どうも、夏蜜柑です。
「そろばん侍 風の市兵衛」第4回。
2週間ぶりの市兵衛さん、やっぱりいいですねー。今回から第2部に突入です。相変わらず面白いなぁ~としみじみ。雇われ先のお店の小僧さんが可愛くて、市兵衛さんとのやりとりにほっこりしました。
市兵衛さんや磐栄屋の手代さんたちが、やたら上方をリスペクトしてたのが素直に嬉しかった^^
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
目次 閉じる
第4回「雷神(上)」あらすじ
- 市兵衛(向井理)は、内藤新宿の呉服店・磐栄屋に雇われる。店の主・天外(高橋克実)は、賊に襲われ深手を負い、娘のお絹(小芝風花)が代わりに商いを続けていた。
- 同心の渋井(原田泰造)は、天外が襲われた事件はただの物盗りではないと睨んでいたが、天外自身はなぜか事件について多くを語ろうとしない。
- お絹が天外の代わりに秩父の絹市に絹を仕入れに行くことになり、市兵衛は付き添いを頼まれる。2人は小僧の丸平(坂田響)を連れて秩父へ出掛ける。道中、市兵衛は丸平から、大店の岸屋が磐栄屋の番頭や手代を引き抜いたという話を聞く。
- 市兵衛たちは無事に秩父に辿り着くが、絹市での買い付けはうまくいかず、お絹は落ち込む。その晩、市兵衛は「できることをやるしかない」とお絹を励ます。
- 翌日、お絹は立派な絹を仕入れることに成功し、3人は帰路につく。だがそこへ、かつて市兵衛が討ち果たしたはずの青(山本千尋)が現れ3人に襲いかかる。
登場人物はこちら
第4回の感想
市兵衛さんの膝で眠りこける三毛猫が無防備すぎて、のっけから笑う(笑)
向井さんは猫を飼っておられるのだろうか。構う手つきが慣れてますねぇ。
冒頭の猫シーンで癒やされていたら、小僧の丸平さん(坂田響くん)登場。
めっちゃいい味出してます。
第2部への期待が一気に高まりました^^
▼
今回の雇われ先は、内藤新宿の呉服店・磐栄屋です。
内藤新宿は、現代の住所だと東京都新宿区新宿1丁目~3丁目にあたります。
新宿発祥の地で、江戸時代は宿場町として栄えました。
小僧の丸平さんが「うちは再開してからずっと目抜き通りで商いを続けている」と市兵衛に説明していましたが、内藤新宿は享保3年(1718年)に一度、廃止になっています。
理由は、享保の改革に伴う風紀取締りの一環と考えられていて、再開されたのは明和9年(1772年)、廃止から50年後のことでした。
で、磐栄屋さん。
内藤新宿で40年続く、安くていい物を売ると評判のお店らしいです。
でも、「そろばん勘定ができて腕っぷしの強い用人」を希望して市兵衛さんを雇うあたり、ワケアリな匂いがぷんぷんです。
高橋克実さん演じる主人の天外が、どうにも怪しい。
鬼渋が睨んだとおり、何か隠してますね。
小芝風花さん演じる娘のお絹、天外の娘じゃなさそうですよねぇ……(-_-;*)
何かあると踏んだ鬼渋が、目配せで「探ってみてくれねぇか」と市兵衛に伝え、それを受け取って嫌な顔をする市兵衛。このシーンもお気に入り。
▼
秩父の絹市に出掛けたお絹でしたが、女であることを理由に相手にしてもらえず落ち込みます。その時、市兵衛がお絹に語ったセリフが印象的でした。
「己の都合のいい手だてや場など、誰も用意はしてくれません。白絹は、お絹さんが買い付けるしかない。私や丸平さんが助けてあげることはできないのです」
厳しいけれど、市兵衛らしい温もりを感じる言葉でもあり、とてもいいシーンでした。向井さんの理知的で気負わない語り方が、市兵衛の人となりにぴったりハマっています。
▼
余談ですが。
磐栄屋にイチャモンをつけていた無頼漢が、市兵衛に「さんぴん、取り込み中だよ。引っ込んでろ」と言うシーン。
この「さんぴん」って言葉、時代劇でよく耳にしますよね。
私も昔は「さんぴんってなんだろう?」と思っていました。
諸説あるようですが、身分の低い侍の1年の扶持が3両1分であったことから、相手を侮る言葉として「三一(さんぴん)侍」「三一野郎」などが使われていたようです。それを略して「三一(さんぴん)」。
市兵衛さんは侍ですが、偉そうなところが全くないので、今後もいろんな所でこの言葉を使われそうですね(第1部でも言われてなかったっけ?)。ま、本人は気にしてないだろうけど(笑)
▼
次回は再びお兄さんが登場するみたいです。
その前に青との対決の行方が気になるけど。
山中崇さんの悪役も楽しみです。