NHKドラマ「サギデカ」第1回|振り込め詐欺の実態をリアルに描く刑事ドラマ

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どうも、夏蜜柑です。

NHK土曜ドラマ「サギデカ」(全5回)が始まりました。

すごい!
想像以上に本格的な詐欺ドラマ(?)だった!

最初は〝ながら見〟していたのに、気づいたらクギヅケ状態。
専門用語もバンバン出てくるので、これは集中して見ないとダメですね。

詐欺行為を働く人を、単純な〝悪者〟として描いていないところが新しいです。
高杉真宙さん演じる「かけ子」がすごいリアルだった。

脚本は「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」の安達奈緒子さん。
今回もまた楽しませてもらえそうです!

 

第1回「名前のない男」あらすじ

  • 警視庁捜査二課の今宮夏蓮(木村文乃)は、特殊詐欺捜査を専門とする警部補。「振り込め詐欺犯は必ず捕まえる」という強い意思を持ち、振り込め詐欺捜査の指揮を執る手塚賢三(遠藤憲一)のもと、綿密な捜査を重ねている。
  • 今宮の内偵によって振込め詐欺のアジトが見つかり、同僚の森安(眞島秀和)や戸山祐貴(清水尋也)らが突入、実行犯である“かけ子”たちの逮捕に成功する。しかし組織の末端に過ぎない彼らは、大金を手にする上層部については何も知らされていなかった。
  • 今宮は逮捕した“かけ子”のひとりである青年(高杉真宙)から“店長”を聞き出そうとするが、青年の自宅からは個人情報に繋がるものが一切見つからず、名前も経歴もわからない。さらに、青年は「僕らの“仕事”は社会の役に立っている」と振り込め詐欺の正当性を主張する。
  • 今宮が懇意にしていた三島悦子(泉ピン子)が自殺する。悦子は以前、振り込め詐欺に遭って大金を騙し取られ、「もう二度と騙されない」と言っていたにもかかわらず、またしても詐欺に遭ったのだった。
  • 今宮は青年が携帯していた音楽プレイヤーの中の曲を調べ、その中の一曲が静岡県山内市で活動していたバンドの曲だったことから、青年がバンドのファンだった加地颯人だと突き止める。
  • 加地は6歳の時に父親が失踪し、母と3歳下の弟・暁人と3人でアパート暮らしをしていた。だが10歳の時には母も家に帰らなくなるり、弟はアパート内で衰弱死する。その後、18歳まで施設で育ち、高校卒業後に上京していた。
  • 加地は“店長”が誰かを明かさず、証拠不十分で不起訴となる。手塚は加地を泳がせて上層部と接触させ、上層部の摘発を狙う「突き上げ捜査」を考えていた。

第1回の感想

一般企業のような詐欺グループ

いろいろと勉強になったし、純粋に面白かった。

警察に踏み込まれた時の詐欺グループの行動がめっちゃ迅速で驚いた。
証拠隠滅の手順(書類を水につける、携帯をレンジでチンする)が、手慣れてましたね。

何がブキミって、彼らの「一般企業」っぽさ。
みんな若くて真面目そうで、きちんとスーツ着てて。

もっとこう、いかにも「ワル」で、「ヤバそうな組織」を想像していた。

“店長”と呼ばれる人も、オラオラ系ではない。
普通の会社と同じように「研修」をして、丁寧に教えていた。

まるで「立派な仕事ですよ」と言わんばかりに。

詐欺を正当化する理論

リッチな高齢者から金を奪い、貧しい若者に与えるという「富の再分配」の話も、理路整然と語るので「正義」のように聞こえてしまう。

たぶんあそこに集まっている“かけ子”の若者たちは、会社で仕事をするのと同じ気持ちでやっているんだろうなー。

詐欺が成功して、「よっしゃ、500万入ったぁー!」とみんなで声をあげて肩を叩き合って喜ぶ姿は、まるで一大プロジェクトが成功したときのサラリーマンのようだった。

「僕らは、自分で選んで残ってる。成功すれば相当な額の報酬がもらえるし、多少失敗してもフォローもしてもらえる。自殺したくなるほど働かせて微々たる給料しか払わない、合法なだけでケチで冷酷なブラック会社より、よほどうちの店のほうが社員思いで合理的だと思いますけど」

この言葉にも一瞬考えさせられます。
だからって犯罪を正当化するのは違うんだけどね。

「僕らが今の社会で同じように努力したとして、振り込めと同じ額の金が稼げますか?」

加地に聞かれた今宮は、答えることができませんでした。
わたしも答えられないし、わたしだってそんな大金、今まで一度も稼いだことないよ。

加地の悲惨な生い立ち

加地が肌身離さず持っている音楽プレイヤーから、彼の身元を突き止めるくだりも面白かった。

加地が1万2千回も聴いていた「夜中の逃走」という曲、じっくり聴いてみたい(でも主題歌ではないのよね)。

加地の生い立ちは悲惨のひとことで、両親に捨てられ弟を喪ったことが、彼の生き方に大きな影響を与えていることは想像できます。

今宮が言ってたように、相手が見えていない〝無差別攻撃〟だから、騙すことに罪悪感を感じないんだと思う。加地のような根っからの悪人ではない青年なら、どこかで気づいてくれるはず。

釈放された加地のその後は…

結局、加地は“店長”が誰かも言わず、証拠不十分で釈放されました(このときの眞島秀和さんの顔がどこから見てもチベットスナギツネで、思わず吹いた)

加地は優秀なかけ子で特別扱いされていたので、再び“店長”と接触すると踏んで、泳がせたようですが……。

この先のストーリー展開がまったく読めないので、どうなるのか楽しみです。

WOWOW視聴者としては、木村文乃さんと青木崇高さんの「殺人分析班」コンビにもワクワクしております^^

このドラマは、U-NEXTで視聴可能です。※最新の配信状況と料金はU-NEXTサイトにてご確認ください

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