この声をきみに最終回【朗読作品】美しくひびきよく

ドラマ「この声をきみに」が最終回を迎えました。

心に響く本がたくさん登場しましたね。
始まりから終わりまで、ずっと笑顔になれる最終回でした。

最終回「美しくひびきよく」に登場した朗読作品をまとめました。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

最終回に登場した朗読作品

「チョウの数」著:日高敏隆

実鈴が練習していた、オーディションの課題【4】です。苦手だと言っていたけど、本番ではうまく読めてましたよね!

日高敏隆さんは、1930年東京都生まれの動物行動学者です。
少年時代は昆虫採集に熱中し、養老孟司さんや矢島稔さんとは昆虫少年仲間として交流があったとか。

『ネコはどうしてわがままか』『世界を、こんなふうに見てごらん』など著書多数。名作として知られるコンラート・ローレンツの『ソロモンの指輪』の訳者でもあります。

「おじさんのかさ」作・絵:佐野洋子

穂波が発表会で朗読するため、練習していた絵本です(が、直前になって変更)。この絵本は第6回にも登場しましたね。

佐野洋子さんは、1938年生まれ。エッセイスト、絵本作家。代表作「100万回生きたねこ」は、幅広い年代に愛される絵本。2010年11月5日、72歳で亡くなりました。

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「ほぐす」作:吉野弘

奈緒が、穂波にプレゼントした本の中の詩です。第5回で穂波は奈緒に『今日』という本を贈りました。そのお返しに、奈緒は『贈るうた』という詩集を穂波に贈ります。
この本の中にある「ほぐす」という詩が、「私たち向き」だと奈緒は言いました。

吉野弘さんは、1926年山形県酒田市生まれの詩人です。
代表作は「祝婚歌」「夕焼け」「I was born」など多数。国語の教科書にも掲載されました。

詩集『贈るうた』には、「ほぐす」のほかに、「祝婚歌」「夕焼け」「I was born」「生命は」「奈々子に」「蛇の足」などの代表作を含む28編が収められています。

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「アエイウエオア王物語」作:菅井建

実鈴がオーディション会場で練習していた課題です。小声だったのでほとんど聞き取れませんでしたが^^;

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「ハート型の思い出」:作 寺山修司

磯崎さんが発表会で朗読した詩です。愛の言葉を読む磯崎さん、まさに新境地でしたね!寺山さんの詩は、第1回にも登場しました。

寺山修司さんは、1935年に生まれ、1983年に47歳で亡くなりました。歌人、劇作家、詩人、俳人、映画監督、脚本家、作詞家、評論家……と、数々の肩書きを持つ多才な人です。

「ハート型の思い出」は、『寺山修司少女詩集』に収録されています。

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「手袋を買いに」作:新見南吉

発表会で、柏原さんと河合くんが朗読していた作品です。手袋を買いに人間の町に行く子狐の物語。ラストの母狐の独り言がとても印象に残っています。

新美南吉は、1913年愛知県生まれの児童文学作家です。
中学生から創作を始め、18歳の時に「ごんぎつね」が文芸誌『赤い鳥』に掲載されます。その後「手袋を買いに」「おじいさんのランプ」「花のき村と盗人たち」などの作品を生みましたが、結核により29歳で世を去りました。

地方で教師を務め若くして亡くなった、という共通点から宮沢賢治と比較されることも多く、「北の賢治、南の南吉」と呼ばれています。

黒井健さんのイラストによる絵本「手ぶくろを買いに」は、私が10代の頃に購入し、今も大好きな絵本です。

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「ふたりはともだち」作・絵:アーノルド・ローベル/訳:三木卓

発表会で、福島さんが朗読した絵本です。
第2回にも登場し、竹野内豊さんと杉本哲太さんが朗読しました(素敵だった!)。

アーノルド・ローベルは、1933年生まれのアメリカの絵本作家です。
小学校2年の教科書に「おてがみ」が掲載され、日本でも多くの人に親しまれています。私も子供の頃、教科書で出会って以来のファンです。

