海外ドラマ「プロディガル・サン 殺人鬼の系譜」最終話(第20話)のあらすじと感想です。
まったく予想してなかった終わり方!!
てっきりマルコムvsニコラス、あるいはマーティンvsニコラスの構図かと思ってたら…そうくるか~。シーズン2も苦難が続きそうですねぇ、ウィットリー家。
マルコムはようやく“箱の中の女”に会うことができました。振り返ってみると、シーズン1はマルコムが“箱の中の女”に出会うための物語だったように思います。
この記事の目次
最終話「父のように…」あらすじ
エディ殺しの容疑で逮捕されたマルコム。保釈された後も外出禁止を言い渡され、ジェシカの監視下に置かれることに。
しかし真犯人を見つけ出したいマルコムはGPSを外して外出、DNA鑑定を改ざんしたと思われるコーベル・ラボについて聞き出そうと、弁護士のスターリングを訪ねる。スターリングはラボのオーナーがニコラスであることを明かし、その直後に殺されてしまう。
マルコムはギルに直談判して捜査に加わり、エインズリーとともにマーティンに会いに行く。マーティンはニコラスによって一般刑務所に移され、刑務所を仕切る囚人のボスに命を狙われていた。
マーティンによるとニコラスの悪事を暴く証拠書類は存在せず、あたかも持っているかのように語ってニコラスを騙していたのだという。マーティンは「ニコラスを殺せ」とマルコムに助言する。
イブが最後にかけてきた電話の発信地は動物病院だった。その場所を訪ねたマルコムは、獣医がソフィーだと知る。エディを殺した犯人はソフィーだった。妹イブを殺され、どうしても許せなかったという。マルコムはかつてソフィーを助けられなかったことを謝り、彼女を見逃すことを決める。
ジェシカはニコラスからディナーに招待され、愛を告白される。ギルはジェシカを連れ帰ろうとするが、ニコラスの部下に刺され重傷を負う。ジェシカはニコラスを殴って逃げ、ギルを救出する。
ニコラスはエインズリーを人質に取り、マルコムを呼び出す。ニコラスに銃を突き付けるマルコムだったが、エインズリーが背後からニコラスの喉を切り裂き、メッタ刺しにする。彼女は自分が何をしたのか覚えていなかった。
マーティンは囚人に殺されそうになるが、相手の病気を見抜いて取引に持ち込む。マルコムに電話をかけたマーティンは、エインズリーが助言を実行したと知って「さすが私の娘」と喜ぶ。
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最終話の感想(ネタバレ有)
エディ殺しの真犯人
エディ殺しの容疑をかけられ、逮捕されたマルコム。が、あっさりと保釈されます。なんせセレブだから。お金なら有り余るほどありますからね(ジェシカいわく、人生3回分)。
自ら捜査に乗り出してわかったことは、
- DNA鑑定が改ざんされていた
- 鑑定を行ったコーベル・ラボのオーナーがニコラスだった
ってこと。
ただしエディを殺した犯人はニコラスではなく、イブの姉ソフィーでした。つまり、イブを殺されたソフィーが復讐のためにエディを殺し、ニコラスがマルコムに罪を着せようとしてDNA鑑定の結果を改ざんしたってことですね。
そしてマルコムはようやくソフィーと再会。少年時代に彼女を助けられなかったことを謝り、エディを殺した彼女を見逃します。
夢に出てくる“箱の中の女”にずっと苦しめられていたマルコム。その記憶を取り戻し、彼女が生きていることを確かめ、本人と会って許されたことで、やっと“罪悪感”というしこりを消すことができたのかも。
これでもう悪夢は見なくなるのかな。そう簡単にはいかないか…元凶の父親はまだまだ謎だらけだし。
マーティン危機一髪
ニコラスはマーティンを一般刑務所に移し、「マルコムを助ける」と約束してジェシカに求愛。ジェシカのことは本気だったんだねぇ。意外。
ジェシカは刺されたギルを救出するためにニコラスを皿で殴ったり、車ごと激突したり、殺人者にモテるだけあって、やることが派手。面白すぎる。シーズン後半はすっかり彼女のファンになりましたね~。
一般刑務所では“外科医”の命を狙う囚人たちがウヨウヨいて、さすがのマーティンも諦めモード。面会に来たマルコムとエインズリーに、別れの言葉を告げるほど。
けれどもエインズリーに「外科医だったら頭で切り抜けて」と言われ、囚人を仕切るボスに「おまえは脳腫瘍だ、優秀な脳神経外科医を紹介してやる」と取引を持ちかけて難を逃れます。
凶悪な犯罪者も、病気の恐怖には勝てないんだねぇ。
エインズリーの助言に従い、窮地を脱したマーティン。そしてエインズリーも、マルコムの助言に従うことに…。
まさかのエインズリー覚醒
エインズリーを人質に取り、マルコムを呼び出すニコラス。マルコムは銃を向けますが、撃てません。
「君はお母さんにそっくりだよ、マルコム。威勢がいいばかりで撃てやしない」
これまでずっと、父親の“シリアルキラー”の血を受け継いでいるのではないかと、恐れてきたマルコム。それが、ここにきて突然「お母さん似」だと言われる。
マルコムが母親に似ているというなら、父親に似ているのは…。
そう、これまで類似点のかけらも見当たらなかった妹のエインズリー。まさに“シリアルキラー”を思わせるような残忍さで、エインズリーはニコラスを惨殺します。
本人は自分が何をやったかわかっていなかったので、彼女も潜在的な精神疾患を抱えているのかもしれない。ウィットリー家の闇は深そうですね(でも好き)。
そしてここでシーズン1終了。
ギルの手術がどうなったかもわからないし(きっと助かるだろうけど)、ニコラスの捜査の結果もわからない。本人が死んでしまったから、闇の中ですかねぇ。
そして何よりエインズリーはどうなるのか…?
続きはシーズン2へ
もともとシーズン1は全22話だったらしいのですが、終盤はコロナの影響で制作が一時中断されていて(第18話の放送後、約1か月放送が延期されています)、最終的に全20話ということになったようです。
シーズン2のアメリカでの放送は2021年の1月から始まっていますが、3月2日に放送された第7話で止まっているようです。現場は大変なんだろうなぁと想像するしかないんだけど、無事にすべての撮影が終わることを祈ります。
WOWOWでの放送は来年かな?
楽しみに待つことにします。
シーズン2はこちら

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