけど理論には興味あるので、楽しみです。

あと麻生久美子さん演じる京子は、孝と以前にも会ったことがあるようです。
冒頭の教会の場面のこと?
それから奈緒の本心も、まだ語られていません。

そのあたりの謎は、今後の展開で明らかになっていきそうです。
想像以上に私好みのドラマで、これからの金曜の夜が楽しみになりました。

次回の朗読作品は「ふたりはともだち」。
これ、私の大好きな絵本。期待しちゃいますよー!

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