北欧ドラマ「山賊のむすめ ローニャ」(全6話)についてまとめました。
「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」などで知られる人気作家アストリッド・リンドグレーンの児童文学「山賊のむすめローニャ」を実写ドラマ化。
山賊のひとり娘ローニャの冒険や北欧の大自然を、最先端のVFXを駆使して壮大なスケールで描いたファンタジー作品です。
第2シーズンの制作も決定しています。IMDbの評価は6.4。
▼ネタバレ解説はこちら
ネタバレ解説「山賊のむすめローニャ」全話あらすじと感想|評価が分かれる理由Contents
作品概要
- 放送局:WOWOW
- 放送時間:2024年8月25日(日)15:00~ ※全6話一挙放送
- 製作国:スウェーデン(2024年)
- 原題:Ronja Rövardotter
- 原作:アストリッド・リンドグレーン『山賊の娘ローニャ』
- 脚本:ハンス・ローセンフェルト
あらすじ
山賊の頭マッティスとその妻の間に待望の娘ローニャが生まれる。しかし、その夜に落ちた雷で夫妻の住むとりでには“地獄の口”と呼ばれる大きな裂け目が。ローニャは両親やその仲間たちに愛されながら育つが、彼らが暮らすとりでの子どもはローニャだけ。ようやくひとりでとりでの外に出ることを許されたローニャだったが、森で楽しく遊んだ後に眠ってしまい “灰色こびと”に囲まれてしまうことも。
WOWOW公式サイトより
同じ森にはボルカが率いる別の山賊たちもいて、マッティス率いる山賊たちと対立していた。ボルカは村の代官にわいろを渡して取り締まりを免れていたが、代官の裏切りによって焼き討ちをかけられてしまう。そんなある日、ローニャは“地獄の口”の向こう側で初めて自分以外の子どもを発見。その少年の名はビルク。ボルカの息子だった。敵対する山賊の子どもであるローニャとビルクは、反発しながらも徐々に友情を育むが……。
予告動画
原作について
このドラマの原作は、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの『山賊の娘ローニャ』(1981年刊行)です。
山賊の首領の娘として生まれた主人公ローニャが、自然の中で成長し、友情を育み、自分自身の道を選び取る力を身につけていく過程を描いた物語。
リンドグレーン特有の温かさとユーモアがあり、スウェーデンの森の美しさと厳しさを生き生きと写し出す筆致は、大人も子どもも夢中になる作品の魅力のひとつです。
自然を単なる背景ではなく、鳥女や灰色こびとといった「登場人物」としてストーリーに加えているところが素晴らしいと思いました。
1984年に映画化され、その後デンマークとドイツでミュージカルが上演され、2014年には宮崎吾朗監督によってテレビアニメ化されました。
登場人物(キャスト)
ローニャ(シェシュティン・リンデン/声:川勝未来)
山賊の首領マッティスの一人娘。妖し鳥が飛び交う嵐の日に生まれた。両親や仲間たちからたくさんの愛情を受けて育ち、明るく素直な性格。みんなが憎んでいるボルカの息子ビルクと出会い、しだいに打ち解け合うようになる。
マッティス(クリストファー・ワゲリーン/声:三宅健太)
「マッティス山賊」の首領。ローニャの父。粗暴でカッとなりやすい性格だが、根は優しい。先祖代々山賊を生業とし、誇りを持っている。ローニャを溺愛し、いずれは自分の跡を継がせたいと思っている。敵対するボルカ山賊が勝手に砦の北側に移り住んだことに激怒し、彼らを追い出そうとする。
ローヴィス(クリスタ・コソネン/声:米田えん)
ローニャの母。マッティスの妻。寛大で肝が据わっている。短絡的な夫マッティスと山賊たちをときどき叱責しながら、ローニャの成長を優しく見守る。
スカッレ・ペール(ヨハン・ウルヴェソン/声:紺野相龍)
山賊の長老。マッティスが幼い頃からそばで見守っており、今でも相談相手として頼られている。ローニャに希望を見出す。
ストゥルカス(Per Lasson/声:山森信太郎)
マッティスの手下。ときどき村へ偵察に出かけている。村で盗みを働きさらし者にされていたシェッゲを見て、仲間に誘う。
ビルク(ヤック・ベリエンホルツ・ヘンリックソン/声:鶴翔麒)
ボルカの一人息子。ローニャと同じ嵐の日に生まれた。ある日突然ローニャたちが暮らす砦に引っ越してくる。
ボルカ(スヴェリル・グドナソン/声:俊藤光利)
ビルクの父。マッティスたちと対立する「ボルカ山賊」の頭領。息子のビルクに自分の跡を継せようと、厳しく育てている。村の代官に賄賂を渡して黙認してもらっていたが、代官の裏切りによって焼き討ちをかけられてしまう。マッティス砦の北側に無断で移り住み、マッティスの怒りを買うことに。
ウンディス(マリア・ノーラ/声:水咲まりな)
ビルクの母で、ボルカの妻。領主の娘だったがボルカと出会い、家を捨ててボルカと逃亡した。マッティスたちの妨害で食糧が減っていき、不満を口にする。
ハルヴェット(Peter Viitanen/声:羽鳥佑)
村の悪徳代官。ボルカから賄賂を受け取って山賊行為を見逃していたが、ヴァルディルの圧力に屈してボルカを裏切り、焼き討ちをかける。その後、ボルカの住処から奪ったものを商人に売らせ、儲けを山分けする。
ヴァルディル(ペルニラ・アウグスト/声:定岡小百合)
村に来る商人を襲う山賊を退治するため、キャッパとその妹スマーヴィスを呼び寄せる。
キャッパ(ヴェラ・ヴィタリ/声:林真里花)
ヴァルディルに呼ばれて村にやってきた女兵士。妹のスマーヴィスとともに山賊退治に乗り出す。過去にマッティスと因縁がある。
スマーヴィス(Agnes Rase/声:金田愛)
キャッパの妹。3歳のときに両親を亡くし、姉のキャッパに育てられた。姉妹で旅を続ける生活が苦しくなり、どこかに定住したいと考えている。
シェッゲ(ランスロット・ヌベ/声:近松孝丞)
村で暮らす貧しい青年。妹とその赤ん坊のために食べ物を盗もうとしてキャッパに捕らえられ、さらし者にされる。村を追放された後、マッティス山賊の仲間になる。
ソルヴェ(Adja Krook/声:畑山菜摘)
シェッゲの妹。村はずれの家に、生まれたばかりの赤ん坊とシェッゲと3人で暮らしている。シェッゲが盗みを働いて村を追放され、孤立してしまう。
妖し鳥
森に住む巨大な鳥。人間の言葉を話すことができる。気性が荒く、人間を見ると捕まえて引き裂こうとする。
灰色こびと
森の岩や苔の間に群れて潜む小人。相手の弱気な心を感じ取ると襲いかかる。
地下のもの
霧の中に住んでいる魔物。いちばん会いたい人の姿で近寄ってきて地下に誘い込む。
ずんぐり小鬼
地面の下に穴を掘って住んでいる小人。温厚で大人しく、人間と遊ぶのが好き。
新着記事