【原作比較】NHKドラマ「ツバキ文具店」第7話|守景さんの過去

NHKドラマ「ツバキ文具店」

どうも、夏蜜柑です。
NHKドラマ「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」第7話。

守景さんの想像もしなかった過去に触れ、言葉を失う鳩子。
そして、先代の嘘が明らかになります。

バーバラ婦人の過去や、男爵の正体など、ドラマオリジナルのエピソードも盛りだくさんでした。

第7話「話せなかった思い」あらすじ

鳩子は守景の妻の死の詳細を聞いて、言葉を失う。一方、絶縁状を書いてほしいという匿名の女性(平山さとみ)からの依頼が。人を幸せにできない手紙なのでは、と、悩む鳩子。そんな折、イタリアからの留学生の青年が訪れる。亡き祖母のカシ子が、青年の母と文通をしていたと告げ、大量の手紙を鳩子に手渡す。不仲だったカシ子の手紙に、自分についての記述がたくさんあると聞いて、鳩子は戸惑う。手紙を焚き上げる「手紙供養」を終え、ようやく読みはじめるが、書かれていたのは思いがけないカシ子の告白だった。あまりの衝撃に、茫然として守景を訪ねた鳩子だったが…。(NHK公式サイトより)

第7話における原作との違いは?

このドラマの原作は、小川糸さんの小説『ツバキ文具店』です。
2016年4月21日に幻冬舎より刊行され、2017年本屋大賞候補にもなりました。

2017年10月には、続編『キラキラ共和国』も刊行されています。

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第7話の原作との主な相違点をあげてみました。
以下、ネタバレになりますのでご注意ください。

1.絶縁状

ドラマでは、鳩子は一旦は引き受けるものの、悩んだ末に断ることを決めます。しかし、再び依頼主に会って話を聞くうちにやはり引き受けることに。後日、手紙の内容を依頼主に確認してもらっています。

原作では、鳩子は依頼を受けたその場で断ろうかと悩みますが、依頼主の話を聞いて納得し、自分が書かなくてはと思い、引き受けます。

依頼主は「5軒目にしてやっと引き受けてもらえた」と言って喜び、鳩子と意気投合します。手紙の内容も、依頼主に確認することなく鳩子が責任をもって投函しました。

2.鳩子の間違い

ドラマでは、鳩子が鏡文字を間違える場面はありませんでした。

原作では、鳩子は一か所だけ、鏡文字を間違えてしまいます。翌朝、最終チェックをしているときに、「、」がひとつだけ鏡文字になっていないことに気づきます。

鳩子は急いでコンビニまでオレンジジュースを買いにいき、羊皮紙の間違った部分をジュースで拭いて消し、修正します。

3.もうひとつの絶縁状

ドラマでは、こちらの場面はありませんでした。

原作では、匿名さんの絶縁状を書いた直後に、鳩子の幼なじみが訪ねてきて、偶然、彼女も絶縁状を依頼します。こちらは毛筆で書いています。

鳩子は「絶縁状がすらすら書けるようになったら、代書屋も一人前と言えるかもしれない」と思ったようです。

4.男爵の正体

ドラマでは、男爵の正体は「竜崎彦馬」だと判明します。竜崎彦馬は、第3話で鳩子の元カレ・武田聡が原稿依頼をした有名なエッセイストです。

原作では、男爵の正体については書かれていません。竜崎彦馬という名前も出てきません。

5.バーバラ婦人の過去

ドラマでは、手紙供養の折に、バーバラ婦人の過去が明かされます。バーバラ婦人は、パリで暮らしていたときにフランス人の画家と恋に落ち、妊娠がわかった直後に彼は交通事故で亡くなったのでした。

両親の反対を押し切って産んだ娘も、病気で亡くなっていました。

原作では、鳩子とすぐに会っているので、大騒ぎにはなっていません。

6.手紙供養

ドラマでは、バーバラ婦人が持っていた亡くなった娘の髪の毛や、白川さんのお父さんが書いた手紙、全国から送られてきた手紙などを、庭の文塚の前で燃やします。

原作では、鳩子が全国から送られてきた手紙を燃やしている時にバーバラ婦人がやってきて、おむすびやバームクーヘンやさつま芋などの様々な食材を火にくべて、鳩子と一緒に朝ご飯を楽しみます。

その後、バーバラ婦人が自分の手紙も焼いて欲しいと、一通の手紙を持ってきます。内容については明かされませんでしたが、バーバラ婦人は「この世の中でいちばん悲しい、不幸の手紙」だと語っています。

7.先代の手紙

ドラマでは、絶縁状→手紙供養→先代の手紙、の順番でした。先代の手紙を読んだ鳩子は、ショックで代書の仕事ができなくなってしまいます。

原作では、先代の手紙→手紙供養→絶縁状、の順番でした。鳩子は先代の手紙を読んだ後も代書の仕事を続け、淡々と日々を過ごします。その後、守景さんによって、気づかぬうちに心の底に沈めていた自分の本当の気持ちに気づきます。

8.守景さんとはーたん

ドラマでは、鳩子は先代の手紙を読む前に、守景さんの過去について聞かされます。その後、守景さんと一緒にはーたんの逆上がりの練習に付き合います。

そして先代の手紙を読んだ後、守景さんから「店を閉めて実家に帰ることになりそう」と言われます。

原作では、ラスト近くの守景さんとの初デート(カレーの偵察)の時に、守景さんの過去を知ります。店を閉めて実家に帰る、という台詞はありませんでした。逆上がりの場面もありません。

第7話「話せなかった思い」感想

先代は、本当に昔気質の人だったのでしょうね。

心理学が一般的になり、数々の子育て論が出回る今とは違い、先代の世代は、本心を語らないこと、子供に厳格に接することは、割と普通だったのかもしれません。

そんな人でも、手紙の中では素直な気持ちをさらけ出せるのだから、手紙ってつくづくすごいなあと思います。
そして、どうして、ただの文字が、こんなにも心に響くのか……不思議ですね。

問題は、その手紙を書いた先代が、もうこの世にいないということです。
亡くなった後で、先代の愛情に気づいた鳩子は、どうすればいいのか……。

次回はとうとう最終回です。
たぶん、期待を裏切らないラストになると思うので、とても楽しみです。

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