どうも、夏蜜柑です。
「鳴門秘帖」第7回。
スリリングな回でした。おじゃる様こと竹屋三位卿の目を欺いて、四国屋の船に乗りこむ弦之丞とお綱。2人を手助けする常木鴻山、四国屋のお久良、そしてお米。お千絵様目覚めるも、間に合わず。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
第7回「絶体絶命の船出」のあらすじ
- 弦之丞(山本耕史)とお綱は、元与力・常木鴻山(春田純一)と四国屋・お久良の手助けで阿波へ向かう商い船に便乗することに。周馬(武田真治)は竹屋三位卿(篠井英介)に取り入り、一角(渡辺大)、孫兵衛(袴田吉彦)らと共に弦之丞を待ち伏せる。
- 鴻山の屋敷で目を覚ました千絵(早見あかり)は、万吉(梨本謙次郎)から弦之丞が阿波へ旅立ったことを聞かされ、後を追う。だが一足遅く、弦之丞を乗せた船は出た後だった。
- 弦之丞がつづらに隠れていると見当をつけた竹屋三位卿は、つづらを剣で突かせ船を降りるが、つづらの中で息絶えていたのはお米(武田玲奈)だった。お米は弦之丞のために身代わりとなって死んだのだった。
- 船に残った周馬と孫兵衛に見つかった弦之丞とお綱は、襲撃を逃れるため鳴戸の渦の中へと飛び込む。
第7回の感想
今回のザ・ベスト昭和的場面は、お綱さんの「しゃらくせえ!」ってセリフ。かっちょええー!
でもこれ、たいてい男が吐くセリフですよね(笑)
お綱さんが言うと全く違和感ないけど。めちゃくちゃ決まってました。
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今回は、お米ちゃんの命を賭けた恋が、すべてでしたね~。
クズ森に手籠めにされ、いちどは絶望しかけたけれど、それを逆手にとるしたたかさ。
弦之丞のために、自分を犯したクズ森(と、手引きした宅助)を利用しようとする勇気と度胸と大胆さ。
「あんたより、うちのほうが惚れてるんや」とお綱に宣言する負けん気も好き。
毎回激しく変貌を遂げていくお米ちゃんは、お綱さんとは違った魅力の持ち主でした。
見た目は弱々しいけど、中身は意外と激しい情の持ち主だったのかもしれないですね。
もし、お米ちゃんが健康で、この先も生きていたら、弦之丞を奪われていたかも(笑)
彼女には、お綱さんも千絵様も適わないような気がするわ。
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しかし弦之丞は冷酷だねぇ……見殺しにするなんて(-_-;*)
ストーリー上、彼女の死が避けられなかったのは承知の上なのですが。
目の前で、お米が潜んでいるつづらが突かれるのを、黙って見ているとは……。
前回から弦之丞のヒーローらしからぬ言動が目立ちますな。
まぁでも、あそこで弦之丞がお米を助けるために出ていったら、身を賭して弦之丞を阿波に渡らせようとした彼女の思いが無駄になってしまいますもんね。
何が何でも阿波に行かなければならないという弦之丞の目的を考えると、しょうがないのかな。
「やはり私は人でなしの道を歩くしかないらしい」
「そのような言い方をしては、お米さんの覚悟が水の泡です」
弦之丞に返したお綱さんの言葉がすべて。
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前回いきなり登場した元与力・常木鴻山は、松平左京之介と繋がってました。
そして、松平様、ふたたび京都所司代に就かれることが決まったそうで。
常木殿も、与力に返り咲くようです。
この2人、今後のストーリーに絡んできそうだなー。
次回はいよいよ阿波徳島が舞台。
お綱さんと実の父・世阿弥が出会うことになりそうです。
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