どうも、夏蜜柑です。
プレミアムドラマ「我が家の問題」第1回。
UFOと交信する夫を心配する妻の話。主人公のひとりツッコミが面白い。ときどきクスッと笑えて、ホロリとくる場面もあって、最後はなんとなくほっこり。こういうドラマ好きだなー。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
第1回「夫とUFOに悩む妻」あらすじ
- 専業主婦・美奈子(水川あさみ)は、ある日夫の達生(小泉孝太郎)から「会社の帰りにUFOを見た」と聞かされる。達生は密かにUFO関連の書籍を買い集めていて、美奈子は不安を覚える。
- 達生は美奈子に、帰り道の水辺の公園でUFOを見た時のことを詳細に話し出す。UFOと交信していると大真面目に話す達生。美奈子は達生を尾行し、夜の公園に佇むところを目撃するが、やはりUFOなどどこにも見当たらない。
- 達生の言動がエスカレートし始め、美奈子は会社に原因があるのではと考える。美奈子は元同僚の千秋(田畑智子)と会い、達生が問題のある上司に振り回され疲弊していることを知る。
- 美奈子は水辺の公園でUFOと交信する夫のもとに、宇宙人の格好をして出向く。「会社を辞めて、しばらく家でゆっくりしなさい」と告げる美奈子。「今すぐには辞められない」と渋る達夫に、美奈子は「ひとりで苦しまないで。一緒に悩ませて」と言う。
第1回の感想
いきなり夫が「UFO見た。交信してる」なんて言い出したら、そりゃ引くよね。
しかも、小泉孝太郎さん演じる夫・達生は、普段から真面目一点張りで冗談とか言うタイプじゃない。真剣にこんな話されたら、ほんと怖いと思う。
もし自分が主人公だったらどうする……?
と、想像してひとりで焦ってしまった。
わたし、宇宙人らしい服なんて持ってないしなー(笑)
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冒頭の「どんなに時代が変わっても、家族にマニュアルはありません」というナレーションがグサッと刺さりました。
そうなんだよね。
いつだったかテレビの情報番組で、心理学に通じている人が「昔の親は間違った子育てをたくさんしてきた」なんてこと言ってたけど、今の子育てが正しいと決めつけるのは傲慢なんじゃないかと。
今は書店に行けばマニュアル本があふれていて、あーしなさい、こーしなさい、といろんな人が言うけど、それが全ての人にとって正解なわけじゃない。
普段、なんてことない調べものをする時でも、「わたしが知りたいのは、そういうんじゃないんだよ」「うちの場合は違うんだよ」って思うことが多いわけで。
実際、「夫がUFOと交信し始めたらどうすればいいのか?」という問いに対する答えなんて、どこにも載ってないしね。
それで主人公がどうするかというと、子供からヒントをもらうわけです。
この子供がなかなか鋭い観察眼を持ってまして。
きちんと母親の欠点を指摘し、それだけでなく解決策まで提案します。なんて賢い子なんだ!
この展開もすごく自然で、良かったなーと思います。
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達生がUFOを見たと言い出したのは、仕事が忙しくなり始めた頃と一致する。
そこに気づいた美奈子は、達生の職場でいったい何が起こっているのかを元同僚の千秋に聞き出します。千秋役の田畑智子さん、チョイ役だけど存在感ありますねー。
そして明らかになったのは、ダメ上司の存在(ぎゃーっ明日君のタクシー運転手じゃん!)。
真面目な達生は、どんなムチャぶりをされても、断ることができない。
山ほど仕事を抱え、ダメ上司に振り回され、心が疲弊しきって現実逃避していたんですね……。
なんか最近、ブラック企業or過労ネタ、多いなぁ……。
現実を反映しているのかと思うと、やりきれない気持ちになりますね。
達生の病んだ心を救うため、美奈子は宇宙人に変装して達生に「会社を辞めなさい」と忠告します。
うん。わたしも同じこと言うね。
宇宙人の変装はしないけど。
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最後までオチが読めず、どうなるのかと思いましたが、いいラストでした。
UFO問題も仕事の問題も何ひとつ解決していないけど、家族の問題は無理やり終わらせないほうがいい。
美奈子の気持ちを知った達生は、仕事の愚痴を家で話せるようになるかもしれない。自分が疲れ切っていることに気づいて、休みを取るかもしれない。
まぁ、大丈夫だろうなって思えるラストシーンでした。
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次回の話も面白そうです。
私好みのドラマが始まってうれしいけど、これもまた全4回という短さなのが残念だなー。
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