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「自分の感受性くらい」作:茨木のり子

発表会で、熊川さんと実鈴が朗読していた詩です。

茨木のり子さんは、1926年大阪府生まれの詩人です。
昭和23年頃から詩作を始め、昭和28年川崎洋さんと詩誌「櫂」を創刊しました。
主な詩集に『鎮魂歌』、『自分の感受性くらい』、『見えない配達夫』など。

「自分の感受性くらい」は、詩集『おんなのことば』に収録されています。
私がこの詩と出会ったのは20代の頃でした。年齢を重ねるごとに、深く噛みしめることができる詩です。「倚りかからず」も好きです。

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「おおきなかぶ」ロシアの昔話・再話:A.トルストイ/訳:内田莉莎子/絵:佐藤忠良

発表会で、穂波たちが京子を誘って朗読した絵本です。その作戦にまんまとはまる京子。本当に楽しい朗読でしたね~^^

「おおきなかぶ」は、ロシア民話のひとつですが、日本でも有名な童話ですね。「うんとこしょ、どっこいしょ」というリズミカルな掛け声が印象的で、大人が読んでも楽しいです。

この福音館書店版の絵本は、彫刻家の佐藤忠良さんが挿絵を描き、1962年(昭和37年)に刊行されました。今やベストセラーとなり、世代を超えて広く普及しています。

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「ことばはやさしく美しくひびきよく─」作:サトウハチロー

発表会で、佐久良先生と京子先生が朗読した詩です。

サトウハチローさんは、1903年東京都生まれの詩人・児童文学作家です。
15歳で西条八十に入門し、童謡の作詞家として認められました。第二次世界大戦終了まではユーモア作家、歌謡曲の詩人として活躍。戦後は童謡一筋に励みました。
敗戦直後に歌われた「りんごの唄」や、童謡「ちいさい秋みつけた」の作詞家として有名。

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「あいたくて」作:工藤直子

京子が去った後、雪が降る夜の朗読教室で、穂波たちが群読していた詩です。

工藤直子さんは、1935年生まれの詩人・童話作家です。
大学を卒業後、博報堂に入社。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。主に動植物や風景を主人公にした子供向けの詩や童話を執筆。

『てつがくのライオン』『ともだちは海のにおい』『のはらうた』など著書多数。「おれはかまきり」など、国語の教科書に掲載された作品も。

また、「鉄コン筋クリート」「ピンポン」などで知られる漫画家・松本大洋さんのお母さんでもあります。

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「世にも美しい数学入門」著:藤原正彦

穂波が春の教室で、生徒たちに「大先輩の言葉」として朗読した文章です。

藤原正彦さんは、1943年生まれの数学者です。
『国家の品格』『日本人の誇り』『祖国とは国語』『若き数学者のアメリカ』など著書多数。エッセイストとしても活躍されています。

共著者の小川洋子さんは、1962年生まれの作家。
映画化もされて話題になった小説「博士の愛した数式」を生み出す際、藤原正彦さんの出演されたテレビ番組や著書を読んでインスピレーションが湧いたそうで、後に正式に取材されています。

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おまけ

灯火親しむべし

朗読教室「灯火親」の名前の由来にもなった言葉です。
「長い秋の夜は、灯火の下で読書をするのにふさわしい」という意味。

もともとは、8世紀に中国の韓愈(かんゆ)という人が書いた「符読書城南詩」という漢詩の中の一節がもとになっています。

時秋ときあきにして積雨せきうれ、新涼しんりょう郊墟こうきょる。灯火とうかようやしたしむく、簡編かんぺん巻舒けんじょし。
(降り続く長雨がやみ、空が晴れ渡り、郊外の村では秋の涼しさを感じられる。そんな秋の夜長は、灯りのもとで読書をするのに適している)

「読書の秋」のイメージは、ここから来ているんですね^^

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